「あなただったのね?指揮官。私、エレバス――遥か遠い暗黒の世界から、あなたの呼び声を聞いてやって来たの」
エレバスとは、STGアプリ『アズールレーン』の登場キャラクターである。イラストはsaru。CV:堀籠沙耶
元ネタはイギリスのモニター艦「エレバス」 (HMS Erebus, I02) 。陣営はロイヤルに属し、レアリティはSR。
テラーの姉。闇というものに拘りがあり、自身の役目は死をもたらすことではなく「生命尽きかける者に居場所を掃除してあげること」だという。執念というものを重く見ており、自分の身体を通して亡者の囁きを伝えることが出来る。黒と白が基調の服を着ており、フード付きのローブを羽織っている。
そのセリフはどれも神秘さに満ちており、指揮官を不思議な世界へ誘ってくれる。果たして生命体なのかも分からない妹のことも大切に思っており、「これからも、守り続けるわ」と公言している。
もちろん敵には容赦なく、下の特殊弾幕スキルを撃つときには「いっぺん、死んでみる?」という、明らかにあの少女を思わせる言葉を放つ。
そんな彼女とも親密度を高め、「ケッコン」することは可能。神秘さを保ったまま、次第に指揮官に心を許していく過程は、ロマンチストなプレイヤーには堪らんものがあるはずだ。
ゲーム上では「砲艦」という分類となっている。性能的には、戦艦の砲撃力に、軽巡洋艦並みの装甲・耐久力、駆逐艦並みの対空値という感じである。これだけでは、ただ弱いだけの戦艦モドキであるが、この「砲艦」の最大の特長にして魅力は20秒毎に一定確率で発射される特殊弾幕のスキル「魂凍ル氷闇ノ深淵」にある。このスキルは60%(初期30%)の確率で発射され、画面全体を弾幕で覆い尽くす。その威力はスキルレベルで決まる。もちろん火力の値にも左右されるので、装備される主砲の火力補正が重要。その火力補正が最も高い、いわゆる「金装備」の戦艦砲はいずれも普通に使うには微妙な性能なものばかりだったが、科学研究室で生産性はともかく実用的な主砲が入手できるようになった。エレバス姉妹を愛用するなら是非とも持たせてあげよう。
無論高難易度海域では、その耐久の低さが運用上の最大のネックとなる。出来ることならフルに強化した「応急修理装置T3」や「消火装置」を装備し、少しでも耐久値を上げて敵の榴弾による炎上ダメージを防止したい。言うまでもないが、ロイヤル所属なのでクイーン・エリザベスの「女王号令」の対象である。一緒に出撃させればその能力はさらに発揮されることだろう。
2017年10月には着せ替え「幻の幸福」が限定販売された。お菓子の入った手提げ箱を携えている姿である。意外とお菓子好きなのかもしれない。2019年1月現在は入手不可能。復刻を待とう。
エレバス級モニター艦は、洋上での対艦戦闘ではなく、沿岸での艦砲射撃による砲台や陣地の制圧支援を目的に作られたものである。
1番艦「エレバス」は1916年6月19日に進水。1916年9月2日に就役した。
主砲は、クイーン・エリザベス級などに使用された38.1cm連装砲と同じものが一基載せられていた。小型で且つ喫水が浅く、浅瀬の海でも安定して航行し、敵の沿岸砲台を上回る射程の砲で圧倒する能力を持っていた。
第1次世界大戦においてはベルギーを拠点としてドイツ軍に対する砲撃で活躍した。
戦間期は砲術訓練艦として使われ、やがて南アフリカのケープタウンで警備艦となる予定だったが、そうなる前に第2次世界大戦が勃発した。当初は地中海に配備されるべく移動したが、移動中に日本が参戦したため、今度はアジアへ向かうことになる。スリランカのトリンコマリーに警備艦として着任したが、日本の空襲により損傷。今度はアフリカはケニアのキリンディニへ、そこでマダカスカルへの上陸作戦に参加した。
1943年には地中海に移動、イタリアのシチリア島攻撃に加わった。
翌1944年6月のノルマンディー上陸作戦でも艦砲射撃による援護任務についた。その後も終戦まで沿岸砲撃に活躍したのである。
戦後、1946年をもってエレバスは廃艦となり、その主砲はイギリス軍最後の新造戦艦となったヴァンガードに流用された。
さて、ゲーム中でエレバスが語る「北極へ向かい、二度と帰ってくることはなかった」という言葉と上記の経歴は一致しない。おそらくは、モニター艦エレバスの名の元ネタとなった臼砲艦エレバスのことを指しているのだろうと言われている。
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最終更新:2025/12/14(日) 03:00
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