カイロウドウケツ

カイロウドウケツ（偕老同穴）とは、六放海綿類カイロウドウケツ科に属する海綿動物である。

概要

全長10～40cm、幅2～6cmの円筒形のカイメンで、体色は淡いクリーム色。二酸化ケイ素（ガラス質）の骨格を持ち、海底の泥の中に固着して生活している。その美しさから、「ビーナスの花籠」という英名を持ち、観賞用として利用されることもある。

カイロウドウケツの胃腔中には体長2～3cmのドウケツエビというエビが雌雄一対2匹住んでいる。このエビは幼生の時にカイロウドウケツ内に入り込み、そこで成長して網目よりも大きくなる。つまりは二度と外に出られない状態になる。このことから「共に生きて共に老い、死んだ後は同じ墓穴に葬られること。転じて夫婦の信頼関係が非常に固いこと」を意味する偕老同穴という故事成語が生まれた。

相模湾、駿河湾や土佐湾の100～1000mの深海底に生息している。

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関連項目

• 動物の一覧
• カイメン