カイロウドウケツ(偕老同穴)とは、六放海綿類カイロウドウケツ科に属する海綿動物である。相模湾、駿河湾や土佐湾の100~1000mの深海底に生息している。
全長10~40cm、幅2~6cmの円筒形の形をしたカイメンで、体色は淡いクリーム色。二酸化ケイ素(ガラス質)の骨格を持ち、海底の泥の中に固着して生活している。その美しさから、「ビーナスの花籠」という英名を持ち、観賞用として利用されることもある。本来生成には高温が必要なはずのケイ素ガラス骨格が低温の海底でどうやって作られるのかは謎とされており、このメカニズムが解明されれば光ファイバーの製造コストを大幅に減らすことができるのではないかと言われている。
カイロウドウケツの胃腔中には体長2~3cmのドウケツエビというエビが雌雄一対2匹住んでいる。このエビは幼生の時にカイロウドウケツ内に入り込み(幼生の時には性別は無く、先に入り込んだ先客の性別と反対の性別に成長するので必ず雌雄一対となる)、そこで成長して網目よりも大きくなるため、二度と外に出られない状態になる。このことから「共に生きて共に老い、死んだ後は同じ墓穴に葬られること。転じて夫婦の信頼関係が非常に固いこと」を意味する偕老同穴という故事成語が生まれた。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 01:00
最終更新:2025/12/06(土) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。