キャプテン(漫画) 単語


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キャプテン

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キャプテンとは、ちばあきおによる漫画である。

概要

1972年2月号から1979年3月号まで「月刊少年ジャンプ」(当時は「別冊少年ジャンプ」で連載がスタート、その2年後に「月刊少年ジャンプ」に改称される)に連載された野球漫画。当初は「がんばらなくちゃ」というタイトルとして読み切り作品として発表、翌月号から「キャプテン」に改められて新掲載された。特徴として特定の主人公はおらず、1年ごとに変わる墨谷二中の個性的なキャプテンたちを主人公に、墨谷二中が強豪として成長していく姿を描く。それまで主流だった「魔球や特殊打法といった漫画的な表現」が無く「欠点を持ち合わせた等身大のキャラクター達が汗水流しながら努力し成長していく」のが特徴で、当時のスポーツ漫画としての新たなスタイルを築き上げた。

1973年から1978年まで「週刊少年ジャンプ」にて高校野球を舞台とした本作の初代キャプテン・谷口タカオを中心に描いたスピンオフ作品「プレイボール」も連載がスタート。墨谷二中のキャプテン・野球部のメンバーの一部が墨谷高校に進学するのも特徴。(ただし1978年で休刊となる)

1977年には少年ジャンプ系列としては初めて「第22回小学館漫画賞」を「キャプテン」「プレイボール」で受賞。本作の累計発行部数は1900万部、プレイボールを含めると3200万部となる。

1980年にはテレビアニメ「キャプテン-白球にかけろ!ぼくらの青春-」を放送。当初はスペシャル版として単発放送されたが、反響が大きく8月に水曜ロードショーにて2時間のスペシャル版「キャプテン-熱闘再び!墨谷対青葉-」が放送。墨谷二中対青葉の再試合が新たに追加された。1981年には劇場版が公開。1983年にテレビシリーズ化された。全26話で谷口が墨谷二中野球部入部から第4代キャプテンイガラシが夏の地区予選で江田川中と対戦するまでが描かれている。OP・EDは99Harmonyが歌う「君な何かができる」「ありがとう」で「君は何かができる」はアニメ「プレイボール」でもアレンジとして採用された。1985年には東京国際映画祭で劇場版が公開されている。2007年には実写映画化が公開される。

2017年からは学研出版より「部活空色ノベルズ」シリーズの一つとして山田明著者、小説版「キャプテン-君は何かができる-」を発刊。内容は谷口キャプテン時代をベースとしている。また丸井・イガラシキャプテン時代をベースにした小説版も発刊。サブタイトルには主題歌「君は何かができる」の歌詞の一部が採用されている。また漫画・アニメ版とは違い小説版には「舞台が現代版に合わせてるのでコンビニやSNSといった描写や言及がある」「谷口・丸井・イガラシのそれぞれの悩みを共有する同級生の女子がいる」また一部内容に差異があるなど、一部変更がある。

2019年から「グランドジャンプむちゃ」にてプレイボールの続編を描いたコージィ城倉が本編の続編として「キャプテン2」を連載開始。ちばあきお原案の続編を踏襲し、キャプテン最終回の続きから描いている。詳細は大百科「キャプテン2」を参照。

あらすじ

野球の名門青葉学院で2軍の補欠だった谷口タカオは無名の墨谷二中に転校。それを知らない墨谷二中の野球部員は「青葉のレギュラーが転校してきた」とめちゃくちゃ期待されてしまう。2軍の補欠とは言うに言えなくなった谷口は父親の助けを借りて近所の神社で猛特訓を開始。その努力が実り谷口はキャプテンに選ばれる。その後も努力と根性で次第にキャプテンとしての才能を開花させいき、(というより指導者としての才能)夏の地区予選では墨二中の伝統であった「1年生は秋まで試合に出さない」も破り当時1年生だったイガラシをレギュラーに(代わりに丸井が補欠にされるも松下の負傷と陰の努力でレギュラーに返り咲く)し、試行錯誤しながらも決勝まで進める。(実は準決勝で隅田中学と対戦し、延長の末勝利したエピソードがプレイボールで明かされている。)相手が青葉学院となり勝つための猛特訓がはじまる。それはハードスケジュールと過酷なトレーニングで主に近距離からのノックと打撃練習の二つ(のちにこれはイガラシキャプテンまで受け継がれる)チームは怪我人続出で不満も出るなか、谷口の場合普段の練習よりももっと過酷な練習を毎晩行ってるのをチームは見てやる気を出す。試合は墨二中が負けるも青葉学院がベンチ入り人数14人以上の選手を使用したことが記者にバレてしまい、再試合が決定(漫画では全国大会後30日後、アニメでは全国大会後10日後)しかし世論の評価では選手層の厚い青葉が有利、しかも青葉は打倒墨二中の為にOBが駆け付けコーチまで行う。それをよそに谷口は松下の代わりに投手としての練習を始める。最初は変な眼差しで見られてたものの、メンバーも「最後まであきらめない」「試合をすてまい」という谷口の態度を見て次々と練習に励むようになる。そして再試合直前で谷口も投手として形になった(アニメでは10日で完成させた)そして事実上日本一をかけた青葉との再試合でついに青葉を破り日本一に輝く。その試合で谷口は右人差指の爪を剥がした上に骨折しボールが投げられなくなる。(漫画ではそのまま医者に行かず放置するが、アニメでは二度とボールを投げられない事を医者から宣告される。後にプレイボールで手術で指が直る事を告げられる。また漫画では人差指が曲がった状態で真っすぐに戻らない状態なのに対し、アニメでは人差指が曲がらない状態になっている)谷口は次期キャプテンに丸井を指名し、谷口は墨谷高校に進学する。

2代目キャプテンとなった丸井は、春の大会で新入部員近藤を抜擢するが1回戦で敗退してしまう。しかし丸井の性格が災いしチームが空中分解、丸井はキャプテンを排斥されてしまうが次のキャプテンに適切な人がいない事から再度キャプテンに任命される。春の大会の屈辱を晴らすべく、また宿敵青葉を倒すべく、36校との練習試合に全勝する為の強化合宿を実施。しかし練習内容が谷口キャプテン以上にハードなものとなり(ここで墨谷二中名物?素手キャッチが登場する)そのほとんどが脱落してしまい総勢82名だった部員が11名になってしまう。そして迎えた36校練習試合、1日3校と対戦するも強化合宿が功を制し見事36校に全勝する。夏の地区大会予選では見事決勝まで進み、決勝戦では宿敵青葉との対決となる。試合は延長18回までもつれ込み、死闘の末青葉に勝利するも、メンバーは全ての体力・気力を出し切った事、また11名という選手層の薄さが災いし、翌日からの全国大会出場は棄権せざるを得なかった(小説版では全国大会に出場するも初戦敗退が描かれている)この試合で丸井は野球部を引退。次期キャプテンにイガラシを指名し、丸井は朝日高校へ進学する(のちに墨谷高校へ編入する)
高校進学後も、墨二中の練習や試合に顔を出し、大会ではベンチ上からアドバイスを行ったり応援をリードしたりしている(たまにベンチに入ったりするが審判員にことごとく注意され観客席に戻っている)また丸井が所属する朝日高校軟式野球部と墨谷二中の練習試合を組んだり、イガラシがキャプテンの時には夏の全国大会制覇の強化合宿に一緒に参加し、コーチや炊事洗濯等の部員の身の回り世話をしたりと、影ながら野球部を支えている。またアニメプレイボールではイガラシにキャプテンを引き継いだ後、墨谷高校との壮行試合の相手をする事となり、谷口・丸井・イガラシ・近藤が勢揃いする回が設けられている。(丸井はこの壮行試合を仕切った為か、試験勉強を疎かにしてしまう)

3代目キャプテンに指名されたイガラシは、まずは既存部員・新入部員を一気にふるい落とすテストを行いそこから実力者を選ぶ事を実施。その結果新入部員含め11名までに絞り(のちの出来事で18名まで増える)春の選抜へのレギュラーメンバーを編成。(ふるい落とされたメンバーはグランドの端で自主練習となる)優勝を目指し丸井キャプテンよりもさらに厳しい1日10時間の練習メニューを組む。学校以外にも夜間は工場の明かりがもれる空き地で練習をするなどかなりハードな練習内容となっている。しかしイガラシ自身の「勝利への執念さ・実力至上主義」が仇になり、メンバーの一人である松尾の保護者から練習への参加に反対が起こったり、新聞記者の取材で過酷な練習内容と怪我人続出が新聞に公にされましまい学校に抗議の電話が来るようになる。学校側もこれを問題視とし父兄で会議が開かれたりと、練習内容に疑問の目が向けられるようになる。さらに追い打ちをかけるかのように練習中に松尾が大怪我を負う事態が発生(漫画ではメンバーの素振りしたバットが松尾の額に当たり切傷、アニメでは松尾が練習中に足がもつれて倒れた際に腕を骨折)事態を重く見た校長がイガラシに春の選抜を棄権するように指示、イガラシも涙を飲みそれを了承し夏の大会に向けて再出発を図る。
松尾の一件以降、練習時間に制限をかけられた野球部は丸井から「江田川のエース井口が恐ろしく成長した」との情報を受け、江田川を想定した練習を盛り、込みいよいよ夏の予選に挑む。1回戦・2回戦と圧勝するもののイガラシは手放しで喜べず「いつか些細なミスでチームの勢いが崩れてしまう事、連戦圧勝でナインの気持ちが抜けている事」をどうにかならないかと悩んでいた。それを見た丸井が自身が所属する朝日高校軟式野球部との練習試合を組む。それはナインの浮ついた気持ちを立て直す為の作戦で、墨中はこの試合で大敗してしまうも、強敵との実践がなかった墨中にとって貴重な経験を得る事になる。そして迎えた決勝戦は江田川との対戦となった(準決勝で江田川対青葉との試合だったが江田川が勝利した)激戦の末墨谷が江田川を倒し全国大会への出場を決める(アニメではここで終了となる)
全国大会制覇へ向けて10日間の強化合宿を挑む事になった墨中は丸井が強化合宿に合流、さらに以前練習試合を行った朝日高校と再度練習試合を組むなど、実践に近い合宿となった。(丸井はこの強化合宿後に墨高への編入試験を受ける)
そして臨んだ全国大会。一回戦の白新中戦は苦戦し田ものの見事に勝利、続く2回戦・3回戦は圧勝しベスト8まで残った。準々決勝北戸中戦では序盤で得点を取るも9回で追い付いてしまい逆転されてしまう。そして9回裏で近藤の打った逆転サヨナラホームランで勝利し準決勝へ。準決勝の南海中戦は5回に2点を取るが、その際近藤がホームにスライディングした際に爪が剥がれてしまう。(それを見た丸井が谷口キャプテンの事を思い出したのか貧血で倒れかける)その後8回まではイガラシの好投で0点に押さえ、9回再び近藤がマウンドに立つ「谷口キャプテンは指を負傷しながらも投げ抜いたのに負けまい」と奮闘ふるもコントロールが定まらない。ノーアウト1・3塁まで追い込まれた際に、1点を犠牲にしてでもアウトカウントを取ることを選び相手のスクイズで1点撮られたものの、ワンアウトを一つ取れる。続くバッターもセカンドゴロでツーアウト、最後のバッターを3塁へ打つも食らいついたイガラシのグラブに吸い込まれスリーアウト。見事決勝へ進めた。決勝戦は春夏連覇を狙う和合中との試合となったが試合前に雨が降りだす。このまま雨で順延となれば墨中にとっては疲労を回復できるチャンスとなる。一方の和合中は順延になると連覇が難しくなる。しかし無情にも雨が小降りとなり和合中先攻で試合が開始された。試合が動いたのは8回、ぬかるみを利用した和合中の攻撃でワンアウト1・3塁のピンチで満塁策を取るもエンタイトル2ベースヒットで2点を失う。その裏で1点を返すも9回にさらに1点取られてしまう。試合中断をはさみ裏の攻撃、ツーアウト1塁で久保のヒットで曽根が帰り1点、イガラシのレフトオーバーヒットで久保が帰り同点、そして近藤の3塁横を抜けるヒットでイガラシがホームに滑り込みサヨナラゲームとなり、墨谷二中は見事夏の全国制覇を成し遂げる。イガラシはこの夏の大会をもって野球部を引退。次期キャプテンに近藤を指名し、イガラシは墨谷高校へ進学する。また丸井もこの全国大会後に墨谷高校へ編入する。

4代目キャプテンに指名された近藤は、谷口・丸井・イガラシが行ってきた練習方法を一新させる。まずは長年の課題であった選手層の薄さの改善に取り組む。これまで既存部員・新入部員をふるいにかけて少人数かつ実力者のみで編成を組んできたが、近藤は時間をかけてメンバーを人選、さらにこれまでレギュラーから外れたメンバーは各自自主練習でほぼ放置されてたのを近藤は実力があればレギュラー入りを約束し、レギュラー外のメンバーにも積極的に指導や面倒を見て全員野球を目指した。その結果野球部員116名レギュラー候補39名(春の選抜で15名まで絞る)で選手層を厚くした。また練習もハードスケジュールによる過酷な練習は行わなかった。(かといって厳しさはこれまで通り手抜きはしなかった)
これには理由があり、甲子園経験とノンプロ経験がある近藤の父の入れ知恵で「自分が卒業したあとどんな遺産を後輩達に残すか」を考えるように論され、精神的にも落ち着きまた自身を鍛えるよう努力している。近藤の父は今の近藤の力と人格では全国制覇を成し遂げるだけのチーム力を引き出せないこと、また性格が災いしチーム内がめちゃくちゃになりなねないこと。ならば短期間でチームを強くするのではなく、長い時間かけてチームを全国制覇出来るまでに強くさせる。その為のロードマップ「墨谷二中野球部練習計画ノート」を近藤と近藤の父で作成し、近藤の世代では優勝を目指すのではなく、後輩達に優勝させる為の強化とし牧野・曽根・佐藤3年生も了承した(後に丸井も選抜終了後にこのノートを見て納得した) また近藤自身が谷口キャプテンとの接点がなかったのも、練習内容を容易に変えられたのも一つにあげられる。
迎えた春の選抜、1回戦南ヶ浜との試合は序盤から危なっかしい試合が展開、9回に南ヶ浜が1点を入れ、裏の隅二中の攻撃、ツーアウト1塁で今度は丸井の反対を押し切り代打に1年JOYを送る、それに答えるかのようにJOYはライトオーバーヒット、近藤が強引にホームに帰りサヨナラゲームで勝利となる。
どうにか準々決勝まで進んだ墨二中は、冨戸中との対戦。1回に隅二中が1点を先制するも、4回裏に富戸のラフプレーで佐藤・牧野が負傷退場、そして我慢の限界に来た近藤も無謀なスライディングで相手捕手を負傷させ退場となり、この回までに墨二中はキャプテンを含めた3年を3人失う事となる。(近藤もユニフォームを脱ぎ捨てベンチでふてくされてしまい牧野が変わりに指示を出すが、最終的には丸井がベンチ上から指示を出すことになる)唯一残った3年曽根が捕手に、投手にJOYを始め1塁・遊撃に1年生が入り試合が続行。しかしここで1年生が頑張りと粘りのある試合を見せる。JOYは打たれながらも1年生の好守で3点で切り抜ける。そして9回にはふてくされていた近藤もいつしか声をからして声援を送るまでになり、ワンアウト満塁で逆転の所まできたが、富戸中のファインプレーで試合終了。勝てる試合を勝てなかった墨二中であったが長年の課題でもあった「選手層の薄さの改善」に手ごたえ掴み、夏の大会に向けて再出発するのであった。

ちばあきお作者による漫画「キャプテン」は1979年で休筆となる。しかしちばあきお氏が他界した為キャプテンは未完となり、40年後の2019年にコージィ城倉作画により「キャプテン2」として連載が再開されることとなる。

これ以降は「キャプテン2」へと続く

その後の谷口くん

1994年発行「ちばあきおのすべてー「キャプテン」から「チャンプ」までの追跡-」にて七三太郎原作・高橋広漫画で短編漫画「その後の谷口くん」が掲載された。大人になり結婚した谷口タカオとその子供タダオの話であるが「谷口タカオの本当の将来は誰にもわからない、だからこの話は七三太郎が空想した話である」という前置きがされている。

登場人物

墨谷第二中学校

  • 谷口タカオ(投・三)
    本作の初代キャプテン。 野球の名門「青葉学院」から転校してきたために皆に期待されるが、実は2軍の補欠だった。しかし、父親の助けを借りて毎日必死に努力し続けた結果、墨谷二中のキャプテンに選ばれる。凄まじい努力家の一方で恥ずかしがり屋で決断力に欠けるのが欠点。右投げ右打ち。
  • 丸井(二)
    2代目キャプテン。鼻が黒く、背は低め。重度の谷口信者。情熱家で、それでチームを引っ張る性格だが、短気な性格のせいでキャプテンをクビになりかけたことがある。中学時代はパワーヒッターだったが、高校では技巧派選手になっていた。高校受験で失敗し墨谷高校に入れなかったが、後に編入試験を受けて墨谷高校に入学した。右投げ右打ち。
  • イガラシ(投・二・三 ただし設定上は全ポジションをこなせる)
    3代目キャプテン。1年の頃から抜きんでた能力を持っていたが、無愛想に言いたいことをずけずけという性格から入部当初は先輩たちに疎まれていた。キャプテンとなった後はスパルタ指導で成果を上げる。頭の方も優秀でテストの成績は学年で10位以内に入る完璧超人。右投げ右打ち。
  • 近藤茂一(投・右)
    4代目キャプテン。能天気そうな顔が特徴の、関西弁を喋る大らかな大男で、色んな意味でインパクト抜群のキャラ。剛速球投手で強打者だが、横柄でお調子者な態度から、チームメイトを怒らせることも多かった。右投げ右打ち。
  • 佐々木(投)
    谷口の前の先代キャプテン。谷口が青葉のレギュラーと勘違いしてる中で唯一谷口の実力を見抜いてた一人。また谷口が神社で陰の努力を知ってた唯一の人物でその努力を買い谷口をキャプテンに指名した。右投げ右打ち。

谷口世代

  • 松下(投)
    キャプテンに登場する投手の中で最も球速がない投手ではあるが、制球力がありそのおかげで墨二ナインの堅守が生かされた。青葉戦ではピッチャー返しで右肩を負傷。卒業後は城東高校へ進学している。右投げ右打ち。
  • 浅間(中)
    攻守にわたり活躍。アニメでは青葉との再試合で最後の最後で倒れてしまった事。それはフェンスに直撃しながらも打球を取った後遺症で不名誉なことではない。右投げ右打ち。
  • 小山(捕)
    谷口がキャプテンだった時の副キャプテン。谷口がキャプテンに就任した当初すぐに上がってしまう谷口に代りにチームを引っ張ってきた。試合ではエラーがない。右投げ右打ち

丸井世代

  • 高木(中・遊)
    反抗的で負けず嫌い。選抜地区予選で港南中試合後のミーティングで丸井をキャプテンから外そうと議題に上げたのも彼である。負けず嫌いではあるが攻守わたり墨二中を支えてきた。右投げ右打ち。
  • 島田(右)
    広い守備範囲とどんな打球でも必ずキャッチする根性、そして外野フェンスに激突しても平気というまさに鉄壁といえる選手の一人。その鉄壁は墨谷高校に進学しても変わらない。左投げ左打ち。
  • 加藤(一)
    丸井の同期の選手で墨二野球部では貴重な左利き。墨谷高校に進学したはずだが、「キャプテン」でOBとして登場した時になぜか丸井の高校である朝日高校の制服を着ていた。左投げ左打ち。
  • 西田(遊)
    アニメにしか登場しないオリジナルの選手。その為かエラーや凡退が他の選手よりも多い。エラーは多いが打撃と守備は水準以上の実力をもっている。右投げ右打ち。

イガラシ世代

  • 小室(捕)
    丸井キャプテンの時から捕手を任されている。その為常に打者の弱点をついたリードを取る。その反面近藤のリードには手を焼いたりで攻守どころで甘さが目についた。右投げ右打ち。
  • 久保(右・中)
    イガラシキャプテン時から3番を任されている。実力はイガラシに次ぐ持ち主で勝負強い強打者。墨二中を日本一に貢献した一人である。卒業後は墨谷高校に進学した。右投げ右打ち。
  • 遠藤(左)
    漫画では谷口キャプテンから、アニメでは丸井キャプテンからレギュラーに入っている(ただし漫画ではイガラシキャプテン時に控えになっている)イガラシから外野の特訓を任されるものの、試合では目立った活躍がなく地味な存在。右投げ右打ち。
  • 河野(打投)
    バッティング投手。イガラシの控え投手だったが近藤入部により試合に登板する事はなかった。右投げ。

近藤世代

  • 牧野辰也(左・補)
    近藤の同期で近藤時代の副キャプテン。鼻柱が高いのが特徴で、短気な性格で脳天気な近藤とはしばしば衝突していた。小室引退後レフトから捕手にコンバート。右投げ右打ち。
  • 曽根光央(遊(アニメでは中)・捕)
    外野手ではあるが、富戸戦で牧野が負傷した際捕手を任されたりと、イザという時に活躍している。右投げ右打ち。
  • 佐藤基広(一)
    数少ない左利き選手。守備は良かったが打撃がいまひとつ。左投げ左打ち。
  • 進藤
    近藤と同期で同級生。内野手であるがイガラシキャプテン時に打撃がダメでレギュラーになれず試合に出た事がない。近藤キャプテン時は守備の出足の悪さを牧野に怒鳴られながら矯正されていたが、近藤キャプテン時にもレギュラーを獲得できず・・・右投げ右打ち

慎二世代以降

  • イガラシ慎二(二・三)
    イガラシの弟。兄同様のオールラウンダーだが兄に比べると長打力、投手力では劣る。ただし、その分愛想のいい性格。右投げ右打ち。
  • 松尾直樹(二・三・右)
    イガラシ慎二の同期。イガラシ時代に教育ママのせいで練習についていけなくなりレギュラー落ちしたが、塾をサボってまで猛練習した結果レギュラー復帰した。しかしその直後に頭部に大怪我を負い、その結果春の全国大会を辞退することになってしまう。選手としては慎二同様の技巧派タイプでイガラシが投手の時はサードに、近藤が投手の時はライトに入った。右投げ右打ち。
  • 山下
    イガラシ慎二の同期。草野球時代に優勝に導いた経験をもつ。1年生でレギュラー入りしたものの彼の素振りしたバットが松尾の額にあたり大怪我をさせてしまっている。が野手ではあるものの試合に出た経験がなく近藤キャプテン時にはレギュラーから漏れた・・のだが夏の大会には復帰した?
  • 青木
    イガラシ慎二の同期。山下とは小学生時代に草野球のチームメイトだった。山下同様外野手で1年生でレギュラー入りしたものの試合に出た経験がなく3塁ベースコーチに立つことが多い。近藤キャプテンになるとカーブの練習台としてバッターボックスに立たされ頭を何度もぶつけられている。
  • 鳥井(中)
    イガラシ慎二の同期。イガラシキャプテン時でのテストで不合格となりレギュラー枠から外れてしまったが、選抜以降レギュラー入りを果たす。イガラシキャプテン時は1塁ベースコーチだったが近藤キャプテン時にセンターとしてレギュラー入りを獲得。右投げ右打ち
  • JOY(投)
    近藤時代の1年生選手。野球は未経験だったが、投打ともに非凡な才能を持っており僅かな期間で全国大会にも通用する実力を身につけていた。苗字は佐々木で、JOYのあだ名は入部時に着ていたシャツに「JOY」と書かれていたことが由来。左投げ両打ち。
  • 橋本(一)
    近藤世代の1年生選手。鼻が象に似ている事から通称「ゾウさん」と呼ばれている。1年生ながら早い段階でレギュラーメンバーとなったがプレッシャーにはめっぽう弱い。左投げ左打ち。
  • 安井(右)
    近藤世代の1年生選手。橋本同様1年生にしてレギュラーを獲得。かなりののんびり屋。右投げ右打ち。
  • 滝(遊・左)
    近藤世代の1年生選手。1年生の中では走・攻・守共に高く選抜大会の富戸戦では大活躍した。右投げ右打ち。
  • 赤津(一)
    近藤世代の1年生、橋本がプレッシャーでミスを連発した為ファーストに入る。本来は外野手らしい。左げ投左打ち。
  • 田中(投)
    近藤世代の1年生。速球タイプではあるが制球が悪い。また選抜のテストで腕を回す癖があり近藤から注意されている。投手組としてレギュラー入りしたが富戸戦で内野手にコンバートされている。また橋本と交代さる際「赤津の方がやる気に見えた」との事で1年生で唯一試合に出場していない。

江田川中学校

  • 井口源次(投)
    谷口キャプテン・イガラシキャプテン時に夏の地区予選で対戦。イガラシとは小学校からの同級生で1年生にしてエース。谷口キャプテンとの対戦では速球だけで立ち上がりが悪く、左打者に弱いという欠点があった。しかしイガラシキャプテン時にはそれらを克服、キレのある変化球を武器に速球・変化球共に文句なしのサウスポーへと成長し、イガラシキャプテン時の夏の地区予選では準決勝で青葉学院を完封勝利するまでに成長した。性格は近藤に似ている。卒業後は墨谷高校へ進学。左投げ左打ち。

金成中学校

  • マネージャー
    谷口キャプテン時に夏の地区予選で対戦。相手の特徴・性格・クセ等を徹底的に分析し弱点をついてくる。漫画ではノートにデーターを記録しているが、アニメでは望遠カメラで盗撮し、コンピューターを駆使して相手を分析している。ただし神経質な所があり、自分のデーターが信用でないと逆上する一面がる。

青葉学院

  • 監督
    常にサングラスをかけているのが特徴で青葉学院を全国大会優勝の常連にした名将。的確な作戦で試合を進める反面、勝つ為には手段を選ばない事もある。情に厚い一面もあり負傷した谷口を心配したり、自分たちを倒した墨二中の勝利を祝福したりする一面も見られる。なお墨二中・江田川が台頭して以来優勝から遠ざかっている。右打ち。
  • 佐野(投)
    谷口キャプテン・丸井キャプテン時に夏の地区予選で対戦。2年生にしてエース・キャプテン(アニメでは3年でキャプテンとなった)で無失点で全国大会優勝するなどその実力は折り紙付き。その反面小柄でスタミナが続かない欠点がある。漫画では投げ方がオーバースローに対しアニメではアンダースローとなっている。卒業後は東都実業高校へ進学した。左投げ左打ち。

富戸中学校

  • 杉本(投)
    静岡伊豆代表の名門校。近藤キャプテン時に春の選抜大会で対戦。体格がでかい分パワーがあり近藤の剛速球からホームランを放っている。その反面瞬間湯沸かし器並みにすぐキレやすい。右投げ右打ち。

隅田中学校

谷口キャプテン時に地区予選準決勝で対戦。この時のバッテリーが投手松川・捕手倉橋で、特に倉橋は「地区樋一の名捕手」とまで噂されていた。試合では倉橋の采配に墨二中が苦しめられ、延長の末かろうじて墨二中が勝利した。松川と倉橋は卒業後墨谷高校へ進学した。
(なお漫画・アニメではこのエピソードはなく「プレイボール」で明かされている。)

朝日高校軟式野球部

丸井が朝日高校在学中に所属していた軟式野球部(朝日高校には硬式野球部がない為軟式野球部に入部した)イガラシキャプテン時に丸井の計らいで墨二中と練習試合をしたのをきっかけで、全国大会に向けた合宿には毎日朝日高との練習試合が組み込まれた。朝日高校としても墨二中から入部者が欲しいという一面もあったりする。

その他登場人物

  • 谷口の両親
    父親は江戸っ子気質で下町で大工を営んでいる。特に父親は谷口の猛特訓に付き合ったり、大工の腕を生かし「特性ピッチィングマシン」を自作し、谷口の影の特訓の担い手になった。母親は常に息子を心配しそれが原因で夫婦喧嘩が起きている。谷口が出場する試合には毎回観に来ている。
  • 毎朝新聞の記者とカメラマン
    墨谷二中の取材を担当している記者とカメラマン。(アニメでは記者の名前は「ヨシタケ」となっている)度々学校に取材に来ているので野球部とは顔見知りになっている。谷口キャプテン時に青葉学院がベンチ入りメンバー以上の数を連盟に報告したのも(漫画では取材に訪れた際にスコアブックを見て判明、アニメでは新聞社で世間話の中で青葉が1軍と総入れ替えした話を聞いた編集長が気づき連盟に報告した。)またイガラシキャプテン時に過激な練習内容を記事にしたのもこの記者である。なおキャプテン2ではなぜか新聞社も記者名を変わってたりする・・・
  • 吉岡章三
    墨谷第二中学校の校長。谷口キャプテン時には再試合が決まった時学校総動員で応援行くと決めたり、イガラシキャプテン時には過度な練習が問題視された際は良き後ろ盾としてアドバイスを与えた。
  • 近藤茂太
    近藤の父親で自動車整備工場を経営している。(近藤はパパ・ママと呼んでいる)父親は過去に甲子園出場経験とノンプロ(社会人野球)を経験しており野球の知識が豊富である。イガラシキャプテン時には野球部の過激な練習が問題となった際、率先してイガラシの弁護をした。また近藤がキャプテンになった際は直接野球部の面倒を見たり、近藤に野球部の道筋を立てたりと影の立役者となった。また近藤の体調管理や試合当日には自社のマイクロバスで送迎したりと野球部のサポートも行っている。

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