ギリギリマンボウ(英名:Gimme-Gimme-One-More sunfish)とは、やっぱ心のどこかで探してる謎多き魚である。
アニメ『ヤングブラック・ジャック』の第三話「脱走兵」と第四話「ベトナムにて その1」に登場する。
若かりし日の間 黒男(後のBJ)が住まうアパートの自室で縫合の練習台として飼育していた謎の魚である。
水槽の中には二匹のギリギリマンボウが確認されており、一匹ははっきりと目視できる手術痕があり、同じくもう一匹にも手術痕はあるが、こちらは目を凝らしてやっと確認できる程度のものである。
黒男曰く、手術痕の目立つ個体は「失敗」であるという。人間用のスナック菓子らしきものも平気で食す。
劇中ではうち一匹が「ヨシくん」という名前であること以外、ギリギリマンボウがどういった魚なのか一切の説明は無いが、そのマンボウ科(Molidae, 英名 sunfish)のどの魚とも似ても似つかない姿から「これってもしかしてマンボウではないんじゃないか?」と疑いの声も出ている。
が、地球上には約175万種もの生物が存在するわけで、このように同じマンボウ科の中でも細長いクサビフグ(Ranzania laevis, 英名 slender sunfish)よりも細長いマンボウがいても何ら不思議ではないのだ。ましてや後に「ブラック・ジャック」と呼ばれる男の部屋で飼育されていたのだから尚更である。
と勿体付けるのはこれくらいにして、ここらでタネ明かしをしてしまおう。
英名の sunfish は基本的に代表的な種が円形もしくは巨大な体型を持つ複数種の魚を指す呼称であり、フグ目マンボウ科の魚の他にアカマンボウ目アカマンボウ科のアカマンボウ(Lampris guttatus, リュウグウノツカイの近縁種)やネズミザメ目ウバザメ科のウバザメ(Cetorhinus maximus, いわゆるニューネッシーの正体の最有力候補)、そしてそのものズバリ、スズキ目サンフィッシュ科(Centrarchidae)の淡水魚の総称でもある。
特にサンフィッシュ科には丸っこい体型のブルーギル(Lepomis macrochirus, 英名 bluegill)の他に丸っこくないオオクチバス属(Micropterus, 英名 black bass, いわゆるブラックバス)の魚がいるのだが、ここでもう一度ギリギリマンボウの姿を確認して頂きたい。その特徴はオオクチバス属のそれに良く似ているではないか(形態的にはスズキ目を代表するスズキ科の海水魚のスズキ(Lateolabrax japonicus)により近いが)。しかも旺盛な食性や菓子による水の汚れへの耐性においても両者は類似している。
つまり和名の「マンボウ」は sunfish を単純に誤訳してしまった結果なのだ(更に英名の末尾の more をマンボウ属の学名である Mola と聞き間違えたとする説もある)。しかし悲しいかな、学問的な名称というものは余程の事が無い限りはニコニコ大百科の記事のように簡単に変えることはできないのである。
なお「ギリギリ」の方の由来は「マンボウの定義をギリギリ満たしているから」「今にも死にそうな痩せ細ったマンボウ」「納豆菌による影響で突然変異したマンボウ」等の説があるが、現在も研究が進められており、その説は日々増え続けているという。また英名の gimme-gimme-one-more sunfish (gimme は give me の省略形)は他のサンフィッシュ科の魚に比べて稀少であることから研究者が「もう一匹欲しい」と叫んだからとか、何でも口にするその貪欲さが「もうちょっと頂戴」とおねだりしているように見えるからとも言われている。その貴重さ故、やはりギリギリマンボウの謎は尽きないものである。
ヤングブラック・ジャックのオープニング曲「I am Just Feeling Alive」の空耳である。
なんとこの空耳、本楽曲の歌唱・作詞を務めるUMI☆KUUN(うみくん)公認である。
ソース1 ソース2 ソース3 (全てTwitter)
本人のツイートによると、ギリギリマンボウでエゴサーチもしてるらしい。
ギリギリマンボウに関するニコニコミュニティを紹介してください。
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最終更新:2025/12/23(火) 09:00
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