モニク・キャディラックとは (モニクキャディラックとは) [単語記事]

モニク・キャディラックとは、機動戦士ガンダムMS IGLOOに登場するジオン公国の軍人である。
声優は長沢美樹。

概要

ジオン公国軍総帥府「ペーネミュンデ機関」より、第603技術試験隊に目付け役として派遣されてきた女性。階級は特務大尉。大尉とあるが実際は2階級上の中佐扱いとなる。総帥府所属である事から603の面々が知りえない機密情報まで知っている。赤い軍服を着用しており、長髪にヘアバンドを巻いたポニーテールの髪型をしている。宇宙空間での長髪は広がって厄介なだけだが、敢えてそういう髪型にしているのは自分を律するためらしい。

性格は至って堅物。マニュアルには無い方法で作業していた乗員や態度がなってないヴェルナー・ホルバインに叱咤した。同時にかなりの毒舌家で、初対面のプロホノウ艦長にヨーツンヘイムの事を「筆箱のような船」と罵ったり、かつての教官に「犬以下」と言い放ったりとやりたい放題である。
しかしそんな彼女も長い間ヨーツンヘイムに搭乗していた事で乗員たちと一体化していき、いつしか603に欠かせない存在となった。乗艦してきたカスペン大佐が603に対する嫌味(のように聞こえる言葉)を言った時には、かつてプロホノウが使った言葉を用いて皮肉を言っている。

普段はヨーツンヘイムの艦橋に留まっているモニクであるがモビルスーツの操縦も可能。603にヅダが配備された時には予備機に搭乗し戦場へ出ている。モニクのヅダは戦闘に参加せず、敗残兵の救出に当たっていたため腕前は不明。
※エンジントラブルを起こして離脱していく連邦軍のGMを(タイマンではないにしろ)撃墜しており、後述のようにア・バオア・クー防衛戦においても最後まで生存しているため、それなり以上のスキルは持っているようである。

教官であったデメジエール・ソンネン少佐の事をモニクは尊敬していたが、MSの転科適性テストに落ち自暴自棄になったのを見て忌み嫌うようになった。「弱い犬ほど・・・」「軍人は腐ったら野良犬以下」など、彼に対してはいつもより毒舌が鋭かった。しかし彼が自分たちを守って戦死した際には(「軍人は腐っても野良犬以下じゃありません」というマイの台詞に対し)「死んだらやっぱり・・・野良犬以下よ！」と彼の死を悼むような言葉を残している。
彼女にはエルヴィン・キャディラックという弟がいる。1年戦争末期、偶然姉のいるヨーツンヘイムに配属され、姉弟は再会した。弟の事を大切に思っており、彼の身を案じていた。そんな彼が戦死した時には人目がある事も忘れて大きく取り乱し、嗚咽を漏らし続けた。そのショックは大きく、一時的ではあるが戦闘神経症となり軍務に就けなくなったほど。しかしマイの駆るビグ・ラングの戦いぶりを見て快復。自らもヅダに乗り戦場へ駆けつけた。
敵の攻撃で左腕を破壊されるも臆せず戦い続け、見事連邦軍を壊滅させて生還した。その際にオリヴァー・マイも救出している。