ゲド戦記とは、アーシュラ・K・ル=グウィン作のファンタジー小説である。2006年に映画化されたような気がしないでもない。
概要
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなかれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
多数の島から成り立つ世界「アースシー」を舞台としたファンタジー小説。「ゲド戦記」というのは邦訳につけられたタイトルで、実際には戦記的要素はあんまりない。
また、ゲドが実質的な主人公なのも一巻のみで各物語ごとに主人公は違う。第三巻と第四巻の間には長い中断があり、第四巻以降はそれ以前とかなり作風が違う。
日本国内では指輪物語、ナルニア国物語と並べて「世界三大ファンタジー小説」とも称される(海外ではポピュラーではない)。
既刊
- 「影との戦い」A Wizard of Earthsea(原語版1968年、日本語版1976年)
- 「こわれた腕環」The Tombs of Atuan(原語版1971年、日本語版1976年)
- 「さいはての島へ」The Farthest Shore(原語版1972年、日本語版1977年)
- 「帰還」Tehanu, The Last Book of Earthsea(原語版1990年、日本語版1993年)
- 「アースシーの風」The Other Wind(原語版2001年、日本語版2003年)
- 「ゲド戦記外伝」Tales from Earthsea(原語版2001年、日本語版2004年)
登場人物
- ()内は真の名
- ハイタカ(ゲド)
- 「影との戦い」における主人公。
- アースシー北方に位置するゴント島の出身で、類い希な魔法の才能を持つ。
- 若い頃はその才能から傲慢な性格で、結果として「影」を呼び寄せてしまう(影との戦い)。
- アルハ(テナー)
- 「こわれた腕輪」における主人公。
- アースシー東方に位置するカルガド帝国のアチュアンの墓所に仕える巫女。墓所の事と自分に仕える女官と宦官しか知らない狭い世界で生きてきたが、ハイタカとの出会いによって外の世界に興味を持つ。
- アレン(レバンネン)
- 「さいはての島へ」における主人公。
- エンラッド国の王子で、世界の異変に対処するためにハイタカとともに最果ての地へと旅立つ。
- テルー(テハヌー)
- 「帰還」「アースシーの風」におけるキーパーソン。
- 両親の虐待によって顔の左半分がケロイドになっており、うまく話すこともできない。テナーによって育てられる。
- アイリアン
- 「ゲド戦記外伝 トンボ(ドラゴンフライ)」における主人公。
- 女人禁制であるロークの学院を敢えて訪ね、自分の本来の姿を探求する。
-
スタジオジブリによる映画(2006)
宮崎駿の息子宮崎吾朗を監督として製作された。
世界的な名作を新米監督が映画化するという時点で不安が漂っていたが、実際の出来は…→お察しください
公開前後のグダグダはwikipedia参照。
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