サイボーグクロちゃんとは、講談社発行の月刊コミックボンボンで連載されていた横内なおきの作品。
及び、コミックを元にした同名のアニメやゲームにCRの事。
猫が二足歩行で歩いたり、ガトリング砲を持って大暴れするハチャメチャなギャグ漫画である(一部、鬱有り)。
概要
| 単行本 |
全11巻+番外編2巻 |
| アニメ |
全66話(全78話の予定だった) |
主要登場キャラクター
(全キャラを書こうとすると収まらないので主要キャラのみ)
- クロ 声:坂本千夏
- 雑種の黒猫。かつてはフジ井家を猫離れした力で強盗や空き巣から守っていたが
ある日野良犬のプーリィに告白しようとしたところを剛に襲撃され
勝手にサイボーグにされる。サイボーグになってからはメタルボディーのため
通常は黒猫の中国製ぬいぐるみを被っている 一人称は「オイラ」
ガトリング砲や何でも切れる剣、しっぽミサイルなどの武器を装備している。156km/hで走ることができる
生身の体の時は、他の猫たちからキッドと呼ばれていた
- ミー (ニャンニャンアーミー一号) 声:手塚ちはる
- サイボーグの猫。一般的には『ミーくん』と呼ばれる。一人称は『僕』だったり『俺』だったり安定しない。
剛と非常に仲が良い。生身の体の時、自分の母親を殺した犬のパトラッシュ(遺伝子改造が施されていた)に復讐を挑み
返り討ちにあって四肢断裂という重傷を負うが、剛によってサイボーグとして蘇った。
このことから剛に対して深い恩義を感じており、彼の世界征服の夢を叶えるために奔走したり
彼に身の危険が迫ると自分の身を省みず行動する。登場初期、クロとは宿敵であったが、良くも悪くも親友となってしまっている。
腹部は、クロ曰く「ドラえもん」のポケットの様に、力学的に明らかに可笑しい広大な収納スペースである。
そこから、あまりに巨大な『何でも切れる剣』や、ガトリングなどを出す
- 剛万太郎 声:古澤徹
- ロボット工学を得意とする科学者。自称「天才科学者」。通常は剛、あるいは剛ハカセ と呼ばれている。
ミーくんには、剛くんと呼ばれている。一人称は普段が「ワシ」(初登場時は「ワタシ」)
ミーくんと話すときや若い頃は「僕」。キレたりすると「俺」も使う。
この世に許せないものは「ふとったネコ」と「切りそこなったタクアン」
ミーくんとは非常に仲がいい。アトランティス大学でロボット工学を勉強していたが、学費が払えず21歳で大学を辞めさせられ
その上住居も追い出されてホームレス生活を送っていた時期にミーくんと出会う。
このように、学校を途中で辞めさせられたため、皆から「博士」と呼ばれているものの、実際に博士号は取っていない。
怒りが頂点に達してキレてしまうと、なぜか武者の鎧姿になるが、この姿になったのはミーくんがやられたときと、ホワイトウッズとの戦いの2回のみであり
戦闘力は皆無。その他にも、アサルトライフルなどの銃を武器として使うこともあり、アニメではロケットランチャーなどを使ったこともある
基本的には「マッドサイエンティスト」で「悪党」じみているが、本当は極貧かつ空腹の時でも
瀕死のネコ(ミー)を助けたり、炎で焼かれた自分の家に飛び込んで
面倒を見ていた野良猫を助け出すなど、とても優しく、ときに勇敢な面を見せる。
- コタロー 声:小松里歌
- クロの大ファンである少年。一人称は『僕』だが、サクラの時などに身元がバレないようにするためか『俺』を使うことも。
クロに似た着ぐるみ(クロちゃんスーツ)を被っているが、これには防弾効果や絶縁効果がある
IQ200でメカに関しては天才的だが、運動神経は四歳児並みで握力も弱い。親友であるダンクを助けてくれた剛に感激し、剛の助手となる。
父親が科学者なため、発明家として天性の才能をもつ。だがそのおかげで母親が逃げたため、父を毛嫌いしているところがある(後に和解)
- マタタビ 声:大本眞基子
- 右目が無い、隻眼のトラ柄の猫。クロがキッドと呼ばれていた頃の親友だった。クロと再会して復讐を挑むが、その理由は片目の事が起因している
初めて喋った人間の言葉も『せっしゃ』だった。(キッドの過去編では、『俺』)
名前の由来は『マタタビの木(人間でいうところの酒やタバコに近い』を幼い頃からやっていたことからきている
マントの下に無数の武器を隠し持っている。切り札はすてるすブーメラン。生身にも関わらずサイボーグ化したクロと互角に戦えるほど強い。
生き倒れになったところを大工の棟梁に救われ、手先の器用さを生かして大工仕事を覚えた。
そのおかげか壊れた建造物があるとなんでも直したくなり、ジーサンバーサンの家も壊れるといつも直してあげているが
いつもクロ達に壊されるので報われない。トラックの兄ちゃん達に拾われ、そこで見ていた時代劇の影響で言葉を話すようになった。
- ナナ 声:綱掛裕美
- コタローが、電気スタンドを基にお手伝いロボットとして作った電球ロボット。本作のヒロインに位置する存在。一人称は『アタイ』
体は小さい。尻尾に600Wの電球が付いている。しかしお手伝いロボットとしての仕事ができず、一時はスクラップにされそうになったが
クロに助けられて一目惚れし、流れ的にクロ達の仲間に加わる。嫉妬深くワガママで、思い込みがとても激しく、精神的にとても打たれ弱い
この性格からよくクロ達を振り回しているが大半は「箱から出されないうちにゴミ捨て場に捨てられた電気スタンド」という
孤独で残酷な生まれ方をしたことの反動とも言える(このことが、クロに自分の昔の境遇をナナをダブらせている要因の一つ)
- ダンク 声:千葉一伸
- サイボーグのライオン。元々動物園で孤立していたライオンだったが、コタローによって故郷のアフリカに返されようとする。
いつも困ったような顔をしており、性格は気弱で優しく、純粋である。しかしその際に銃で撃たれて重傷を負ったため、コタローと剛がサイボーグとして復活させた。
後にコタローの父親によって改造され、頭からパネルを出して話すようになる。
クロと同じサイボーグなのにも関わらず言葉を発することはできず、おまけに基本は四足歩行である。だが体自体はかなり器用で、ジェスチャーが上手い。
- 鈴木一郎 声:森川智之
- 小学校の教師をしている。アニメによると25歳。一人称は『僕』で、特にキレたりしない限りは人に敬語を使う
車でハイウェイを走行中、ミーくんと戦闘中のクロと出会い、ロボット好きであったことからクロを師匠としていきなり(衝動的に)慕うようになる。
小学校の生徒達からは、大して力にならないということからジムと呼ばれている。ガンダムには詳しいはずだが、ニックネームにこめられた意味には気づいていないようだ
しかし彼自体は生徒に対してとても親身に行動しており、熱血教師とも言える理念で動いている場面もよく見られる。
重度のガンダムマニア(オタク)で、生徒からは「何か事件起こしそう」と言われるほどガンプラに入れ込んでいる。ジムと呼ばれるが、好きなMSはゲルググ。
同じ趣味を持つ消防士のめぐみと出会ってからは密かに想うようになり、度々アプローチしていたが、なかなか恵まれなかった。
怪物ゴロー編を経て二人の距離が縮んだのか、原作の最終回ではいつの間にか結婚していた。
ドライビングテクニックはかなりのもの(サーキットの狼世代らしい)で、よく助っ人として呼ばれる。
山を持っていたが、そこは祖父が宇宙人を封印するために残しておいた山なうえに、宇宙船を爆破するために山の遺跡を壊してしまい
今は持っていないも同然で、本人も売ってもたかが知れていると語っている。しかし、山を持っていたことから
家は裕福な方だったと思われる(その割りにアパートは貧乏臭さが垣間見える)
教師なだけあって基本的に仕切りたがりであり、遊びなどのイベントを企画すると教師の職業病からか、時間などにうるさくなる。酒癖がとても悪い。
- めぐみ 声:吉田小百合
- 消防士。鈴木と同じガンダムマニアであり、ガンダムに関して鈴木と気が合う。(結婚後、鈴木とプラモを一緒に買いに行ってることからガンプラの知識もあると思われる)
一人称は『私』勝りで勝気な性格をしており、クロ相手にパイプで戦いを挑んだことがあるほどの度胸をもつパワフルな女性。
彼女の扱う消防車はシャア専用ゲルググ(ブタ鼻と隊長機用の角)を模している。そのため一度ゲルググの上半身に丸ごと改造されたが
車検に引っかかってあえなく元に戻されることとなった。 初夜の時、不法侵入してきたクロちゃんとミーくんに危うくパンツを脱がされそうになるなど
結婚後も苦労は絶えないが、基本的に彼等を弾き返しており、パワフルさは変わっていない様子。
結婚後(番外バトル)は寿退職したのか、消防士としてのシーンは描かれず、家に毎回押しかけられてはトラブルに巻き込まれる役柄になっていた。
何故かクロのことを「クロの助」、ミーくんのことを「ミー太郎」と呼ぶ。鈴木のことをイチローと呼ぶ数少ない人物だった。
- 岡田チエコ 声:半場友恵
- 鈴木が勤務する小学校に転校して来た小学生。超能力を持っている。 超能力に関しては、テレパシー、サイコキネシスなど
一般人が『超能力』ときいて思い浮かべるおおよそのものは持っている 髪型は風が無いのに常に靡いている。
普通じゃないものが多い桜町に来てからは、以前よりそれは落ち着いたようである。
父親は世間の弾圧に耐えられず妻や子どもを捨てて消えたようで、彼女は父を「腰抜け」と称して罵倒している
暴走したクロによって百年の恋を台無しにされたことを恨み、彼に復讐を果たそうとしていたが、いつのまにかクロちゃんメンバーに馴染んでしまう。
ネックレスである程度超能力を封印しているが、封印を解く(ネックレスをはずす)と、自然発火現象など、炎を操る能力が使えるようになる。
。五郎が人間に戻ってからは五郎と付き合いはじめたようであり、一緒にUFOを呼び出したりゴローの父親の面倒を見たりしている。
- 長瀬五郎
- 父親から虐待を受けていた男の子。キャンプ場でチエコと出会う。
レーサーになることが夢で、タコメーターが宝物。負けず嫌い。虐待されているため背中に大きい傷跡がある。
自分で起こした山火事で死に掛けた所を、剛とコタローによってロボットにされる。
最後はちゃんと人間に戻れている。それからは髪を染めたり、チエコと一緒に父親にお弁当を届けにいったりしている。
テレビ版ではそのシビアな設定のおかげで結局登場することのできなかった不運なキャラクター。
また、番外バトルでもその扱いにくさから登場しなかった。
- ロミオ 声:岡野浩介
- 電柱のような宇宙人。かつては召使いロボットだった。パートナーのジュリエットと再会し結婚するが
なにかとクロたちに対してトラブルを起こす。一人称は『私』だが、あまり礼儀正しくは聞こえない。
自分の故郷の星に帰ることを夢見ているが、いつも上手くいかない。コスプレが趣味で、『銀河鉄道999』に登場するメーテルのコスプレをしたこともある
- ジュリエット 声:吉田小百合
- ロミオと同様、電柱のような宇宙人。かつては召使いロボットだった。どんな理由が原因なのか(一郎の祖父によって半ば封印状態にされていたからか)
鈴木一郎に対して何かと敵意を示す。女であるが、ある武士のようなチョンマゲ(ロミオ曰くポニーテールだが、チョンマゲにしか見えない)をしている。
主人の地底人も同じ頭をしていた。 ロミオ以上に高飛車で礼儀知らずな部分があり、それでかつ自己中心的というかなり嫌味な性格。
- ジーサン 声:菅原淳一
- バーサン 声:こおろぎさとみ
クロとマタタビ(二人はマタタビをトラと呼んでいる)の飼い主の老夫婦。
生きる目的を失って倒れていたクロを(意図的に彼の傷ついた心を救った訳ではないが)助けた人間で、クロが最も大事に思っている人間。
名字は「フジ井」。常におっとりしていて何事にも動じない。クロはサイボーグになった後でも、二人がそれに気づかないように振舞っており
マタタビにも強要している様子。しかし明らかに猫としておかしい場面を目撃しても「便利な猫」で片付けてしまうあたり、単純に気づいていない部分もある。
また順応性が異常に高く、鯨の体内でさえも和める程。二人の家はマタタビが登場するまで築50年という長寿の古家だったが、最近は築1年もっているのかもあやしい程よく壊される。
しかしあまり気にしていない。番外バトルでは「いつものことじゃろ」と平然とするまでになった。
- ヒロスエ 声:保志総一朗
- ミーくんの恋の悩みを解消するために剛が造った犬型の初恋ロボ。計画では従順でおしとやか、男のためにすべてを捧げる女の鏡のようなメス犬となるはずだったが
ミサイルを積んでいたり、足がキャタピラになったり、なんでもとかす液をはいたりして暴走してしまい、逆にミーくんを失恋させてしまう。
剛本人はあくまで「初恋ロボ」として開発したつもりだったが、結果としては、奇しくも彼の発明品の中でトップクラスの戦闘力を持つロボになったと言える
- オーサム 声:鷹森淑乃 / コサム 声:吉田小百合
- 剛博士の作ったクロを倒すためのマシン。名前の通りオーサムが親機でコサムが子機。しかし子機のコサムは「オーサムコサム」のギャグをやりたかっただけであまり使えない。
最初剛は「ビッグ(大)・サム」「スモール(小)・サム」と呼んでいたが、この名前は全然呼ばれなくなってしまった。二機共なんでも溶かす液を吐くことができ、飛行も可能。
剛の勘違いで自爆装置を発動させられてしまったものの、ミーくんの機転によって救われ、以降度々登場した。オーサムには母性が何故か組み込まれており
何かとコサムを心配している。邪悪なものに支配された際「夫の保険金はいくら出るかしら」という言葉を吐いたが、夫の存在は不明確。
- ニャンニャンアーミー
- ドクター剛によって結成された5体のエリートサイボーグ軍団。リーダーは1号のミーくんが勤めていたが、大王デパートの戦いで離れ離れになってしまい、2号がリーダーを勤める。
(しかし仕切っていたのはほとんど4号である)防水加工をされなかったクロと違い、彼らは完全防水で水深限度は20000m。6号以降も当初はいたがクロが脱走したときにすべて破壊された
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