タケ(花騎士) 単語


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タケ

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タケ(花騎士)とは、プラウザゲーム『フラワーナイトガール』に登場する古代花騎士の1人である。
CV:遠野そよぎ

概要

――生まれた時から、誰もが私を愛してくれた。
――満月様が授けてくれた吉兆の証なのだという。

2022年7月19日に実装された封印の古代花騎士第4章『幽谷に彷徨う月の姫』に登場する☆6の古代花騎士。8月1日までの期間限定キャラなので、終了後はプレミアムガチャ以外で不定期に復刻される。古代花騎士とはたった一人で歴史を変えるほどの実力を持っていた過去の花騎士であり、いずれも何らかの事情で封印の契約を結んで歴史の表舞台から姿を消していた。彼女は500年前のベルガモットバレーを生きた花騎士。来るべき外の世界奪還に備えるべく大精霊様との契約で長き眠りについている。所属国家はベルガモットバレー、属性は突。名前の由来は読んで字の如くイネ科の植物である竹から。タケの実装は売り上げに貢献したらしく、翌20日付のFANZA GAME人気ランキングで『フラワーナイトガール』が1位を獲得。これを祝して運営から華麗石が配られている。

十二単のような和風の服装に身を包んだ美女。「忠誠心」の花言葉通り主人に絶大な忠誠を尽くす花騎士で、団長からも信頼されている。武器は古い弓と背後にそびえる亡霊武者。

幽谷に彷徨う月の姫

月満ちる夜の来訪者。

その魔性は国を傾け、天地を覆す――。

『幽谷に彷徨う月の姫』における黒幕的存在。

ベルガモットバレーの地で変則的な動きをする害虫が出現。これまでの事例から過去の出来事を再現した大精霊の試練と思われた。同時にウカガミの谷で亡霊が現れる噂が流れ始める。これを調査するため、プレイヤー団長は独立武装勢力「桃源郷」の花騎士と協力して谷へと向かった。そこでは害虫ではない亡霊武者が暴れており、これと交戦。亡霊武者は「姫を返せ」と意味深な言葉を唱えながら、撃破しても増え続ける数の暴力で団長たちを圧倒。あわや倒される寸前のところで突如一人の女性が現れ、群れる亡霊武者を霧散させた。タケと名乗ったその女性は大精霊と契約を結んだ今回の試練役であった。彼女はベルガモットバレーを憎んでいたが、その真相を掴む事も試練に含まれているのだという。そして彼女は精霊の空間移動に限りなく近いワープを行い、周囲の花騎士を驚愕させるとともに姿を消す。このワープだけでもドラセナ以上の魔力を持っている事が分かるくらい力量差は隔絶していたが、ともあれ亡霊武者騒動の黒幕や契約者の名前が分かった事は確かな収穫と言えた。

タケがベルガモットバレーを憎む理由。それは現女王シュウメイギクにも分からない事だった。何か手がかりを得ようとシュウメイギクは国全体を見渡せる遠見の魔法の鏡を使用してタケの所在を掴もうとするが、魔法の鏡を通じて逆にシュウメイギク側の位置を特定され、女王の殺害を宣言したタケは超長距離から矢を発射。その矢は正確に開いていた窓を通ってシュウメイギクを射抜く――前にコリウスがかばった。幸い重傷ではなかったものの「的さえ見えていれば必ず命中させられる」というタケの驚異的な能力の一端が明らかになった。今度こそ女王を射殺するため2本目の矢を放つが、今度は試練の監督役プチ大精霊がかばった。遠見の鏡を使った狙撃はあまりにも一方的なので反則らしく、またプチ大精霊から「あっけなく決着をつけても良いの?」と諭された事で、射殺を断念。しっかり準備を整えた5日後の夜に再度襲撃すると宣言して再び姿を消した。ベルガモットバレー側は各国合同の騎士団を編制して害虫討伐を行う中、決戦に向けてカラクリ城を整備するなど準備を着々と進めていた。

決戦前夜、姫の捜索を終えたタケは拠点としている生命の湯に帰投。生命の湯はベルガモットバレー内にあるとされる幻の秘湯で、偶然でしか辿り着けない場所なのだが、タケの手に掛かれば毎晩のように帰投できるようだ。そこへ姿を現すプチ大精霊。タケは封印の契約を結ぶ際に本体の大精霊に「姫を殺した者の皆殺し」と「姫の救出」という2つの願いを叶えるよう求めていた。プチ大精霊曰く、既に片方は達成したとの事だがどちらを達成したのかは分からないのだという。ともかく決戦の日は明日。月が満ちれば彼女の力も最大となる。

決戦の日の朝、カラクリ城を本拠地としたベルガモットバレー側や団長たちは女王の側近バンダからタケの来歴を知らされる。かつてタケは王宮に仕えていた花騎士であり、女王シュウメイギクが使う魔法の遠見の鏡はタケが作ったものだった。そのためタケが王宮に仕えていた頃は政府の監視の目が隅々まで行き届いていたという。そして、遠見の鏡で逆に女王の位置を特定する事が出来たのである。タケが生きていた時代の
記録は欠落していて深く知る事が出来ないが、その原因は「タケが国に仕掛けた戦争」にあった。ウカガミの谷で発見された亡霊武者の群れを率いてタケはたった一人で当時のベルガモットバレーに戦争を挑んだ。どういう理屈は亡霊武者には世界花の加護を中和する能力があり、国お抱えの花騎士たちは歯が立たずに蹴散らされ、王宮は制圧寸前にまで追い込まれた。戦争がタケの勝利で終わろうとしたその時、大精霊が介入。歴史を変えた特異点たるタケを封印したのだという。何がタケをここまで駆り立てたのかまでは分からなかったが、シュウメイギクは「この国が先に何かをした」と推測していた。

そして夜。タケの魔性の力で狂わされた害虫の群れが姿を現し、美しい高原を塗り潰すように進軍してきた。早速迎撃に移る桃源郷やベルガモットバレー所属の花騎士たち。そこへ亡霊武者を率いたタケが参戦するが、そこはベルガモットバレー側も想定済み。用意していた落とし穴によって亡霊武者は地の底へ叩き込まれ、戦力化に成功したカラクリ城からは支援の砲撃が加えられる。強大なタケに対抗するため持てる技術と人員を全て投入した総力戦であった。人と人の戦争ならばこれで決着がつくはずなのだが、残念ながらタケは人智を超えた存在だったため勝負を決するには至らなかった。しかし亡霊武者が有する世界花の加護を中和する能力も愛染一刀流を修めている花騎士には効果が薄く、タケは予想外の苦戦を強いられた。そこでタケはカラクリ城の天守閣へ直接殴り込む。城内にはワビスケの幻術が仕掛けられていたにも関わらず、それをいとも簡単に突破してきたのである。女王シュウメイギクを守るガジュマルとコリウスがタケを迎え撃つが、愛染舞闘流と呼ばれる格闘術をタケは二十の流派ともども習得していて、弓矢が使えない室内においても彼女の優勢は揺るぎなかった。ガジュマルとコリウスを退けた後、タケはシュウメイギクに「国が犯した罪」について問いかける。しかしシュウメイギクは本当に何も知らない様子。歴史を闇に葬ったと嘆息しながら女王にトドメを刺そうとした瞬間、サンデリアーナ、ドラセナ、マジナータの増援がかろうじて間に合った。ロータスレイク出身のドラセナは本来部外者。その部外者から「あなたの亡霊たちが言っていた『姫』って、あなたの妹のことだったりしない?」という真実の一端に触れる言葉が出てきた事でタケが動揺を見せる。続けざまにサンデリアーナから「タケの妹ってことは、つまり……五百歳超えてるってことアルカ!?」と言われ、自分が生きた時代から500年経過していた事を知る。つまりタケは今まで時間の経過を知らずに復讐の計画を進めていた訳である。彼女の目的である「妹を探し出す」を言い当てたためプチ大精霊が正解を伝えに現れるが、どうやら彼女にここが500年後の世界だと伝えていなかった模様。その事実に最も悲嘆したのはタケであった。彼女は十数年程度しか経過していないと思っていたが、実際は500年も経過していた。これでは妹が生きている可能性は限りなくゼロである。そしてプチ大精霊の口からタケの過去が明かされる。

ある時、辺境の村に住む老夫婦は思いかけず一人の娘を授かった。タケと名付けられた娘は大切に育てられたが、その時は何の能力も持たない平凡な少女であった。しかし偶然迷い込んだ修羅の竹林にて膨大な生命の源泉を飲み干した事で巨大な魔力を身に宿す。その竹林が愛染流の修練場であった事から志半ばで斃れた愛染流の亡霊たちの記憶や愛染舞闘流の知識をも同時に会得。この事が彼女の運命を大きく狂わせてしまうのだった。強力な力を得た影響で彼女の精神は少しずつ歪み始め、怒りや無念を抱える亡霊武者と同調するようになり、知らず知らずのうち増幅させられていく。やがてタケはその力を見出されて王宮に出仕する事になるが、その際に同じ村で暮らしていた義理の妹も一緒に引き取ってもらうよう王宮と交渉し、姉妹揃って王宮預かりとなった。タケと義理の妹は大の仲良しだったが、タケが花騎士なのに対し義理の妹は一般人だったため任務で離れ離れになる時間が増えてきた。そこで妹が寂しがらないよう、タケは遠くからでも会話ができる遠見の魔法の鏡を作った。通常であれば個人で製作するのは不可能の領域なのだが、彼女の類まれなる魔力がそれを可能とした。遠見の魔法の鏡は国の生活を豊かなものにしたが、当時のベルガモットバレーにとって喉から手が出るほど欲しい物であり、あろう事か鏡を盗み出そうとした。だがそれを妹にバレて抵抗されたため、無実の罪を着せて処刑しようと試みた。たまたまタケは任務で遠方に出張しており、鏡の反応が消えた事で急いで王宮に戻ってきたものの、既に刑は執行されていた。女王に問いただしても「知らぬ存ぜぬ」の一点張り。国の暴挙に怒りを抱いたタケは妹を取り戻そうと単身戦争を仕掛け……勝利目前のところで大精霊によって封印されたのだった。滅びる寸前で助かった王宮であったが受けた損害が大きかったのか、結局滅亡してしまったようだ。

そうして目覚めた世界は500年後。彼女を突き動かしてきた妹はもう生きていない。ならば最期に現女王を道連れにしようとするタケ。しかし殺意の塊と相対しても臆せず、そして自身に関係ないにも関わらず罪を償おうとするシュウメイギクを見て一瞬決意が揺らいだその瞬間、タケの負の感情を糧としていた亡霊武者が失望の念を抱いて反逆。一気に彼女の支配下から逃れてしまった。自らの力に吞まれるかに見えた刹那、シュウメイギクの加勢によりタケは危機を脱する。戦う意志を新たにしたタケは再度力を行使し、亡霊武者の一部を寝返らせる。図らずも自身が育て上げてしまった心の闇――亡霊武者に片を付けるため、他の花騎士と共闘。力を追い求めるだけで愛が無い亡霊武者は、現代の愛染一刀流の使い手に苦戦。進退窮まった亡霊武者は奥の手として自らの仲間を取り込んで力を膨張させる。だがようやく曇っていた心が澄み渡ったタケには亡霊武者の塊であろうと敵ではなかった。彼女の手から放たれた矢は正確に亡霊武者を射抜き、長きに渡る因縁に決着をつけた。あとは消滅するだけに見えた亡霊武者をタケが呼び止め、再び支配下に収めた。今度こそ惑わされぬと確固たる意志のもとに。

戦いは終わった。シュウメイギクはタケを王宮で働く事を提案するが、今の王宮は姫の謀殺に関係ないとしつつも到底許せるものではなかった。しかしタケ自身は国に対する反逆に罪の意識を抱いていた。それをシュウメイギクは「知らぬ存ぜぬ」で許し、それどころか彼女が製作した遠見の鏡は治世に役立っていると褒め称えてみせる。すっかり毒気を抜かれたタケは謝罪し、一件落着。遠見の鏡は正式に国に寄贈された。そしてシュウメイギクからの仕官の誘いを丁重に断るとあてもなく彷徨う事を決意するが、団長からの提案で彼女の生まれ故郷の廃村に赴く。そこでマジナータから姫の子孫を探してはどうかと提案される。処刑されるところを見ていない以上、逃げ延びて幸せな家庭を築いた可能性もある。そんな都合の良い夢物語がある訳ないと拒否しつつも、タケは子孫を探す事を目標にして生きていこうと考えたのだった――。

花騎士タケ

古代花騎士として他の花騎士とは隔絶した能力を持つ。判明しているだけでも、

  • 的が見えていればどのような距離からも射られる
  • 愛染舞闘流の二十の流派を会得
  • 不可能の領域とされる遠見の魔法の鏡を妹との連絡用のためだけに製作
  • 世界花の加護を中和する亡霊武者を使役
  • 精霊の空間移動に限りなく近い瞬間移動が可能
  • 害虫にも影響を与える魔性の魔力
  • 本来偶然でしか辿り着けないはずの生命の湯に毎晩正確に帰投できる能力

など、死にゆく世界の支配者に対する切り札となりえるだけの高スペックを有している。

団長のもとに着任してからはその驚異的な力を遺憾無く発揮し、時として他の花騎士を圧倒するほどの実力を見せるなど優れた実績を残す。彼女のキャラクタークエストでは戦局を見極める優れた戦略眼や、集落の安全を考えて団長に意見具申する描写が確認でき、彼女のおかげで損耗した状態で強力な害虫を撃破、集落を守り切るという困難な討伐任務を達成した。勤務態度は良好、周りの花騎士とのトラブルも無い真面目な優等生であり、また古代花騎士ながら凄まじい早さで現代の環境に適応。その完璧超人ぶりは団長にして「文句のつけようがない」と言わしめるほど。その一方、タケの心は何を気にするようにどこかへ向いているようで、集中し切れていない様子だった。

デートイベントでは彼女の趣味である月見に付き合う事になり、一緒に飲食をしながら語り合う。彼女の話によると、古代のスプリングガーデンには竹取物語に類似する物語が存在するようだ。団長に対しては会った時から妙な親近感を抱いており、もしかしたら姫の遠い子孫なのではないかと淡い希望を抱いていたが、残念ながらそうではなかったようだ。ただ子孫を残していると推察できる以上、無事天寿を全うしたと団長は考えている。

庭園でのSDでは光り輝く竹に収まっているモーションがあり、モチーフに「かぐや姫」が含まれている事が窺える。

関連項目

  • フラワーナイトガール
  • 花騎士
  • 竹取物語

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