『テラフォーマーズ』とは、火星のゴキブリに駆除されるを駆除する人間たちの物語である。
概要
原作:貴屋悠、作画:橘賢一による漫画作品。2011年、『ミラクルジャンプ』にて第1部「BUGS2 2599」が掲載され、2012年に『週刊ヤングジャンプ』へと移籍し、第2部「ANNEX1 2620」が現在連載中である(編名はヤングジャンプ公式サイトによる)。
SF改造人間漫画だが、ヒロインとお約束には優しくない。重要人物のように見えても死ぬときはあっさり死ぬため、週刊連載時は今週活躍したキャラクターが来週は死ぬのではないかと怯えながら読む必要がある。
『このマンガがすごい! 2013』オトコ部門1位受賞作。
ストーリー
BUGS1 2577 (前日譚)
2577年、人類の火星テラフォーミング計画は最終段階を迎えていた(方法については下記BUGS2 2599の説明を参照)。プロジェクトの大詰めとなるバグズ1号計画は、M・K・デイヴス司令官を計画責任者とし、乗組員はレッド艦長、ジョージ・スマイルズ(25)、リサ・オイカワ(25)、ケント・ホーランド(26)ほか2名の計6人。任務は二つ、ゴキブリの生け捕りと、2500年代に入ってから無人偵察機の通信が途絶えている原因の調査である。だが、誰もがその2つに関係があるなどとは予想だにせず…
BUGS2 2599 (第一部、バグズ2号編)
2599年、人類は21世紀に始めた火星のテラフォーミング計画の最終段階を迎え、火星の気温を上げるために放った生物の駆除と清掃を行おうとしていた。
その生物とは、ゴキブリ。
ゴキブリと同時に撒かれたコケに覆われ緑の星となった火星を舞台にした宇宙一大がかりなゴキブリ退治のために、15人の若者を乗せたバグズ2号が今まさに火星に降り立つところから話は始まる。
だが、火星の過酷な環境と何者かの思惑により、ゴキブリは人間大の大きさにまで進化。乗組員に次々と襲いかかる。乗組員たちは“手術”によって得た能力によって対処しようとするものの、ゴキブリの圧倒的戦力に追い詰められていく。
ANNEX1 2620 (第二部、アネックス1号編)
2619年、地球には謎のウイルス「エイリアン・エンジンウイルス(A・Eウイルス)」が流行の兆しを見せていた。宿主が不明でワクチンが作れないこのウイルスは火星からもたらされたものだと判明する。
人類はウイルスの宿主を探すため、20年前に逃げ帰る羽目になったゴキブリたちの星へ再び赴くことになる。
重要語句
テラフォーマー
火星に放たれたゴキブリが進化した姿。じょうじょうと鳴く。
身長2メートルを超え、二足歩行を獲得した。その姿は黒い類人猿のようで、大きく無機質な目が特徴的。
ゴキブリ特有の素早さ、しぶとさ、頑丈な甲皮は残っており、生身の人間ではまず太刀打ちできない。腕力も凄まじく素手で人体をバラバラに引き裂き、宇宙船の外壁も破る。普段は羽は隠されているが、飛行能力も残っており十分な数がいれば飛び立つロケットを撃墜することもできる。岩を削ったと思われる棍棒を使うほか、人類から奪い取った銃火器も使用可能であるなど、高い知性も持つ。
また、より知能が高く、より人間に近づいていると思われる進化したテラフォーマー(原作者は「スキンヘッドのテラフォーマー」と呼ぶ)も存在し、人間の銃器を分解する描写などが存在している。
2577年のバグズ1号にてその存在が確認され、地球に送られた頭部のサンプルから研究が進められていた。その成果として、人間に昆虫のDNAを組み込みその能力を使えるようにするバグズ手術が可能になり、これがテラフォーマーと戦う術となった。
バグズ手術
大型の火器を持ち込めず、携行火器では効果が薄く、むしろ奪われるだけだった人類が火星でゴキブリから身を守るために作り出した技術。テラフォーマーのクローンから得た免疫寛容能力により昆虫のDNAを後天的に組み込む。さらに“注射”によりその昆虫の能力を使用可能になる。しかし、この技術も奪われ、アネックス1号編ではほかの昆虫の能力を持ったテラフォーマーと戦うことになる。
注射するとその昆虫の特徴が身体に表れ、まさに昆虫人間と言った姿になる。
ただし、成功率は30%と低く、“注射”を撃ち過ぎると免疫寛容能力の限界を超え死亡する。
M.O.手術(モザイクオーガンオペレーション)
バグズ手術をさらに改良し、昆虫以外の能力も組み込めるようにした技術。
技術の進化により順応性の高い「ツノゼミ」を素体にして昆虫の硬度を確保し、その上で昆虫以外の生物の能力を組み込む事が可能。“注射”で変身していたバグズ手術とは違い、素体となった生物によって変身用の薬の接種方法が異なる。
アネックス1号編の登場人物の多くはこの手術を受けている。しかし成功率は40%程と相変わらず低い。
登場人物
BUGS1 2577
- ジョージ・スマイルズ
- BUGS1 2577の主人公で、バグズ1号の乗組員。25歳。スマイルズの名前の通り、明るい笑顔を絶やさないムードメーカー。火星への渡航中に同乗員のリサに告白するなど突飛な行為が多い。
- 周囲からは祖父のニュートンのコネで宇宙飛行士になれたと思われているが、影では凄まじい鍛錬を行なっており、リサやライバルのケントもそれを認めている。
- 他の5人が突然現れたテラフォーマーの圧倒的な力と速度で倒れ自らも致命傷を負うが、凄みでテラフォーマーを怯ませ、剣で倒した上、その首を地球まで送付し、力尽きた。
- 作中で初めてテラフォーマーを倒した武器となった「ジョージの剣」は BUGS2 2599ではバグズ1号船内にあることが確認できるが、ANNEX1 2620では何故か(テラフォーマーによって?)火星ピラミッド内の一室に奉献されている。その後、アシモフが同部屋を探索した際には消失しているなど、テラフォーマーとの関わりが多い謎の多いアイテムとなっている。
- M・K・デイヴス
- U-NASA司令官でバグズ1号計画最高責任者。42歳。一見堅物だが、ジョージとリサの突然の船内婚約も祝福する「クーデレオヤジ」(レッド艦長評)。実際はニュートンの傀儡で、テラフォーマーの存在の可能性も知らされず、計画失敗の全責任を取らされ解任された。
- 作中に明確な描写はないが、BUGS2 2599の設定と合わせると、ドナテロ・K・デイヴスの父であり、のちにテラフォーマーの存在をマスコミにリークしようとして政府に反逆罪で処刑されたと思われる。
- アレクサンドル・グスタフ・ニュートン
- U-NASAの高官で、当代最高の科学者。実の孫ジョージが死と引き換えに送ったテラフォーマーの首を前に狂喜し、「『これ』でかつての創造論は全く覆ることになる…そして我々は人間を超える」と宣言した。
- その後、テラフォーマーの頭部の研究結果をベースにバグズ手術を開発し、BUGS2 2599では、バグズ2号計画の責任者となる。
- 「ラハブ」なる「神きどりの存在」に言及するなど、一介の科学者ではなく、謎の多い人物。
BUGS2 2599
- 小町小吉
- バグズ2号編の主人公。大柄で明るい性格。バグズ2号のムードメーカー。
- 幼馴染の秋田奈々緒を追ってバグズ2号の乗組員に志願する。
- バグズ手術のベースはオオスズメバチ。変身すると両手の甲から飛び出る毒針を得る。
- バグズ2号の数少ない生存者。
- 秋田奈々緒
- 小吉の幼馴染。地球では小吉と同棲していた模様。リア充爆発し…ごめんなさい…なんでもないです…。
- 父親の借金を返済するためにバグズ2号に志願する。
- 第二話でゴキブリに首の骨を折られて死亡。バグズ2号で最初の犠牲者となってしまう。
- バグズ手術のベースはカイコガ。でも本人は蛾が苦手。
- ティン
- タイのストリートチルドレン出身。幼少期に空腹のあまりゴキブリを食べたことがある。
- バグズ手術のベースはサバクトビバッタ。
- 変身すると脚力が超強化され、一撃必殺の蹴り技を繰り出す。いわゆる仮面ライダー。
- ドナテロ.K.デイヴス
- バグズ2号艦長。アメリカ出身。宇宙飛行士になる夢をかなえるためバグズ2号に志願。
- バグズ手術のベースはパラポネラ。通称弾丸アリ。昆虫界でも最強の腕力と獰猛性を持っている。
- 100体以上のゴキブリを相手に奮闘するが、最後は仲間の裏切りによって死亡。
- 蛭間一郎
- 11人兄弟の長男。弟妹を養うためバグズ2号に志願した。また、秘密の任務も帯びている。
- 170センチ87キロと一見肥満体型に見えるが、その内実は骨太で筋肉量が多い。
- バグズ手術のベースはネムリユスリカ。どんな環境でも死なず、水をかけると活動を再開する。
- バグズ2号の数少ない生存者。
- ヴィクトリア・ウッド
- 南アフリカ出身。一郎と同じ秘密の任務を帯びている。
- バグズ手術のベースはエメラルドゴキブリバチ。詳細は関連動画参照。
- 火星のゴキブリ相手にもその毒は有効だったが、新たに生まれた進化型ゴキブリには無力だった。
- ゴッド・リー
- イスラエル出身。武装勢力の中で生きていた武闘派。
- バグズ手術のベースはミイデラゴミムシ。体内で化学物質を反応させ、火炎放射器さながらの大爆発を起こす。でもゴキブリには効かない。
- 作中で最初に変身したキャラクターであり、その人物背景からゴキブリ相手の大立ち回りが期待された。
- しかし、必殺の高熱ガスが効果なしと判明した2ページ後に生首となって死亡確認。所謂出落ちのかませ犬キャラ。
- おまけに20年後、間接的にとはいえとんでもない悲劇にかかわることとなる。
- 詳細はリンク先の該当記事参照。
ANNEX1 2620
- 膝丸燈 『国産戦闘鬼』
- アネックス1号編の主人公。20歳。177㎝ 91kg(開始時)→96kg(火星到着時)
- 孤児院育ちで、病気の幼馴染の手術費を稼ぐために地下格闘場で戦っていた。
- 興奮すると異形の姿となるという特徴を持っており、変異すれば生身で巨大な熊を圧倒する戦闘力を発揮する。
- 小吉にアネックス1号の搭乗員としてスカウトされる。地下格闘場では空手の達人とアナウンスされていたが実際に使用している武術は古流柔術。また中々のイケメン。でも無理。あと豚野郎。
マルコス達とは少し歳が離れているが非常に仲が良い。ミッシェルの裸のためなら即決で5万円払える漢。
- どうやら異形化は親がバグズ手術を受けていた影響らしいが、それが誰なのかは明かされていない。
- また、やはり遺伝で得た免疫寛容能力により本来は成功率の低い“手術”を楽々クリアする。
- ”米合同第二班に所属。マーズ・ランキングは6位。
追加されたM.O手術は昆虫型。ベースは大蓑蛾。最強の強度を誇る糸と空手を駆使して戦う。
- この糸は捕獲能力、戦闘応用力も非常に高い。遺伝していた元々の能力は未だ不明。”
- 小町小吉
- バグズ2号の数少ない生き残り。今回はアネックス1号の艦長となり、若い乗組員たちを率いる。
- 20年前と比べてあごひげを生やし、年齢を重ねた分の落ち着きや風格を漂わせるようになった。
- しかし燈の過去を聞いて涙するなど熱い部分は変わっていない。
- 空手6段。同性に好かれるのが悩み。異性に好かれたら相手に死亡フラグが立つ。
- ”日米合同第一班班長。マーズランキングは不明。戦い方にも前回のようながむしゃらさだけでなく風格を漂わせる。”
- ミッシェル・K・デイヴス
- バグズ2号のデイヴス艦長の娘。24歳、独身。5人の幹部乗組員の一人。父親の復讐に執念の炎を燃やす。
- 艦長の“手術”後に生まれた子供のため、父親から免疫寛容能力や昆虫の能力を受け継いでいる。
- ”日米合同第二班班長。マーズランキングは不明。生身の状態で父親から弾丸アリの特性を遺伝している。
- そのため身長は164㎝と平均的な女性並だが筋量が多い。あと愛の天使であることが判明。
- 体重は85kg。ピザではない。むしろEカップのナイスバディ。
- 追加されたM.O手術は昆虫型。ベースは爆弾アリことバクダンオオアリ。
- 揮発性の物質を敵の体内に打ちこみ炸裂させる。
- 爆発があまりに強力すぎるため捕獲には向かないことが難点。”
- マルコス・エリングラッド・ガルシア 『悪魔の天敵』
- グランメキシコ出身。16歳。174㎝ 69㎏
- アレックスとともにアメリカに密入国してホームレス生活を送っていたが、一発逆転をかけアネックス1号の乗組員に志願する。アレックス、シーラとは幼馴染。
- ”日米合同第一班に所属。マーズ・ランキングは9位。M.O手術は節足動物型。
- ベースはアシダカグモ。作中で最初にM.O手術による変身後の戦闘を披露したキャラである。
- ゴキブリを上回るスピード、瞬発力の他、筋力、感知能力の高さで敵を殲滅するが、スタミナの少なさが弱点。
- 火星にてシーラを殺害され激昂。多くのゴキブリを瞬殺した。”
- アレックス・カンドリ・スチュワート 『天上の荒武者』
- グランメキシコ出身。17歳。186cm 77kg
- メジャーリーガーになる夢を持ってマルコスとともにアメリカに密入国するが、やはり夢は遠く、ホームレス生活を送っていた。ミッシェルの裸のためには5千円を払うが5万は厳しい。
- マルコスとともにアネックス1号の乗組員に志願する。マルコス、シーラとは幼馴染。
”米合同第二班に所属。マーズ・ランキングは12位。M.O手術は鳥類型。ベースはオウギワシ。
- オウギワシの筋力と握力による投擲を武器としており、視力も猛禽類の特性により並外れて高い。これらの特性により遥か彼方を飛んでいるゴキブリさえ易々と狙撃できる。コントロールも凄まじく、投擲物が球体であればピッチング技術の応用で変化球にすることさえ可能。また、飛行能力も擁するが、本人いわく「あまり得意じゃない」らしい。
- それでも成人を十数人抱えながら降下することは可能である。”
- シーラ・レヴィット
- グランメキシコ出身。16歳。159cm 44kg
- 生まれはそれなりに裕福な家だったが使用人の暴動により父親が自殺。
- 母親とともにアメリカに逃れようとするが密入国の際に母親とも死に別れ、天涯孤独の身となった彼女はアネックス1号の乗組員となる。マルコス、アレックスとは幼馴染。小吉に惚れている。
- ”日米合同第一班に所属。マーズ・ランキングは89位。
火星にてゴキブリの捕獲に成功するも、対象がミイデラゴミムシのバグズ手術を受けていたため、高熱のガスにより胸部を貫かれる。瀕死になりながらも必死に小吉に思いを伝えようとするが、気道に穴が空いていたため声すら出せず、無念の涙を流しながら小吉の腕の中で死亡した。”
- シルヴェスター・アシモフ 『赤き腕を持つ帝王』
- ロシア出身。51歳。190cm 136kg
- 5人の幹部乗組員の一人。趣味はトレーニング。
- 退役軍人だったが娘がA・E・ウイルスに感染していることが分かり、アネックス1号の任務に志願する。
- ”ロシア北欧第三班班長。マーズ・ランキングは3位。
- ベースはタスマニアン・キング・クラブ。ゴキブリの棍棒による攻撃をものともしない圧倒的な防御力と、四肢を失ってもすぐに生えてくるほどの再生力が特徴。
- 5体のテラフォーマーに押さえつけられてもそれを跳ね返すほどの力も兼ね備えている。”
- イワン
- ロシア出身。エレナは姉。素直だがちょっとおバカ。
- アシモフたちから可愛がられている。地球から火星への道中でシーラに惚れる。
- ”第三班所属。マーズ・ランキングは不明。M.O手術は植物型。
- ベースはチョウセンアサガオ。変身後は体の各部にとげが生え、幻覚性物質アルカロイドを敵に撃ちこむことで幻覚を見せる。撃ちこむ量の調整は苦手なようで、ゴキブリを致死させてしまうことが多く捕獲には向いていない。”
- エレナ
- ロシア出身。イワンの姉。アシモフの補佐官兼ツッコミ役。
- ”銃火器の扱いに手馴れており、アシモフの信頼も厚かったが、訓練通り対テラフォーマー発射式蟲獲り網を使おうとしたその瞬間、メダカハネカクシの能力による高速移動により、生首タッチダウンを決められて死亡。
- マーズ・ランキングとベースとなった生物は不明のまま退場することになった。”
- アドルフ・ラインハルト 『闇を裂く雷神』
- ドイツ出身。27歳。180cm 88kg。
5人の幹部乗組員の一人。普段は襟を立てて隠しているが、その下には幼少時の実験でのやけどの跡が残っている。
- 初登場時は若いクルーに対して冷たい言葉を放つが、その真意は親しみを持ってしまうと辛くなってしまうからという情に厚い人物である。
- ”ドイツ・南米第五班班長。マーズ・ランキングは2位。
- ベースはデンキウナギ。電気を発生させ、さらに特製の手裏剣と組み合わせることで効率的にテラフォーマーを行動不能にすることが可能。通常のテラフォーマー相手ならば約300体を相手にして全く怯まない。
- また、電気を利用して周囲の探知もできる。
- 発生させた電気は自らも感電してしまうが、全身には感電防止用の安全装置が取り付けられている。
過剰服薬をすると前述の安全装置が外れてしまうが、電撃の威力も上昇し通常のテラフォーマーであれば手裏剣を使わずとも感電死させ、条件が整えば「雷を操る」、「電磁バリアを張る」といった芸当も可能。
- 作中で彼の身に起きた悲劇から、読者からは「ネトラレフ」の異名で呼ばれている。
が、その活躍ぶりから読者人気はネタ抜きに非常に高い。それゆえ五班編のラストは阿鼻叫喚であった。”
- エヴァ・フロスト
- ドイツ出身。18歳。162cm 54kg。
- マルコス、アレックス、シーラと同時期にクルー入りした少女。かなりのマイナス思考。
- ”第五班所属。チョロイン(おもらし的な意味で)。Hカップ。Hカップ(大事なことなので(ry”
- イザベラ・R・レオン
- ブラジル出身。19歳。174.5cm 61kg。
ドイツ・南米第5班所属。褐色の肌の陽気な女性。
- ”ベースとなった動物はリオック。きたねえ花火。”
- 劉
- 中国出身。5人の幹部乗組員の一人。
- ”中国・アジア第四班班長。
- アネックス艦内に侵入したテラフォーマーの一体を倒す。死体には目立った外傷はなかった。
- 火星に降り立ったその日に第四班全員とともに彼のIDタグを付けた焼死体がアドルフによって発見される。”
- ジョセフ
- ローマ連邦出身。5人の幹部乗組員の一人。
- 重要な会議中にもふざけた言葉を発するなどかなりおバカな軽い男。ミッシェルにも粉をかけている。
- ”ヨーロッパ・アフリカ第六班班長。
- アネックス艦内に侵入したテラフォーマーの一体を倒す。死体は正中線で縦に真っ二つにされていた。
- 高速脱出船による火星着陸の際に脱出船ごとテラフォーマーに網で捕獲されてしまう。
しかしその後、経緯は不明であるが無傷で生還し、五班編のラストに登場。
初登場時から行動と台詞の節々に漂っていた残念なイケメンっぷりを如何なく発揮し、どん底に沈んでいた
読者の腹筋を崩壊させた癒しキャラである。”
- 蛭間七星
- バグズ2号の生き残りである蛭間一郎の弟。兄からゴキブリの脅威について聞かされている。
- 『アネックス1号計画』副司令官という立場についており、火星には赴かないものの地球で計画の陰でうごめく陰謀を解き明かそうとする。
ナレーション
本作の人気点の一つとして、非常に厨二病っぽいアツいナレーションがあげられる。原作者は影響を受けた作品として、『バキ』『ジョジョ』『ARMS』「民明書房」(『魁!!男塾』の架空の出版社)などをあげており、特に言い回しなどにバキや民明書房の作風を強く見ることができる。
生物学うんちく
執筆中
格闘技うんちく
執筆中
聖書無双(ネタバレ注意)
一部のキャラクターには、限界を突破して能力を覚醒させた際に、『旧約聖書』からの引用が入ることがある。一歩間違えればお寒いオサレ描写になるところを、鬼気迫る画力とシナリオで効果的に使用している。なお、現在までのところ聖書からの引用が入ったキャラクターは全て死亡しており、無双フラグと共に死亡フラグであるとも理解されている。(もっとも、本作では生き残れるキャラクター自体が希少であるが)
ちなみに、引用はカトリック・プロテスタント諸派の公式訳である新共同訳そのままではない。「いなご」と誤訳されているのを、生物学的に正しい「蝗(元来はバッタ類全般を指す漢字)」に修正したり(もっとも振り仮名はいなごのままだが。なお、バッタ目イナゴ科は代表的な稲の害虫であるものの、大規模な「蝗害」は起こさない)、聖書関連の語句(「モーセ」など)を除いてあったりしている。また、一部、新共同訳ではなく新改訳(プロテスタント福音派による訳)など別の翻訳を参考にしているところもあるらしい。
ティン
- 「各地の文献では古来より」「降雹や疫病と同様に数えられ―」【砂漠飛蝗(サバクトビバッタ)は天災とされる】『あなたが わたしの民を行かせることを拒むなら』『見よ わたしはあす 蝗(いなご)をあなたの領土に送る』 ドドド (『出エジプト記』10:4)
- 『それには雄獅子のきばがある』 ザッ ヒュン(『ヨエル記』1:6)
- 『それはわたしのぶどうの木を荒れすたれさせ』 ガシッ 『わたしのいちじくの木を引き裂き』 グン 『これをまるで裸に引きむいて投げ倒し』『その枝々を白くした』(『ヨエル記』1:7)
- 『彼らの前では火が焼き尽くし 彼らのうしろでは炎がなめ尽くす』『この国はエデンの園のようであるが―』 ズパズパ(『ヨエル記』2:3)
- 『彼らの去ったあとでは荒れ果てた荒野となる』 ティン「ハァ…ハァ…」(『ヨエル記』2:3)
薬を過剰投与し、【最古の害虫】バッタの「群生相」と呼ばれる状態になったティン。圧倒的なキック力と凶暴性で忽ちテラフォーマーの群れを撃破する。さらに、一郎と共に強敵・スキンヘッドのテラフォーマーをも倒す。しかし、内臓を損傷していたために人間に戻ることができず、地球への帰還は果たせなかった。
アドルフ・ラインハルト
- 『主は雷(いかずち)と雹をくだされ』『稲妻が大地に向かって走った』(『出エジプト記』9:23)
- 『主がエジプトの地に雹を降らせると』『雹が降り』『その間を絶え間なく稲妻が走った』 「これが彼の怒りと哀しみ」「これがアドルフ・ラインハルト」【これが】【『二位』】(『出エジプト記』9:23-24)
- 『雹は野のあらゆる草を打ち』『野のあらゆる木を打ち砕いた』 「落雷 威力は実に…」【六億V】「それこそ神憑り的に打ち所が良くない限り当然―」「即死である」(『出エジプト記』9:24)
- ―『亜麻と大麦は壊滅した』『大麦はちょうど穂の出る時期 亜麻は蕾(つぼみ)の時期だったからである』『小麦と裸麦は壊滅を免れた』『時期ではなかったからである』『町を出ると』『両手を広げて主に祈った』 エヴァ「…は…班ちょ…(涙)」 『すると』―『雷も』『雹もやみ』 アドルフ「…濡れると危ない……って…言っただろう…(エヴァの涙を拭う)」 エヴァ「…は…っ…っ よかっだ……(泣き止む)」 『大地に注ぐ雨もやんだ』(『出エジプト記』9:31-33)
テラフォーマーの猛攻と、理不尽な人生から、心が折れかけたアドルフ・ラインハルト。しかし、仲間の窮地に奮い立ち、通常テラフォーマー数百体を雹のような猛攻で殲滅、さらに本作最大の敵であるスキンヘッドのテラフォーマーの1体を「側雷撃」で一撃のもとに葬り去る。しかし…。
スキンヘッドのテラフォーマー
- スキンヘッドのTF「じじょうじょじじょうじょう…」「ぎ……じじょうじょじょうじょうじょ」「じょうじ」 『ファラオは雨も雹も雷もやんだのを見て』『またもや過ちを重ね』『彼も彼の家臣も心を頑迷にした』『ファラオの心はかたくなになり』『イスラエルの人々を去らせなかった』―『主がモーゼを通して仰せになったとおりである』(『出エジプト記』9:34-35)
一旦はアドルフの側雷撃で死んだものの、強大な「運」と、部下による「心臓マッサージ」によって、息を吹き返した新型テラフォーマー。部下に命じ、アドルフを投石の連射で射殺。しかし、アドルフに埋め込まれていた自爆装置に巻き込まれ、ドイツ班ともども死亡する。
なお、ジョセフの調査により、自爆に巻き込まれずとも、実際は側雷撃で内臓をほぼ破壊され、先はながくなかったことが判明した。TFには痛覚はないとはいえ、体内を損傷しても全く表情に出さずに(スキンヘッドのTFは通常TFと違い感情を顔に出すことができる)最期まで指揮官としての任務を果たした点は、彼もまたツワモノであった。
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関連項目
- 週刊ヤングジャンプ
- 漫画作品一覧
- 仮面ライダー
- 動物の一覧
- 民明書房(生物薀蓄ナレーションはこれのリスペクトだとトークイベントで言及)
- 救いはないんですか!?
関連リンク