全く見た事のないものと出会う時、
人間は人間ではいられない。
テラフォーマーズとは、火星のゴキブリに駆除されるを駆除する人間達の壮絶な物語である。
概要
原作:貴屋悠、作画:橘賢一による漫画作品。2011年、ミラクルジャンプにて第1部「BUGS2 2599」が掲載され、2012年に週刊ヤングジャンプへと移籍。第2部「ANNEX1 2620」が2016年2月に完結し、同年3月から新章「地球編」が開始された(編名はヤングジャンプ公式サイトによる)。
2017年春から作者病気療養のために長く休載していたが、2018年4月から連載が再開された。が、再びの体調不良により休載がちになり、2018年12月から再び休載していた。2024年4月4日から約5年半ぶりに再開。
逼迫した人口増加問題を抱えた地球と、新たな人類の住処として定められた火星を舞台とした、近未来SF改造人間漫画。異常なスピードで劇的な進化を遂げる火星ゴキブリ「テラフォーマー」と、様々な生物の能力を移植された人間達が壮絶な死闘を繰り広げる。身体に風穴を開けられたり切断される等は日常茶飯事、今週活躍したキャラクターが来週あっさり死んでもおかしくない殺伐ぶりを誇る。
その一方で、テラフォーマー駆除の為に集められた様々なキャラクターの過去や、極限状況下での仲間との交流、裏切り、その影で交差する各国の思惑を描いたヒューマンドラマでもある。
2013年度『このマンガがすごい!』のオトコ部門第1位を受賞。2014年にはTVアニメ&OVA化が決定した。2014年8月発売の単行本10巻および11月発売の単行本11巻はバグズ2号編のアニメOVAの同梱版が発売される。TVアニメは2014年10月から12月にかけて放送された。2016年4月には第2期『テラフォーマーズ リベンジ』も放送された。2016年ゴールデンウィークには実写映画版が公開された。
本編以外にも各漫画や小説などでスピンオフも多数存在する。
ちなみにタイトルの“TERRAFORMARS”はスペルミスではなく(テラフォーミングに従事する人や機械を指す単語として“TERRAFORMERS”がある)、火星の“MARS”にかけているものと思われる。
ストーリー
BUGS1 2577 (前日譚)
2577年。21世紀に始まった人類の火星テラフォーミング計画は最終段階を迎えていた。平均気温マイナス53度という火星を「暖める」為にまず放たれたのは、改良されたストロマトライト(藻類)と、繁殖力の強い昆虫――ゴキブリ。
そして、計画の大詰め。6人の未来あるエリート達を乗せた有人宇宙艦、バグズ1号は火星へと降り立つ。任務はふたつ。ゴキブリの捕獲と、2500年代に入ってから通信が途絶えた無人偵察機の調査である。
だが、予想だにしない事態が彼等を待ち受けていた。
BUGS2 2599 (第一部・バグズ2号編)
2599年。苔に覆われ緑の星と化した火星に、様々な事情を抱えた15人の乗組員を乗せた「バグズ2号」が降り立つところから物語は始まる。
その任務は、火星のゴキブリを駆除・清掃すること。
何も知らされぬ彼等に容赦なく襲いかかるテラフォーマーの群れ。乗組員達は「バグズ手術」によって得た能力で対処しようとするも、圧倒的戦力に為す術もなく追い詰められていく。
ANNEX1 2620 (第二部・アネックス1号編)
2619年。地球では「A.E(エイリアン・エンジン)ウィルス」が流行の兆しを見せていた。約40年前に発見され、20年前に急激に発生したことから、火星から齎されたものとされている。
ひとたび感染すれば致死率100%の恐怖、しかも遺体からのウィルス培養は不可能。この奇病に対するワクチンを作る為、研究用のサンプルとしてテラフォーマーを捕獲する為、人類は20年前に敗北を喫した火星へ再び赴くことになる。新たなる力を携えて……。
第三部 地球編(仮名)
地球に帰還したアネックス1号クルーの生き残りは東京に巣食うテラフォーマーたちを追いかける。しかし、火星と違い隠れるところの多い都市という環境ではテラフォーマーの捕捉にさえ苦労する状態だった。
その中ようやく捕まえたテラフォーマーから得た情報から下水道に乗り込むことになる。
重要語句
テラフォーマー
火星に放たれたゴキブリが進化した姿。
その姿は身長2メートル超の黒い類人猿のようで、二足歩行を獲得している。大きく無機質な目が特徴的。「じょうじ」「じょうじょう」といった声で鳴く。これは自分たちを初めて殺した人間の名前からか。
ゴキブリ特有の素早さ、しぶとさ、頑丈な甲皮は残っており、生身の人間ではまず太刀打ちできない。腕力も凄まじく、素手で人体をバラバラに引き裂き、宇宙船の外壁すら破る。羽は隠されているが、飛行能力も残っており、充分な数がいれば飛び立つロケットを撃墜することも可能。岩を削って作ったと思われる棍棒を使う他、人類から奪い取った銃火器も使用可能であるなど、高い知性も持つ。
また、より知能が高く、より人間に近づいていると思われる進化したテラフォーマー(原作者は「スキンヘッドのテラフォーマー」と呼ぶ)も存在し、人間の銃器を分解する描写などが存在している。
2577年の「バグズ1号計画」にてその存在が確認され、地球に送られた頭部サンプルから研究が進められていた。その成果として、人間に昆虫のDNAを組み込み、その能力を使えるようにする「バグズ手術」が可能になり、これがテラフォーマーと戦う術となった。
バグズ手術
大型火器を持ち込めず、携行火器では効果が薄く、むしろ奪われるだけだった人類が火星でテラフォーマーから身を守る為に作り出した技術。テラフォーマーのクローンから得た免疫寛容能力をベースに、様々な昆虫のDNAを後天的に組み込む手術。だがその成功率は30%と低い。
特殊な薬剤を注射することにより昆虫人間のような姿へと変身、能力を使用可能になるが、注射を打ち過ぎると免疫寛容能力の限界を超え死亡する。また、臓器を損傷した場合、成分分解がなされない為、その姿は昆虫そのものへと変わってしまう。
だが、この技術もテラフォーマーに奪われ、アネックス1号の隊員達はバグズ2号乗組員の手術ベースとなった昆虫の能力を持つテラフォーマーと戦うことになる。
M.O.手術(モザイクオーガンオペレーション)
バグズ手術をさらに改良し、昆虫以外の能力も組み込めるようにした技術。
技術の進化により、順応性の高い「ツノゼミ」を素体にして昆虫の硬度を確保し、その上で昆虫以外の生物の能力を組み込む事が可能。注射で変身していたバグズ手術とは違い、素体となった生物によって変身用の薬の接種方法が異なる。
アネックス1号編の登場人物の多くはこの手術を受けているが、成功率は約40%と相変わらず低い。
マーズ・ランキング
火星の名の通り、火星における戦闘能力を現したランキング。
厳密に言えば、対テラフォーマーの制圧戦における能力のランキングである。
バグズ2号やアネックス1号のクルーは全員が何らかのバグズ手術またはM.O.手術を受けているものの、チームの中での役割やベースとなった生物の能力によって戦闘に対する向き・不向きは存在する。
また、あくまで「対テラフォーマー」の観点でのみ決められるランキングであるため、任務遂行にとって重要である人物でもこのランキングが低いものはいるし、ランキングが低いからと言って一切の戦闘能力を持たないというわけでもない。
アネックス2号の各チームのリーダーを務める「幹部(オフィサー)」は、(不正を働いていた1名を除き)全てこのランキングの上位に名を連ねている。
また、対テラフォーマー戦は武器を奪われた際のリスクのために、武器を持たず能力での戦闘によって制圧するのが定石であったが、このランキングの15位以内の人員に限り、「テラフォーマーに奪われても人類の脅威とならないもの」である事を条件に、自身の能力を活用するための専用武器を持ち込む事が許可されている。
登場人物
BUGS1 2577
- ジョージ・スマイルズ
- バグズ1号の乗組員。25歳。スマイルズの名前の通り、穏やかな笑顔を絶やさないムードメーカー。火星への渡航中に同乗員のリサにプロポーズする。周囲からは祖父のニュートンのコネで宇宙飛行士になれたと軽口を叩かれているが、影では過酷な訓練を重ねてきた努力家であり、リサやライバルのケントもそれを認めている。
- 他の乗組員が次々と殺される中、自らも致命傷を負うが、怒りでテラフォーマーを怯ませ、剣で倒し、その首を地球まで送付し、リサの亡骸と共に力尽きた。
- 作中で初めてテラフォーマーを倒した武器となった「ジョージの剣」は BUGS2 2599ではバグズ1号船内にあることが確認出来るが、『ANNEX1 2620』では何故か(テラフォーマーによって?)火星ピラミッド内の一室に奉献されている。その後、アシモフが同部屋を探索した際には消失しているなど、テラフォーマーとの関わりが多い謎の多いアイテムとなっている。
- M・K・デイヴス
- U-NASA司令官でバグズ1号計画最高責任者。42歳。作戦の失敗を隠蔽するニュートンに激昂するも、その立場は傀儡に過ぎず、計画失敗の全責任を取らされ解任された。
- 明確な描写こそないが、BUGS2 2599のドナテロ・K・デイヴスの父であり、テラフォーマーの存在をマスコミにリークしようとして政府に反逆罪で処刑された事が示唆されている。
- アレクサンドル・グスタフ・ニュートン
- U-NASAの高官で、当代最高の科学者。実孫ジョージが死と引き換えに送ったテラフォーマーの首を前に狂喜し、「『これ』でかつての創造論は全く覆ることになる…そして我々は人間を超える」と宣言。
- その後、テラフォーマーの頭部の研究結果をベースにバグズ手術を開発し、BUGS2 2599では、バグズ2号計画の責任者となる。
- 「ラハブ」なる「神きどりの存在」に言及する等、謎の多い人物。
BUGS2 2599
- 小町小吉
- バグズ2号編の主人公。22歳。大柄で陽気な性格のムードメーカー。かつて幼馴染の秋田奈々緒が義父に虐待を受ける現場に遭遇、激昂して義父を殴り殺し、少年刑務所に収監された過去を持つ。出所後は彼女を追って、バグズ2号の乗組員に志願。バグズ手術のベースはオオスズメバチ。変身すると両手の甲から飛び出る毒針を得る。
- バグズ2号の数少ない生存者のひとり。
- 秋田奈々緒
- 小吉の幼馴染。地球では小吉と同棲していた模様。義父の借金を返済する為にバグズ2号に志願する。
- バグズ手術のベースはカイコガ。でも本人は蛾が苦手。
- 第二話でテラフォーマーに首の骨を折られて死亡。バグズ2号における最初の犠牲者となってしまう。
- ティン
- タイ出身の元ストリートチルドレン。本人曰く、幼少期に空腹のあまりゴキブリを食べたことがある。
- バグズ手術のベースはサバクトビバッタ。変身すると脚力が超強化され、一撃必殺の蹴り技を繰り出す。いわゆる仮面ライダー。小吉と共に果敢にテラフォーマーと戦い、己の身を削った激闘の末に命を散らす。その闘いぶりと最期から、現在でもファンが多い。
- ドナテロ.K.デイヴス
- バグズ2号艦長。アメリカ出身。宇宙飛行士となる夢をある理由で断たれていた。バグズ手術のベースは、昆虫界でも最強の腕力と獰猛性を持つパラポネラ(弾丸アリ)。
- 100体以上のテラフォーマーを相手に奮闘する。
- 最後は仲間の裏切りによって死亡するが、その能力と誇り高き生き様は娘へと受け継がれた。
- 蛭間一郎
- 11人兄弟の長男。弟妹を養うためバグズ2号に志願。ある極秘任務も帯びている。
- 170センチ87キロと一見肥満体型に見えるが、その内実は骨太で筋肉量が多い。バグズ手術のベースはネムリユスリカ。どんな環境でも死なず、水をかけると活動を再開する。
- バグズ2号の数少ない生存者のひとり。
- ヴィクトリア・ウッド
- 南アフリカ出身。バグズ手術のベースはエメラルドゴキブリバチ。詳細は関連動画参照。
- 一郎と同じ任務を帯びる。野心を抱くが、新たに生まれたテラフォーマーには自らの毒も通じず……。
- ゴッド・リー
- イスラエル出身。武装勢力の中で生きていた武闘派。バグズ手術のベースはミイデラゴミムシ。体内で化学物質を反応させ、火炎放射器さながらの大爆発を起こす。詳細は該当記事参照。
ANNEX1 2620
日米合同第一班
- 小町小吉
- 42歳。バグズ2号の惨劇から20年を経て、アネックス1号の艦長、日米合同第一班の班長となる。あごひげを生やし、年齢を重ねた分の落ち着きや風格を漂わせる。それでも、燈の過去に涙したり、ミッシェルを「ザ・ファースト」呼ばわりされたことに怒りを露わにする等、熱い部分は相変わらずである。
- 同性に好かれるのが目下の悩み。長年の鍛錬を重ねた空手は六段。
- マーズランキングは3位。M.O.手術は受けていない。専用武器は自身の毒の解毒剤。
- マルコス・エリングラッド・ガルシア 『悪魔の天敵』
- グランメキシコ出身の16歳。174cm、69kg。
- シーラ、アレックスとは幼馴染の間柄。シーラを追ってアレックスと共にアメリカに密入国し、ホームレス生活を送っていたが、後にアネックス1号の乗組員に志願し、そこでシーラと再会する。
- マーズランキングは9位。M.O.手術は節足動物型。手術ベースはゴキブリの天敵として知られるアシダカグモ。テラフォーマーを上回るスピード、瞬発力の他、筋力、感知能力の高さで敵を殲滅する。手術ベース同様、スタミナの少なさが弱点。
- 専用武器は長棍「アラクネバスターMkⅡ」。
- シーラ・レヴィット
- グランメキシコ出身の少女。16歳。159cm、44kg。
- 生まれはそれなりに裕福な家だったが使用人の暴動により父親が自殺。母親と共にアメリカに逃れようとするが、密入国の際に母親とも死に別れ、天涯孤独となる。後にアネックス1号の乗組員に志願し、マルコス、アレックスと再会。面倒見のいい誰からも好かれる性格。小吉に想いを寄せている。
- マーズランキングは89位。ベース生物は不明。火星にてテラフォーマーの捕獲に成功するも、対象がミイデラゴミムシの能力を得ていた為、高熱ガスにより胸部を貫かれる。声すら出せぬ状態でありながらも必死に小吉に想いを伝え、その腕の中で命を散らした。
- 三条加奈子 『視えざる空の支配者』
- 日本出身の19歳。160cm、42kg。両親がサッカー選手と女性タレントという恵まれた環境で育ち、本人も将来を嘱望される陸上選手だったが、父親が麻薬所持で逮捕されたことで生活が激変。実家との縁を断つ為にアネックス乗組員に志願する。
- マーズランキングは15位。ベースはハリオアマツバメ。初動にやや隙があるものの、アネックス1号参加メンバーの中でも屈指の最高速度を誇る。その戦法故か、危険な目に遭う確率も高め。専用武器は背中のバックパックに取り付けられたブレード。
- 鬼塚慶次 『神眼の拳闘家』
- 日本の新潟県出身。24歳。母親思いの実直な青年。175cm、61kg。
- 地道なトレーニングと堅実なアウトボクシングでボクシングのライト級世界チャンピオンにまで上り詰めた元ボクサー。スーパーフライ級との二階級制覇にあと一歩まで迫るが、網膜剥離で断念。引退後に病床の母親が死亡し、故郷の島で郵便配達をして暮らしていた。一度はU-NASAのスカウトを断るも、あるささやかな動機からM.O.手術を受け、アネックスメンバーに加わる。
- マーズランキングは8位。ベースはモンハナシャコ。自身の持つ卓越したボクシング技術に、暗闇を物ともしないシャコの目と強力無比な打撃力を併せ持った究極のハードパンチャー。
- その強力なパンチ力はクロカタゾウムシ型のテラフォーマーの装甲にヒビを入れ、全力で放てば一撃でKOする程。偏光すら捉えるその「目」を買われ、偵察を任されることも。
- ジャレッド・アンダーソン
- アメリカ出身。元空軍の通信兵で大柄な仲間思いの男。通称シャチさん。
- 手術ベースはシャチ。サポート役として優秀で、ハクジラ亜目特有のメロン器官による『反響定位』を用い、広範囲の索敵や地雷探知などが可能。
日米合同第二班
- ミッシェル・K・デイヴス
- アネックス1号編のキーパーソン。24歳(火星到着後に25歳)、5人の幹部乗組員の中の紅一点にして日米合同第二版班長。アネックスメンバーでは数少ない眼鏡着用者。抜群のスタイルを持つ美女だが、その性格とファイティングスタイルはすこぶる男前な超前衛系女子。その原動力は、任務に対する強い意志と仲間への信頼、テラフォーマーへの激しい怒りと憎しみである。
- 名前からも分かる通り、バグズ2号の艦長ドナテロ・K・デイヴスの娘。
- 生身の状態で父親からパラポネラの特性を受け継いで生まれた。高密度に発達した筋肉を持ち、164cmというアメリカ人女性の平均的な身長に対して体重は85kg。過去には常人と違う自分の肉体や能力に疎外感を抱き、他人を遠ざけてきた描写も。成功率の低いM.O.手術(昆虫型)を難なくクリアし、手術ベースには希少種のバクダンオオアリが用いられた。その能力は揮発性の物質を敵の体内に打ち込み、炸裂させる必殺の一撃。殺傷力が高過ぎ、捕獲には向かないことが唯一の難点か。「バグズ手術後の親から能力を受け継いで生まれた子」は27世紀の技術でも未だに再現不可能であり、膝丸燈が発見されるまでは「奇跡の子」と呼ばれていた。マーズランキングは5位。専用武器は対テラフォーマー用起爆式単純加速装置、「ミカエルズ・ハンマー」。
- 膝丸燈 『国産戦闘鬼』
- アネックス1号編のもうひとりのキーパーソン。20歳。177cm、91kg→96kg(火星到着時)。
- 孤児院育ちで、本来の国籍は不明。幼い頃から古流柔術をはじめとする武術を叩き込まれており、A.Eウィルスに感染した幼馴染、百合子の手術費を稼ぐ為に地下格闘場で戦っていた。興奮すると異形の姿となり、変異すれば巨大な熊をも圧倒する程だが、幼少時にはそれが原因で苛められていた。小吉のスカウトを受け、その後に出会ったA.E.ウィルスの感染者の少年と男の約束を交わし、アネックスメンバーとなった。新規参戦者でありながら、その実力は幹部に匹敵する。
- マルコス、アレックスとは仲が良く、平和な時にはその健全な青少年っぷりを遺憾なく発揮している。ミッシェルの着替えを覗く為なら即決で5万円払える漢。キコエテマスヨー?
- その一方、ある理由からミッシェル共々その身を狙われ、期せずして動乱の渦中にいる重要人物。
- ミッシェルに次ぐ「バグズ手術後の親から能力を受け継いで生まれた」二人目の存在。両親は不明。様々な言語で書かれた手紙と共に、「膝丸神眼流」と書かれた道場の前に捨てられていた。昆虫型M.O.手術をクリア、手術ベースは絶滅危惧種・大蓑蛾。生物界屈指の強靭な糸を自在に操り、テラフォーマー捕獲をはじめとする様々な用途に用いる等、戦闘応用力は非常に高い。彼の出現に伴い、それまで再現不可能、偶然の産物とされてきた「次世代にバグズ手術の効果を遺伝させる方法」を巡る各国の争いが再燃。その身を狙う者から「ザ・セカンド」のコードネームで呼ばれ、アネックス計画を大きく狂わせる原因ともなっている。
- マーズランキングは6位。専用武器は対テラフォーマー振動式忍者刀「膝丸」。
- アレックス・カンドリ・スチュワート 『天上の荒武者』
- グランメキシコ出身の17歳(火星に向かう艦内で18歳に)。186cm、77kg。
- メジャーリーガーを目指す青年。マルコス共々アメリカに密入国するが、極貧生活を脱する為、正式な国籍を手に入れる為にアネックスメンバーに志願。燈とは気が合うようで、悪友めいたやりとりを交わしている。ミッシェルの着替えを覗く為に5千円を払うがさすがに5万は厳しかった模様。
- マルコスとシーラの兄貴分だが、それ故に気を張っていたことを言い当てられる場面も。
- マーズランキングは12位。M.O.手術は鳥類型、手術ベースは猛禽類最強の握力を誇るオウギワシ。視力も並外れて高く、これらの特性により遥か彼方を飛ぶテラフォーマーや小さなターゲットを豪速球で易々と狙撃する。コントロール力も凄まじく、投擲物が球体であればピッチング技術の応用で変化球にすることも可能。一応飛行能力も擁するが、本人いわく「あまり得意じゃない」とのこと。それでも成人を十数人抱えながら降下することは可能。
- 柳瀬川八重子
- 日本出身の20歳。169cm、55kg。本当は57.5kg。
- 母親に女手ひとつで育てられ、貧乏に負けずに勉強を頑張っていたが、年齢を誤魔化してアルバイトをしているのがバレて高校の推薦を取り消されたり、父親を名乗る男の借金の保証人になったりと、色々あってアネックス計画に参加する事になる。金銭にがめつい面も見られ、ミッシェルの着替えの見張り役を務めた際には燈とアレックスによる買収合戦が行われた。外伝水着回ではある人物の依頼を請け負うが失敗に終わり、それでも手間賃を要求。図太くめげない性格のムードメーカー。
- 見た目よりも度胸が座っており、非戦闘員の立場を利用した大芝居で敵を欺いたことも。だが、徐々に数を減らしていくメンバーの中、彼女もまた最大のピンチに追い込まれ、人為変態を敢行する。マーズランキングは98位。
ロシア・北欧第三班
- シルヴェスター・アシモフ 『赤き腕を持つ帝王』
- ロシア・北欧第三班班長。軍神の異名を持つ退役軍人。5人の幹部乗組員の一人。51歳、190cm、136kg。趣味はトレーニング。とある小国の軍属だったが、政権の消滅と共に引退。屈強でコワモテな外見に似合わず冗談好きで、班員にも慕われる。子煩悩な父親でもあり、A.E.ウィルスに感染した身重の愛娘を救うべく、アネックス1号の任務に志願する。
- マーズランキングは3位。ベースはタスマニアン・キング・クラブ。テラフォーマーの棍棒による攻撃をものともしない圧倒的な防御力、複数のテラフォーマーに押さえつけられてもそれを跳ね返す膂力を持つ。自己防衛の為に腕を切り離してもすぐに再生させることが可能。よく見ると「柔道耳」で、それが示す通り、柔道七段の腕前を持つ。
- 第三班は班員全員が戦闘員で構成され、独自の任務を帯びて動いていたが……。
- イワン・ペレペルキナ 『夢を盗む天使』
- 三班所属の16歳。顔面に大きな傷跡がある。明るく純真な性格で、シルヴェスターをはじめとして他の班員達から可愛がられる癒し系。地球から火星への道中、他の班員同士の喧嘩を止めた時に負った傷の手当てをしてくれたシーラに一目惚れ。居合わせたメンバーに「人が恋に落ちる瞬間を初めて見た」と言わしめた。
- マーズランキングは10位。M.O.手術はメンバーの中でも珍しい植物型。ベースはチョウセンアサガオ。変身後は体の各部にとげが生え、幻覚性物質アルカロイドを敵に撃ちこむことで幻覚を見せる。撃ちこむ量の調整は苦手なようで、ゴキブリを致死させてしまうことも多く捕獲には向いていない。また、専用の噴霧器を使うことで広範囲に散布することも可能。鎮痛剤として怪我人の治療に使う場面も。ミラクルジャンプ誌掲載の読切によれば、過去に相当荒れていた時期があったらしいが詳細不明。
- エレナ・ペレペルキナ
- イワンの姉。シルヴェスターの補佐官兼ツッコミ役。
- 銃火器の扱いに長け、シルヴェスターの信頼も厚かったが、訓練通り対テラフォーマー発射式蟲獲り網を使おうとした瞬間、メダカハネカクシの能力による高速移動により、生首タッチダウンを決められて死亡。
- マーズランキングとベースとなった生物は不明のまま退場することになった。
- アレクサンドル・アシモフ
- スキンヘッドにサングラスがトレードマークの28歳。シルヴェスターの娘ジーナと結婚している。もとは天涯孤独の身で、初めて得た家族を護る為、そして義父の真意に応えるべく計画に参加。
- マーズランキングは7位。手術ベースはスマトラオオヒラタクワガタ。専用武器はスペツナズ・ナイフ型の「カフカス・カリンカ」。燈とミッシェルを捕らえるべく反乱を起こした第四班との交戦中、オニヤンマ型テラフォーマーの襲撃で左腕を失う。第三班が撤退を余儀無くされる中、単独で艦内に潜入。決死の反撃を試み、第四班に致命的な打撃を与えるも最後には追い詰められ、力尽きる。
中国・アジア第四班
- 劉 翊羽(リュウ・イーウ) 『蒼き血の死神』
- 中国出身。5人の幹部乗組員の一人にして中国・アジア第四班の班長。髭を蓄え、眼鏡を掛けた42歳。身長210cm、99kgとアネックスクルー内で一番の高身長とリーチを有する。冗談めかした軽妙な口調が特徴。マーズランキングは44位。
- 火星に降り立ったその日に第四班全員の焼死体が発見された。
- 実際には第四班全員が生存。ミッシェル(ザ・ファースト)と燈(ザ・セカンド)を捕獲するという本来の任務を遂行する為、アネックス計画に反旗を翻す。班員はマーズランキングをはじめとした全てのプロフィールが偽装されており、対人戦闘を想定した「不完全人為変態手術」を受けている為、実際の戦闘能力は総じて高い。さらに様々な近代兵器で武装、他班を迎え撃つ。
- 実際に劉の手術ベースとなった動物はヒョウモンダコ。かの有名な毒であるテトロドトキシンに加え、それらが効かない甲殻類にも有効なハパロトキシンを持つ凶悪なタコである。本人も実力ある拳法家で、小吉やシルヴェスターに匹敵する格闘能力を持つ。
- ジェット
- タイ出身。かなり口が悪く、火星へ向かう艦内でイワンが止めに入った喧嘩の片割れはこの男。
- 手術ベースはニシキテッポウエビ。手足から衝撃波を放ち、遠距離攻撃も可能。
- 西(シィ)
- 中国出身の気の強いお姉さん。
- 手術ベースはミナミハナイカ。イカ娘。マーズランキングは99位だが、その格闘能力は透明化する能力と相まってアレクサンドルを圧倒するレベル。第9巻で衝撃の本名が明かされた。
- ドルヂバーキ
- モンゴル出身。
- 紅を守る為に命を賭してジェット、西と共にアレクサンドルを攻撃。その際、嗅覚に何らかのダメージを負ったものと思われるが、それでも紅を気遣う兄貴分ポジション。
- 紅(ホン)
- 中国出身の非戦闘員。喋りに訛りが残る田舎娘。
- 手術ベース生物は「細菌兵器」。通常の状態でも全身から毒素が撒き散らされ、変異状態となれば更に周囲の空気中に毒素が拡がる。ひとたび感染すればテラフォーマーは数秒で絶命、人間もワクチン等、なんらかの処置を施さなければ絶命してしまう。
- 爆 致嵐(バオ・ツーラン)
- 中国出身。判断に躊躇がなく、どこか感情が欠如した感のある不気味な男。
- 手術ベースはチャツボボヤ。補助的な機械を用いることで自分自身を「殖やす」ことが出来る。材料に人間(もしくは死体)を使い、その速度を早めることも可能。それぞれの個体は独立し、個別の意識を持つ。
ドイツ・南米第五班
- アドルフ・ラインハルト 『闇を裂く雷神』
- ドイツ・南米第五班班長。ドイツ出身。27歳。180cm、88kg。
- 5人の幹部乗組員のひとり。普段は服の襟を立てて、幼少時に受けた実験での火傷の跡を隠している。初登場時は若いクルーに対して冷淡な言葉を放ち、無愛想を装っているが、「過酷な任務ゆえ、親しみを持ってしまうと後で辛くなってしまうから」というその真意は、班員をはじめとする多くの乗組員が知るところ。心優しく、強く、そして己の弱さを誰よりも知る男である。
- 詳細はリンク先の該当記事参照。
- エヴァ・フロスト
- ドイツ出身の18歳。162cm、54kg。
- マルコス、アレックス、シーラと同時期にクルー入りした美少女。かなりのマイナス思考。
- その性格とHカップ(!!)のおかげでマルコスに妙なあだ名を付けられる。あとチョロイン(おもらし的な意味で)。外伝水着回では胸囲の格差社会を披露、とある女性キャラにすさまじい顔芸をさせる羽目に。
ベースの生物は「プラナリア」。再生能力を有する昆虫・甲殻類ベースの能力者をも上回る再生能力を持つが、逆に言えばそれだけで、本人も武術を嗜んでいたりする訳でもなかったため、マーズ・ランキングは100位。
劇中でアドルフの自爆用爆弾でアドルフを殺害したテラフォーマーズらと共に吹き飛び一度は死亡したかに見えたが、プラナリアの特性でバラバラになった肉片から全身を再生する事で復活。復活には一週間以上を要したが、極めて幸運な事にその間テラフォーマーズに発見されなかった事、アドルフの肉体の肉片が同じ場所に吹き飛ばされていた事、そしてエヴァ自身がアドルフの事を強く想い続けた事によって、アドルフの細胞を取り込み、電撃の能力を受け継いで復活。身体の至る所にダメージ緩和用の電極を仕込まないと使えなかったほどのアドルフの放電能力を、プラナリアの再生能力と女性特有の脂肪によってカバーし、アドルフに匹敵する戦闘力を経てアネックス1号クルーと合流を果たす。
- イザベラ・R・レオン
- ブラジル出身の19歳。174.5cm、61kg。
- 褐色の肌の陽気な女性。詳細はリンク先の該当記事参照。
ヨーロッパ・アフリカ第六班
- ジョセフ 『人類の到達点』
- ローマ連邦出身、24歳。5人の幹部乗組員の一人。ヨーロッパ・アフリカ第六班班長。
- 重要な会議中にもふざけた台詞を発するなど、プレイボーイ風な男。何かにつけてミッシェルにアプローチし、その度に彼女にドン引きされているが、めげる様子はまったくない模様。
- アネックス艦内へのテラフォーマー侵入、各班脱出・火星着陸の際に脱出船ごとテラフォーマーに網で捕獲されてしまう。その後、経緯は不明であるが無傷で生還、五班編のラストに登場。残念なイケメンっぷりを如何なく発揮し、どん底に沈んでいた読者の腹筋を崩壊させた癒しキャラでもある。
- だが、千体を越えるテラフォーマーの大群を相手に7日以上も戦い続け、死骸の山を築き上げる恐るべき実力を発揮。ついでにその肉体美も惜しげも無く披露している。
- その正体は、600年をかけて「品種改良」され、輝かしい経歴を歩んできた一族の子孫。人為変態をせずにテラフォーマーの群れと平然と渡り合う腕力と体力を持ち、テラフォーマーの生態やM.O.手術の実態についても知識を持つ。マーズランキングは堂々の1位。
- ギャグ主体の番外編では2回ともオチを担当。湘南編では八重子に女性陣の水着姿盗撮を依頼するも、肝心のミッシェルにカメラを破壊され、幹部腕相撲編では組んだ瞬間にミッシェルに手の骨を砕かれるが、その手を離そうとせず、あまつさえ彼女を口説き始めた為にドン引きされている。だから③なんだと思います。
- 本名、ジョセフ・G・ニュートン。
その他
- 蛭間一郎
- 「バグズ2号」生き残りのひとり。
- 第502代日本国総理大臣というまさかの大出世を遂げる。他国がバグズ計画に関する技術を独占する為の傀儡政権としての就任だが、自分と同じくエリートとして成長した弟達を各部門に送り込む事で各国より優位に立つ。20年前より64kg増量して151kgになり、さらに威圧感を増した。
- 蛭間七星
- 一郎の弟。兄からテラフォーマーの脅威について知らされている。アネックス1号計画の副司令官という要職に就き、計画の影でうごめく陰謀を解き明かそうとする。
- 部下を率い、本田晃の身柄を他国に先んじて確保。
- 蛭間六嘉
- 一郎の弟。ドイツに赴き、現地の担当科学者と交渉。
- 本田晃
- バグズ2号計画に携わっていた優秀な技術者だが、「ANNEX1 2620」編では立場が一転し、U-NASAに追われる身となっている。
- かつて自らの計画を実現する為に蛭間一郎とヴィクトリア・ウッドを取り込むが、計画は失敗。「生まれながらにバグズ能力を持つ子供」、膝丸燈を20年前に「作り出した」科学者であり、その技術を各国に狙われている。
ナレーション
本作の人気点の一つとして、非常に厨二病っぽいアツいナレーションがあげられる。原作者は影響を受けた作品として、『バキ』『ジョジョ』『ARMS』「民明書房」(『魁!!男塾』の架空の出版社)などをあげており、特に言い回しなどにバキや民明書房の作風を強く見ることができる。
聖書無双(ネタバレ注意)
一部のキャラクターには、限界を突破して能力を覚醒させた際に、『旧約聖書』からの引用が入ることがある。
ちなみに、引用はカトリック・プロテスタント諸派の公式訳である新共同訳そのままではない。「いなご」と誤訳されているのを、生物学的に正しい「蝗(元来はバッタ類全般を指す漢字)」に修正したり(もっとも振り仮名はいなごのままだが。なお、バッタ目イナゴ科は代表的な稲の害虫であるものの、大規模な「蝗害」は起こさない)、聖書関連の語句(「モーセ」など)を除いてあったりしている。また、一部、新共同訳ではなく新改訳(プロテスタント福音派による訳)など別の翻訳を参考にしているところもあるらしい。
ティン
- 『あなたが わたしの民を行かせることを拒むなら』『見よ わたしはあす 蝗(いなご)をあなたの領土に送る』(『出エジプト記』10:4)
- 『それには雄獅子のきばがある』 (『ヨエル記』1:6)
- 『それはわたしのぶどうの木を荒れすたれさせ』『わたしのいちじくの木を引き裂き』『これをまるで裸に引きむいて投げ倒し』『その枝々を白くした』(『ヨエル記』1:7)
- 『彼らの前では火が焼き尽くし 彼らのうしろでは炎がなめ尽くす』『この国はエデンの園のようであるが―』 (『ヨエル記』2:3)
- 『彼らの去ったあとでは荒れ果てた荒野となる』 (『ヨエル記』2:3)
バグズ2号乗組員ティンに贈られた聖書引用。
テラフォーマーに追い詰められて最後の手段として薬を過剰投与し、【最古の害虫】バッタの「群生相」と呼ばれる状態に変化。肉体への負担と引き換えに得た圧倒的なキック力と凶暴性で忽ちテラフォーマーの群れを撃破した。
アドルフ・ラインハルト
- 『主は雷(いかずち)と雹をくだされ』『稲妻が大地に向かって走った』(『出エジプト記』9:23)
- 『主がエジプトの地に雹を降らせると』『雹が降り』『その間を絶え間なく稲妻が走った』(『出エジプト記』9:23-24)
- 『雹は野のあらゆる草を打ち』『野のあらゆる木を打ち砕いた』(『出エジプト記』9:24)
- 『亜麻と大麦は壊滅した』『大麦はちょうど穂の出る時期 亜麻は蕾(つぼみ)の時期だったからである』『小麦と裸麦は壊滅を免れた』『時期ではなかったからである』『町を出ると』『両手を広げて主に祈った』『すると』『雷も』『雹もやみ』『大地に注ぐ雨もやんだ』(『出エジプト記』9:31-33)
アネックス1号第5班班長アドルフ・ラインハルトに贈られた聖書引用。
テラフォーマーの猛攻と、理不尽な人生から、心が折れかけるも、仲間の窮地に奮い立ち、通常テラフォーマー数百体を雹のような猛攻で殲滅、さらに本作最大の敵であるスキンヘッドのテラフォーマーの1体を「側撃雷」で一撃のもとに葬り去った。
スキンヘッドのテラフォーマー
第5班と戦闘した新型テラフォーマーに贈られた聖書引用。
一旦はアドルフの側撃雷で死んだものの、強大な「運」と、部下による「心臓マッサージ」によって息を吹き返し、モーゼの追撃を再開したエジプトのファラオと同じく、アドルフたちへの攻撃をやめることはなかった。
関連動画
公式PV、CM
M.O.手術のベース生物紹介動画
手書きMAD・差し替えMAD、その他
スピンオフ作品
アドルフ・ラインハルトの過去を描いた『RAIN HARD』、シルヴェスター・アシモフの過去を描いた『アシモフ』、火星へ出発前の鬼塚慶次を描いた『鬼塚慶次』、闇M.O.手術を受けた男たちの戦いを描く『LOST MISSION』、アネックス1号が出発する直前の地球での事件を描く『OUTER MISSION』などの本編と同時間軸で展開するシリアスな作品も多いが、『今日のテラフォーマーズはお休みです。』『教えて!ミッシェル教官』『テラフォポリス』『てらほくん』など完全別時間軸で展開するギャグスピンオフもある。
また、スピンオフ作品で初出のキャラや技術が漫画本編に逆輸入的に登場することがある。例えばエヴァのM.O.手術の素材が明かされたときに出てきた黒髪の女性は『LOST MISSION』のキャラクターである。
他作品でのパロディ
先述した様に『このマンガがすごい! 2013』で高い評価を得る程の注目作という事もあり、2013年辺りから他作品でも本作のパロディを扱った描写が増えつつある。
以下、代表的な物を幾つか紹介。
- WxY ダブリューエックスワイ
- 『テラフォーマーズ』同様にヤングジャンプ連載の漫画作品。2013年初頭の回にて「新春!テラフォーマーズ大作戦」と題した特別篇を前後編にて掲載、本作側の原作者公認で盛大にパロディを行っている。
- 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
- 原作第34話(単行本4巻収録)においてゴキブリが出現した際に黒木智子がテ●フォーマー呼ばわりする等パロディが挿入される。アニメ版では最終回で再現、ゴキブリがモザイクをかけただけのテラフォーマーの姿で描かれていた。
- スーパーロボット大戦UX
- ダミアン(『忍者戦士飛影』)の対スクラッグ(『HEROMAN』)用の特殊戦闘台詞の一つとして、「そういえば、ああいう宇宙人の話も、親父から聞いた事があったな…!」という物がある。
(ダミアンは火星出身、スクラッグはゴキブリ型の宇宙人)
- トリコ
- 人間界から隔絶されたグルメ界にて、妖怪たちが暮らす村の一員として「火星生まれのゴキブリ」が登場。テラフォーマーそのままの姿だが、一応服は着ている。
TVアニメ版
前述のアネックス1号編がベースになっている。
原作ではバグズ2号辺編からの地続きで火星に行くまでのインターミッションを挟むのに対し、1話から火星へ向かう展開を取っている。これに関しては途中で回想という形でインターミッション中のエピソードを挟む。
1-3話ほどは構図重視で自然な修正が難しく、地上波とネット配信では不自然なまでに黒塗り修正がかけられていたことでも知られる。
4話あたり以降からはある程度自然に隠せるように構図を変えている。
なお、これらに関する補償として、ニコニコ生放送では振り返り時に無修正版を放送している。
第2期 リベンジ
第2期「テラフォーマーズリベンジ」は対人戦の始まりから開始。第1期とかなり雰囲気が異なっている。製作スタッフも声優以外のほとんどが交代しており、第1期と印象はだいぶ違うだろう。
具体的には、緊張感迫る重々しい洋画的だったものを、テラフォーマーズの主軸である戦う者たちの熱い群像劇に回帰したものと言える。
第2期もニコニコ動画でチャンネルが開設されており、第1話は4/7(木)昼12時から配信された。第2話以降も最新話1週間無料で配信されている。。
だが、リベンジの第1話配信の時点ではニコニコチャンネルのアニメカテゴリページにおいて配信されていることが告知されておらず、事前にニコニコ動画での配信スケジュールなどの告知や事前のCM動画などもなかったため、ニコニコ動画で配信されていることさえ知らない人間が多いようで、再生数は非常に少ない。この不具合はのちに修正され、再生数は若干増えている。
1期放送日時
2期放送日時
関連生放送
関連項目
関連リンク