トランスフォーマー(実写映画) 単語


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トランスフォーマー

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トランスフォーマー(実写映画)とは、「トランスフォーマー」シリーズの実写映画版である。

ここでは続編及びスピンオフ作品についてもについてもまとめて記述する。

概要

スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、マイケル・ベイ監督の下、2000年代後半より公開されている。潤沢な予算と高い技術によって、トランスフォーマー達の変形と戦闘が見事に表現されていることで評価が高い。

基本的には初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の設定を踏襲しているが、トランスフォーマー達のデザインは全面的に改められている(『アニメイテッド』や『プライム』など、この後に製作されたアニメシリーズには、この実写シリーズのデザインが大きく取り入れられている)。
また、「サイバトロン」「デストロン」という陣営名や、「コンボイ」などの日本オリジナルの名称が、「オートボット」「ディセプティコン」「オプティマス・プライム」というように原語通りのものに変更されている。
他にもマーベルコミック版や「超神マスターフォース」「ビーストウォーズ」「マイクロン伝説」等の要素が散りばめられている。中にはかなりマニアックなものも・・・。

ちなみに、病的なミリオタであるスピルバーグとベイが組んでいるためか、米軍の戦闘の様子や兵器の描写もかなり現実に忠実である。

『トランスフォーマー』シリーズの実写化の企画は80年代からあったものの、様々な乗り物が人型ロボットへ変形する映像や、彼らが戦うというスケールの大きな世界観を実写映像で表現するのは技術的に困難として見送られてきた。1993年の『ジュラシック・パーク』を皮切りにCG技術が目覚ましい発展を遂げると、実写化の可能性が高まってきたが、今度は『ビーストウォーズ』シリーズ完結編の予想外の失敗によりトランスフォーマーの人気自体が冷え込むという間の悪い出来事が起きた。

そうして実写映画化は見送られ続けてきたが、2000年代に入ると、映画会社の強い要望でついに実現。製作総指揮にスティーブン・スピルバーグを迎え、ダイナミックな演出で定評のあるマイケル・ベイが監督に起用され、世界中から注目を集めた。配給側は、第1作がヒットした場合のみ3部作としてシリーズ化する方針だったが、2007年に公開されるや否や、制作側の予想を上回る程のメガヒットを世界中で記録し、無事3作とも作られることになった。

そればかりか、シリーズ通して好評であったため、完結予定だったのを撤回して4作目の製作が決定。主役のサムを演じていたシャイア・ラブーフを始め主要キャストがほぼすべて降板し、マイケル・ベイも同様に降板するはずだったが、何とかベイだけは呼び止められ、人間側のキャストを一新した続編となることになった。
こちらも大ヒットを受け3部作の構想が示され、続編が製作されたが、第5作目にあたる「最後の騎士王」の興行収入が振るわなかったためか、続編の構想は白紙となり事実上の休止扱いとなった。

その後、2018年にスピンオフとして『バンブルビー』が公開。『バンブルビー』の続編として2023年に『ビースト覚醒』が公開予定。

主題歌は3部作ともLinkin Parkが担当している。
『ロストエイジ』では新たにImagine Dragonsが担当した。

作品紹介

第1作:トランスフォーマー

「Oh...Jazz...」

公開日(日本) 2007年8月4日
公開日(アメリカ) 2007年7月3日
総製作費 約1億5000万ドル
興行収入(日本) 約40億円
興行収入(アメリカ) 約3億2000万ドル
興行収入(全世界) 約7億1000万ドル
受賞歴(ノミネート含む)
  • 第34回サターン賞(特殊効果賞)受賞
  • 第17回ムービーアワード(ベスト作品賞)受賞
  • スクリーム賞(最優秀SF映画賞)受賞
  • 第80回アカデミー賞(録音賞・音響編集賞・特殊効果賞)ノミネート
主題歌 Linkin Park / What I've done

記念すべき第1作。この作品と、同時期の『クローバーフィールド』がきっかけで「巨大ロボット映画」「特撮映画」というジャンルに改めてスポットが当てられることになった。
すべてをCGに頼っているわけではなく、実写も多用しており、アメリカ軍の全面協力も得て迫力溢れる映像に仕上がっている。行き着く暇もないアクションシーンの連続に、エンドロールが始まる頃にはどっと疲れが・・・という観客も多かったとかそうでもないとか。今ではあまり想像できないが、第1弾特報が流れていた頃は期待よりも失笑や不安のほうが多かったという。仕方ないね。

ゼネラルモーターズが超太いスポンサーとしてついていたため、(オートボットとして)登場する車のどれもこれもがほぼすべてゼネラルモーターズ製であった。ただ、ちょうどこの年問題化してきたサブプライムローン問題と、翌年に起こるリーマンショックのために、同社は世界最大の自動車メーカーの座からみるみるうちに転落していき、とてもこういった映画に出資できる状態ではなくなっていく。

ストーリー

中東・カタールのアメリカ軍基地に撃墜されたはずのMH-53ペイブロウ戦闘ヘリコプターが着陸した。ヘリを囲むアメリカ軍兵士の目の前でヘリコプターは突如、巨大ロボットに姿を変えて兵士らに襲い掛かってきた。その正体はヘリに擬態した悪のトランスフォーマー「ディセプティコン(デストロン)」の兵士ブラックアウトで、基地に保存されていた機密情報を狙っていた。ブラックアウトは基地のコンピュータをハッキングし“ある情報”を盗み、基地を壊滅させ姿を消した。生き残った軍少佐ウィリアム・レノックスは他に生き延びた数人の兵士とともに基地から脱出するが、追跡してきたディセプティコン・スコルポノックによって再び襲撃を受ける。

一方その頃、アメリカのLAに住む高校生サム・ウィトウィッキーは、とある中古屋販売店で一台の黄色いシボレー・カマロを購入する。しかし、そのカマロが真夜中にひとりでに動き出しなんとロボットに変形。その様子を目撃してしまったサムは恐怖を感じる。そしてある日、サムが恋心を寄せる同級生、ミカエラ・ベインズを巻き込んでパトカーに擬態したディセプティコン、バリケードに襲われるが、そのピンチを救ったのはあのカマロだった。カマロの正体は正義のトランスフォーマー「オートボット(サイバトロン)」の斥候兵バンブルビー(バンブル)であった。

バンブルビーは宇宙で待機していた他のオートボット達を呼び寄せていた。やがて、隕石状となって墜落するという迷惑極まりない方法で地球にやってきたオートボット達は、各々が地球の車をスキャンして姿を変えてバンブルビー、サム、ミカエラの前に現れた。飛来したうちの一人、オートボット総司令官オプティマス・プライム(コンボイ)の話によると、トランスフォーマー達の命の源「オールスパーク」に関する重要な秘密をサムが持っているのだという。ディセプティコンがオールスパークを手に入れ地球人類を滅ぼすのを食い止めるため、サムとミカエラはオートボットに協力する。

第2作:トランスフォーマー/リベンジ(Revenge of The Fallen)

「I'll take you ALL ON!!」

公開日(日本) 2009年6月20日
公開日(アメリカ) 2009年6月24日
総製作費 約2億ドル
興行収入(日本) 約20億円
興行収入(アメリカ) 約4億ドル
興行収入(全世界) 約8億3000万ドル
受賞歴(ノミネート含む) 第82回アカデミー賞(録音賞)ノミネート
主題歌 Linkin Park / New Divide

一部報道では制作費3億ドルと報じられたが、実際は2億ドルである。

脚本家組合ストライキが原因で脚本未完成のまま撮影に突入するというトラブルに巻き込まれ、編集作業もワールドプレミアのギリギリ直前まで続いていたという(DVD/BDのメイキング映像参照)。前作を上回る大ヒットを記録して一般人からも一定の評価を受けたものの、批評家受けはかなり宜しくなかったようで、忙しすぎるストーリー展開や前作よりもヒートアップした下ネタの数々が災いしたのか、第30回ゴールデンラズベリー賞で最低映画賞・最低脚本賞・最低監督賞を受賞してしまった。/(^o^)\ナンテコッタイ。しかしこの評価を一番重く受け止めていたのは他の誰でもない監督マイケル・ベイ自身であり、「十分な準備期間が設けられなかった。今は反省している。」とコメントしているという。

確かに時々場面の繋がりがチグハグだったり下ネタが小学生レベルだったりしたけど、それでも愛すべき映画であると言えよう。今作は大々的な海外ロケが敢行され、エジプトのピラミッドやヨルダンのペトラ遺跡での撮影に成功している。

未知の生命体(=トランスフォーマー)とのファーストコンタクトの物語が多くを占めていた前作と違い、最初からアニメシリーズと同様の熱い戦いが繰り広げられており、わかりやすい。アクションシーンが多少見やすくなっているほか、追加パーツによるパワーアップなどのお約束展開もあり、終盤の展開は燃えること間違いなし。
気付いた人もいるだろうが、終盤の展開は初代アニメ第12話「ソーラーエネルギーを盗め!」が元ネタである(多分)。

政宗「太陽の爆発まで、残りあと1分!」

ストーリー

太古の昔、トランスフォーマーの祖・7人の初代プライムがトランスフォーマーのエネルギー源であるエネルゴンを求めて地球に飛来。しかしプライム一族は星に生きる生命を第一に考えるため、地球を候補から外そうとする。が、その中の一人ザ・フォールンは人類を蔑み、計画を続行させようとしていた。

そして現代。米軍を中心に構成された多国籍特殊部隊N.E.S.Tとオートボットは、互いに協力してディセプティコンの残党退治に勤しんでいた。上海にてオプティマスらと交戦したディセプティコン、デモリッシャーは死に際に「ザ・フォールン様は蘇る」という謎の言葉を残して死亡する。

大学生となったサムはLAを離れてニュージャージーのプリンストン大学で寮生活をすることとなった。ミカエラとも遠距離恋愛となり、1回生は車を持つことを許可されていないためにバンブルビーともしばしの間別れることに。引越しの作業中、前作のラストで粉々になったはずのオールスパークの欠片を偶然発見したサムは、その欠片に触れた途端、見たこともない文字の羅列が脳内にフラッシュバックする。その文字はプライム一族が残した“ある物”の在処を示す鍵であったがサムにはそれを知る由もない。その後、大学で講義を受けている最中に分厚いテキストを数秒で読了したり、何かに取り憑かれたように謎の文字を黒板に書き殴ったりといった奇行が目立つようになり、いつか曾祖父のように発狂してしまうのではないかという不安に陥る。原因がオールスパークの欠片にあると踏んだサムは、欠片を預けていたミカエラに「絶対に触らないように」と忠告する。ミカエラは「誰にも見つからない場所に隠してある」と言うが、そこにディセプティコン・サウンドウェーブの魔の手がミカエラに迫っていた。

第3作:トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Dark of the Moon)

「Today, We take the battle to them!」

公開予定日(日本) 2011年7月29日(28日に前夜祭上映)
公開日(アメリカ) 2011年6月29日(28日に前夜祭上映)
総製作費 約1億9500万ドル
興行収入(日本) 約41億円
興行収入(アメリカ) 約3億5200万ドル
興行収入(全世界) 約11億1900万ドル
主題歌 Linkin Park / Iridescent

3部作完結編
アメリカ国内での興行収入は下がったものの、世界全体ではシリーズ最大のヒットを記録。3作目にして初めて、全世界興行収入10億ドルを突破する快挙を達成した(インフレを考慮しない場合、2014年1月時点で映画史上歴代6位)。

『リベンジ』以上にG1アニメをリスペクトした感じが強く、「破滅の日」「アトランティス浮上!」など名(迷)エピソードのワンシーンを髣髴とさせる場面が多くある。
また、スプートニクやアポロ計画といった宇宙開発計画に絡めた物語に合わせて、アポロ11号で人類初の月面着陸に成功したバズ・オルドリンその人が、本人役でカメオ出演している(アームストロング、コリンズ両氏は残念ながら…)。

今回は「トランスフォーマーの新作は3Dで観たい!!」というハリウッド随一の3Dフェチジェームズ・キャメロンのワガママ提言により、シリーズ初の3D作品となった。当初は3Dに懐疑的だったベイだが、いざ3D機材で撮影してみれば「新しいオモチャを貰ったみたいで楽しかった」とのこと。「アバター」でも活躍した最新鋭の3Dカメラが撮影に使用されている。全体の約65%が3Dカメラで撮影され、20%はフルCGシーン、あとの残りは2Dで撮影し3Dにコンバートしている。

今作で物語はいったん完結するよう予定されており、主演のシャイア・ラブーフや監督のマイケル・ベイはいずれも今作限りで契約を終了すると明言していた。しかし、そのあまりに高い人気から、彼らは皆「4作目以降も当然あるだろう」と話していた(実際その通りになった)。

ただし、ヒロインのミカエラを演じていたミーガン・フォックスだけは今作にも出演していない。これは、彼女とベイがトラブルを起こしたためである。
彼女は「トランスフォーマーシリーズは人間の役者の演技なんかどうでもいい映画」「監督が力を入れているのは特殊効果ばかり」「そのくせ監督の役者遣いが荒い」と以前から今シリーズをぼろくそに言っており、一方スタッフはスタッフで「経験不足」「岩のようにバカ」「ポルノ女優みたい」と散々に彼女を嫌っていた。
現場の様子が真にはどうだったのかは計り知れないが、問題は、彼女が挙句の果てにベイを批判して「あの人? まるでヒトラーみたいな人よ^^」と発言したことであった。こんな軽率な発言を、ユダヤ人であり、『シンドラーのリスト』を作ったような映画監督であるスピルバーグが見逃すはずもなく、彼の逆鱗に触れた彼女は一気に干されてしまった(ベイの方は「ミーガンはそういうことを言いかねない子だし、自分がキャストを酷使していたのも事実だから、気にしていない」としていた)。
ちなみにその後の彼女はこう語っている。

「監督は現場だとヒトラーのように振舞いたがるし、実際そうよ。彼(ベイ)と一緒に仕事をするのはまるで悪夢のようだわ。でも、彼が現場から離れて監督 モードじゃなくなったときは、彼と一緒にいるのを楽しんでる。彼ってすごく不器用で落ち着きがないし、社交スキルなんて皆無よ。そんな彼は愛おしいわ。」

問題が起こったのはキャスティング面だけではない。
ロケで使用されていた新型シボレー・カマロの一台が移動中にパトカーと衝突、フロントが大破するという事故に遭っている。公開撮影であったため多くのギャラリーが目撃し、その様子が続々とカメラに収められた。オォウ、バンブルビー・・・。

ちなみに、とうとうゼネラルモータースが根を上げたため、今作ではメルセデス・ベンツフェラーリなど高級車も主要キャラクターとして登場するようになっている。

ストーリー

1969年7月20日。人類が初めて月に降り立つという偉業を成し遂げた記念すべき日。アポロ計画の裏で、知られざる極秘任務が遂行されていた。それは、地上との公開通信が途絶されたあの数分間の中で行われた。
アポロ11号の乗組員は、月に墜落した地球外生命体の宇宙船を調査していたのだ。それこそは、サイバトロン星から脱出したオートボットの宇宙船アークであったが、当時の人類はトランスフォーマーの存在を知らなかった(セクター7を除いて)。月面着陸達成という偉業すら霞むほどに衝撃的なこの事実は、アメリカ政府によって隠蔽されることになった。

時は流れて現代。一人暮らし(厳密には犬が一匹とオートボットも少々住み着いている)を始めたサムは就職難に陥り、面接を受けては落ち、受けては落ちという不毛な活動を繰り返す泥沼な生活を送り続けていた。また、あれだけ深く愛し合っていたはずのミカエラにもフラれ、そのショックからも立ち直り切れておらず、新しいガールフレンドのカーリーと上手く付きあっていけるかも不安だった。

オートボット達は政府の要請を受け、世界各地を回って活動していた。
しかし、ディセプティコンは、月に隠されたトランスフォーマーの存在を知り、狙っているようだった。これに気がついたオプティマス・プライムは、アークとその乗組員を守るため、月へ乗り込み救出作戦を開始する。 

トランスフォーマー/ロストエイジ(Age of extinction)

公開日(日本) 2014年8月8日
公開日(アメリカ) 2014年6月27日
総製作費 約2億1000万ドル
興行収入(日本)
興行収入(アメリカ)
興行収入(全世界)
主題歌 Imagine Dragons / Battle Cry

3作目がシリーズ最大のヒットとなったことを受け、本来予定されていなかったものの製作が決定した4作目。
当初はリブート(世界観一新)されると噂されていたが、『ダークサイド・ムーン』の正式な続編として製作される事になった。前作の4年後が舞台となる。

「絶滅の時代」という副題の通り、かつて絶滅した生物である恐竜をモチーフとしたダイノボット部隊が登場する。
映画のロゴは、オートボットのロゴと数字の「4」を組み合わせたもので、その上に恐竜の爪痕が印象的に残っているビジュアルが発表されていた。

スピルバーグのたっての希望により、マイケル・ベイが監督として続投している。脚本のアーレン・クルーガー、音楽のスティーブ・ジャブロンスキーも同様だが、主題歌は今までのLinkin ParkではなくImagine dragonsが担当している。
キャストは一新され、主役から脇役に至るまで前作までの人物は登場せず、主演にはマーク・ウォールバーグが起用され、彼が演じるある技師ケイドと、ニコラ・ペッツ演じる彼の娘テッサ、そしてジャック・レイナー演じるテッサの恋人にしてレーサーのシェーンの3人が物語の中枢を担っている。
一方のトランスフォーマーもピーター・カレンが声を担当するオプティマス・プライムやバンブルビーなどを除いて登場キャラクターの大半が一新されている。

世界最大の映画市場となりつつある中国を露骨に意識した作品……というかそもそも米中合作映画。
165分というド級の公開時間のうち、前半はシカゴ、後半は香港で物語が展開する。
シカゴに住む人が何故か中国の銀行のカードを持っていたり、意味もなく中国の会社のドリンクを飲むシーンがあったり、中国のボクサーがアクションを披露したり、と、中国の観客とスポンサーへのアピールが大量に盛り込まれている。ワールドプレミアも香港で行われた。
このおかげで、中国では3億ドルの興行収入を記録した。これは北米での興行記録を上回るものであり、これが功を奏して、前作に引き続き、世界累計10億ドルの興行収入を達成した。 

ストーリー

白亜紀末期、地球に襲来した謎の宇宙人の手により当時栄えていた恐竜達は絶滅した。

ディセプティコンが引き起こした「シカゴの惨劇」から四年後、オートボット達はトランスフォーマーそのものを危険視するようになった政府内の過激派勢力によって次々と命を狙われるという事態に陥り、散り散りとなっていた。

しがない廃品回収業ケイド・イェーガーはある日、廃棄されていたトレーラートラックを回収するが、これこそ何者かに襲われて負傷していたオプティマス・プライムであり、彼を匿う事にするも、オプティマスの存在を嗅ぎつけたCIAの特殊部隊と彼らと行動を共にする謎のトランスフォーマーロックダウンの襲撃に遭ってしまう。

どうにか切り抜けたケイド、テッサ、シェーン達はオプティマスや残ったオートボットと共にCIAへの報復のため行動を開始するが、やがて彼らの背後にある巨大企業KSI社とCIAの関係と、彼らがトランスフォーマーを狙う理由、そしてロックダウンの真の目的を知る事になる。

さらに前の戦いで死んだと思われていたメガトロンが人間を利用してガルヴァトロンとなって復活、ロックダウンが持ってきたあるものを奪って人類を滅ぼさんと目論んでいた。

トランスフォーマー/最後の騎士王(The last knight)

公開日(日本) 2017年6月21日
公開日(アメリカ) 2017年8月4日
総製作費 約2億1000万ドル
興行収入(日本)
興行収入(アメリカ)
興行収入(全世界)
受賞歴(ノミネート含む)
主題歌

2017年に公開された新作。『ロストエイジ』の続編となる。

トランスフォーマーの創造主や、彼らが地球を狙う理由がストーリーの主軸になると言われている。が、一番のイベントは『ロストエイジ』のラストで宇宙へと飛び立ったオプティマスが敵として帰って来るという展開だろう。前作で存在が語られた創造主が今作ではガッツリ物語に絡んでくる。

物語としてはアーサー王伝説や第二次世界大戦などの人類史にトランスフォーマーが関わっていた…という設定であり、副題もここにかかっている。また後半からはイギリスが主な舞台となる。

ストーリー

オプティマスプライムが創造主の元へ向かうために地球を離れてから数年が経ち、オートボットたちは政府に追われる身となったケイド・イェーガーと共にスクラップ場に身を潜めつつも、復活したメガトロン率いるディセプティコンとの戦いを続けていた。ある日シカゴで命を失ったトランスフォーマーから騎士の証たるタリスマンを受け取ったケイドは、英国紳士エドモンド・バートンの導きによりトランスフォーマーがアーサー王伝説をはじめとした人類史に深く関わる事を知る。

一方創造主=クインテッサ星人との邂逅を果たし地球に戻ってきたオプティマスプライムだったが、その心はクインテッサ星人に洗脳され、地球に刃を向けるネメシスプライムと化していた…。

バンブルビー(BUMBLEBEE)

公開日(日本) 2019年3月22日
公開日(アメリカ) 2018年12月21日
総製作費 約1億3000万ドル
興行収入(日本)
興行収入(アメリカ)
興行収入(全世界)
受賞歴(ノミネート含む)
主題歌

これまでの実写映画のシリーズは「事実上、無期限休止」とされ、代わりのスピンオフ作品として制作された。主人公はオートボットの戦士「バンブルビー」。

実写版第一作よりも前の時間軸、すなわち彼が初めて地球に降り立ってからの知られざる過去が明らかにある。例によって過去作との設定(バンブルビーが地球へ飛来するタイミングや音声機能の破壊経緯など)の矛盾が見られるが、リブート作品としての見方もあるといえる。

これまでの実写作品で監督を務めたマイケル・ベイはプロデューサーの一人として制作に関わり、監督は代わりにトラヴィス・ナイトが担当。彼はどちらかというとアニメーション映画のアニメーターとしてのキャリアが長く、本作で初めて実写長編映画の監督を担当する。

前作の結果があまりよくなかったことから実写シリーズの休止も謳われていたが、本作の興行収入の結果によっては他キャラクターのスピンオフ作品の制作も検討するという。

ストーリー

惑星サイバトロンでの戦争で劣勢となったオートボットは、地球を新たな拠点とするべくB-217を先行して地球へと送り込む。しかし地球でのディセプティコンとの戦闘で大きなダメージを負い、すんでのところでフォルクスワーゲン・ビートルをスキャンしたB-217は長い眠りにつく。

時は流れて1987年。サンフランシスコ郊外に住む少女チャーリーは父親を亡くした悲しみからいまだに立ち直れずうっ屈した日々を送っていた。18歳の誕生日に廃品置き場で見つけた廃車を修理し自分の車にしたと思ったら、なんとその車が変形しロボットとなった。声と記憶を失ったそのロボットをチャーリーは「バンブルビー」と名付ける。バンブルビーの秘密を知ってしまった隣の家に住む青年メモとも交流を深めるが、彼らはひそかに秘密組織セクター7を利用しディセプティコンのシャッターとドロップキックがバンブルビーを追跡していたことをまだ知らなかった…。

トランスフォーマー ビースト覚醒

公開日(アメリカ) 2023年6月9日
総製作費 未定

「バンブルビー」から7年後、1994年を舞台にした過去時間軸作品第2作。監督に「クリード 炎の宿敵」のケイプル・Jrを迎えて製作。

シリーズの中でも特に国内人気の高い「ビーストウォーズ」をベースにしており、マキシマル、プレタゴン、テラートロンとシリーズでは初のオートボット、ディセプティコン以外の勢力争いに。マキシマルがオートボット、テラートロンがディセプティコンのポジションとなり、前者にはオプティマス・プライマル、ライノックス、エアレイザーの3体が登場することがアナウンスされている。

公開に先駆けてNetflixでは「トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン:キングダム」が配信。謎の惑星で遭遇したオートボットとマキシマルを中心に、この地に眠るオールスパークを巡る戦いを描く。

登場キャラクター

※()内は登場作品。

I:1作目 II:『リベンジ』 III:『ダークサイド・ムーン』 IV:『ロストエイジ』V:『最後の騎士王』
BEE:『BUMBLEBEE』

※ネタバレを含む。

人間

サム・ウィトウィッキー(I, II, III,V)

3部作の主人公。フルネームはサミュエル・ジェームズ・ウィトウィッキー(「ウィトウィッキー」の苗字はG1アニメの人間側の主人公「スパイク・ウィトウィッキー」から)。たまに「ウィトッキー」と間違えられる。
オートボットのバンブルビーを図らずも購入した事でトランスフォーマーの戦いに巻き込まれ、キーマンとなっていく。
バンブルビーとは親友関係にある。平凡な暮らしを望みつつも、オートボットと共に戦えることに誇りを持っている。

『最後の騎士王』では写真のみ登場。ウィトウィッキー家がかなり重要な位置にいることが明らかになる。

ミカエラ・ベインズ(I, II)

サムの元恋人で、2作目までのヒロイン。サムとは小学生からの同期なのだが、当初彼女はサムとは初対面かのように振舞っており、サムのオーラのなさを際立たせている。父親の影響でかなり車の構造に詳しい。女の子らしいところもありながら男勝りな部分も強く、ディセプティコンのホィーリーをして「女戦士アマゾネス」と言わしめた。
1作目そして『リベンジ』にて極限状態を共に切り抜けたサムとは、永遠の愛を誓ったはずだったが、刑務所から出所したばかりの父親のことが気にかかるのと、『リベンジ』の後も終わらないディセプティコンとの戦いの日々に辟易し、ついにサムのもとから離れていってしまった。

ちなみにミカエラが飼っていた大型犬「ボーンズ(ボーンクラッシャー)」は実はベイ監督の愛犬である。

カーリー・スペンサー(III)

3作目のヒロイン。名前の由来は初代アニメ版の登場人物カーリー・ウィトウィッキーから。
英国大使館で働いていたが、ディランに引き抜かれる。ホワイトハウスでサムと出遭い、付き合っていくことになる。
容姿端麗で知能に溢れ、一度恋をした相手とは最後まで離れないという男性の理想の塊のような女性。

ウィリアム・レノックス(I, II, III,V)

アメリカ陸軍少佐でカタール基地襲撃事件の生き残り。対ディセプティコン特殊部隊「N.E.S.T.」の指揮官でもある。妻と一人娘がいる。
オートボットからの信頼が厚く、特にアイアンハイドと一緒に行動することが多い。死亡フラグブレイカー。
5作目で久々の登場。米国陸軍としてオートボットたちと対立する立場になってしまう。

ロバート・エップス(I, II, III)

レノックスと同じくカタールの生き残りで「N.E.S.T.」の一員だった。
3作目では除隊し、オートボット第2波(サイドスワイプやツインズなど)が乗ってきた宇宙船「ザンティウム」をレッカーズと共に管理している。左ケツ!左ケツ!

シーモア・シモンズ(I, II, III,V)

トランスフォーマーの調査を主としている政府の秘密組織「セクター7」の捜査官だった男(1作目の最後でセクター7は解散させられた)。
当初はトランスフォーマー自体を危険なものとして捉えていたが、彼らと触れ合い、共に戦う中でその認識を改めていった。でも最初の認識でだいたいあってる。
やたらと大画面でパンツを見せたがる。誰得。
3作目の時点ではオートボット達を全面的に信頼しており、サムやオートボット、N.E.S.Tをサポートする。

5作目ではキューバにいる。情報網と図々しい所は変わらない。

「バンブルビー」では若かりし頃の姿がワンシーンだけ出てくる。

ロン・ウィトウィッキー(I, II, III)

サムの父親。庭の芝生を整えることに異常な執着を見せる。

ジュディ・ウィトウィッキー(I, II, III)

サムの母親。酒が入ると下ネタを連発してくれる困ったママ。酒が入らなくてもその物言いは少々無神経で、トランスフォーマーを隠すのにあたふたしていたサムを見て「シコってたの?」と面と向かって言い放つ、悪夢のような母親像の化身である。2作目では酒どころか大麻入りクッキーが口の中に入ってしまい・・・。
サムを溺愛しているように見えて実は結構サムの自立に積極的である。

レオ・スピッツ(II)

本名レオナルド・ポンセ・デ・レオン・スピッツ。大学寮のサムのルームメイト。
仲間数人とつるんでネット会社を立ち上げており、自分の部屋にNARUTOとかクローバーフィールドとかバッドボーイズ2とかのポスターを貼っている非常にわかりやすいギークである。サムと知り合ってしまったばかりに事件に巻き込まれる。

マギー・マドセン(I)

カタール基地で発見された謎の信号を解読するために政府に召集させられた美人ハッカー。

グレン・ホイットマン(I)

よく動けるデブ。

ジョン・ケラー(I)

よく動けるアメリカ国防長官。

セオドア・ギャロウェイ(II)

国連安全保障問題担当大統領補佐官。つまり政府の狗。「N.E.S.T.」やオートボット達からものすごく嫌われている。そのためある意味一番命の危険が危ない。

シャーロット・メアリング(III)

アメリカ合衆国国家情報長官。やはり同じく政府の狗。肝が据わっており、冷徹で感情を表に出さない。激怒したオプティマスに凄まれても表情一つ変えない凄い人。しかしギャロウェイと違ってオートボットを厄介者と捉えているわけではなく、どこか憎めないところがある淑女。何故か「マダム」と呼ばれることを極端に嫌い独身を強調しているが、これはシモンズとの過去が関係していると思われる。

モーシャワー将軍(II, III)

アメリカ統合参謀本部議長兼「N.E.S.T.」総司令官。隊員やオートボットを全面的に支援している。1作目の冒頭に同じ顔の人が映っているような気がしたがそれは多分気のせいだ。

ディラン・グールド(III)

自動車コレクターであり、カーリーが勤めている会社の社長でもある。やたらとサムに絡みたがるが・・・。

ブルース・ブラゾス(III)

サムが勤める航空宇宙関連企業「アキュレッタ・システムズ」の副社長。マルコビッチの無駄遣い

ダッチ(III)

シモンズの執事。元NSAでハッキングの達人でもある。修羅場になると人格が豹変し、素早い手つきで銃器を振り回す。恋人の名は「インディア」と言うが、これは恐らくウソ。(DUTCH INDIA→東インド会社 という日本人には分かりにくいギャグ)

バズ・オルドリン(III)

初めて月に降り立ったアポロ11号の宇宙飛行士(本人によるカメオ出演)。月で発見した宇宙船アークに関する情報をオプティマスに提供する。

ケイド・イェーガー(IV,V)

『ロストエイジ』以降の主人公。自分の発明に寄る技術革命で一攫千金を夢見る廃品業兼発明家の中年親父。ある日持ち帰ったトレーラートラックがオプティマス・プライムだったため父娘ともども事件に巻き込まれる。戦闘では敵の船から奪ったビームライフルで戦うアグレッシブさを持つ。
オートボットとの一件で政府から追われる身となり、『最後の騎士王』では娘と離れ離れの状態にある。

テッサ・イェーガー(IV,V)

ケイドの娘。年頃のため何かと口煩くなってきた父親に辟易しているが、実際には父親思い。成り行きでオプティマスともどもロックダウンに連れ去られたりする本作のヒロイン。『最後の騎士王』では電話口でのみの登場。

シェーン・ダイソン(IV)

ケイドの彼氏。現役のカーレーサーで、テッサとは隠れて付き合っている。ケイド一家をCIAとロックダウンの襲撃から助けるが、そのため彼もまたオートボット達の戦いに巻き込まれる事になる。

ジョシュア・ジョイス(IV)

シカゴの技術企業KSI社の社長であるハゲ。CIAとロックダウンが集めたトランスフォーマーを解体して人工のトランスフォーマーに作り変える仕事をしていた。自信過剰で小煩い性格をしているが、物語終盤で改心した。

蘇月明(IV)

ジョシュアの秘書のお姉さん。ハゲのために頑張る。

ハロルド・アッティンジャー(IV)

本作における全ての元凶その1。CIAの幹部であり、オートボットを含めた全てのトランスフォーマーの抹殺を企む。
TFを目の敵にする理由は、地球の平和の為や自国の平和の為など真っ当な物ではなく、自分の私腹を肥やし、
引退後には天下りしてさらにデカい顔をする為だけに自国民、善良TFを必要な犠牲と殺す腐れ外道。
その結果は顔面破壊大帝に直接始末されると言う「痛い目にあわしてやりましょうや!」では済まなかった。

ジェームズ・サヴォイ(IV)

本作における全ての元凶その2。前作のTF絡みの戦闘で家族を失った経験からか大のトランスフォーマー嫌いで、特殊部隊を率いてロックダウンと共にオプティマスとケイド達を付け狙う。
家族を失いTF嫌いになった経緯は同情の余地はあったが、上司同様、善良なTFや人間がいくら犠牲になっても構わない外道だった為、あっけなく死ぬ事になる。

イザベラ(V)

シカゴの惨劇で家族を失った少女。ボロボロのTFであるスクィークスと共に廃墟と化したシカゴで暮らしている。
ひょんなことからケイドの下に転がり込み、彼の手伝いを始める。

エドモンド・バートン(V)

イギリス暮らしの伯爵。イカれたニンジャ執事コグマンの主人。

TFの存在はもちろん、なぜTFが地球へ飛来するのかの謎も知っている人物。ディセプティコンの陰謀を阻止するべく、アーサーの騎士王伝説に基づきケイドたちを導く。

ヴィヴィアン・ウェンブリー (V)

オックスフォード大学で教授を務める女性。

アーサーの騎士王伝説のキーパーソンであり、期せずしてTFとの戦いに巻き込まれることになる。

チャーリー・ワトソン(BEE)

映画『バンブルビー』における人間側の主人公。アルバイトしながらクラシックカーを修理することを夢見る18歳の少女。実の父親を亡くしており、母親やその再婚相手とは距離を置いて暮らしている。
廃品場に放置されていた黄色いビートル=バンブルビーと出会い、その運命が大きく変わることになる。

オートボット

オプティマス・プライム(I~V,BEE)

おなじみコンボイ司令官。ピータービルト社製の大型牽引トラックに変形する。4作目からは車種が変わったと共にロボットモードもシンプルな姿になった。
装備は背中に収納されたイオンブラスター砲と両腕のエナジーブレード(またはエナジーフック)。2作目終盤でジェットパックを手に入れてパワーアップした。3作目では斧・剣・盾・ジェットパックなど多彩な装備を搭載したトレーラーをつけて走る。
『ロストエイジ』では新たにテメノスソードという長剣を手に入れた。
『バンブルビー』ではG1コンボイを彷彿とさせる姿で惑星サイバトロンとの戦闘を指揮しながらディセプティコン相手に無双する。マスクモゴモゴ喋りも再現。前作までやや過激な面のあった戦闘スタイルも本作では射撃と肉弾戦が中心になっており、こちらもよりG1コンボイに近いスタイルとなった。前日譚で冷戦期からディセプティコンの脅威に晒されていた地球にオートボットを派遣して守りつづけており、本作では彼がビーに地球へ向かう事を指示する所から物語が始まる。

オートボットとディセプティコンが戦争を始める前まではサイバトロン星の国家元首を務めていた。
基本的には『G1』コンボイに準じたキャラクター付けがなされており、初代と同様にその指揮能力は随分と高く、紳士的で部下にも人間にも優しく、地球人の生命と意思は底して尊重する傾向にある。しかし一旦戦いとなると凄まじい戦闘力を発揮し無慈悲に敵を粉砕する。またディセプティコンの生命力の高さから、確実に息の根を止められる頭部の破壊を優先する傾向にあるが、これは味方や民間人に被害を出さないための迅速な措置といえる。

バンブルビー(I~V,BEE)

サムの愛車であり相棒。ゼネラルモータース社製の最新型シボレー・カマロに変形する。
地球に来る前の戦いでメガトロンに喉を潰されたため(とそれによる精神的なトラウマにより)、言語回路が故障してしゃべることが出来なくなっており、1作目の最後で喋れるようになったがなかったことにされラジオの音声を組み合わせた音声MADで会話をしている。
3作目では音声の調教に磨きがかかっており、殆ど自分で喋っているかのように音声を駆使する。
『最後の騎士王』では闇堕ちしたオプティマスプライムと対峙し戦うという見せ場があるので必見。

アニメシリーズで見られた調子のよいお喋りは今シリーズでは全く見られないが、性格そのものはアニメシリーズ同様のお調子者である。

スピンオフ「バンブルビー」では事実上の主役に抜擢。G1のバンブルと同じくフォルクスワーゲン・ビートルに変形、人間の少女「チャーリー」との交流と迫りくるディセプティコンとの戦いが描かれる。

アイアンハイド(I, II, III)

歯の妖精さん。血の気の多い武器担当技術兵。GMCトップキックに変形する。

1作目の時点から顔の右側が抉れており、右目瞼も開かないままになっているが、何故かラチェットの治療も受けずそのままにしている。ジャズ亡き後は副官を任されている。
3作目ではキューが開発した銃を背負っている。

ラチェット(I, II, III,Ⅳ)

ハマーH2のレスキュー仕様カスタムカーに変形。軍医であり科学者でもあるが、自ら前線に立って戦うことが多い。というか軍医らしい活躍をしている描写が劇中に見られない。そして若干空気が読めない。

『ロストエイジ』でオートボット狩りによって追い詰められ殺されてしまう。更にその遺体はKSIによってトランスフォーミウムを抽出するために溶かされてしまい、これにはさすがのオプティマスも人間への怒りを爆発させた。

ジャズ(I)

オォウ・・・ジャァズ・・・

サイドスワイプ(II, III)

ランボルだがロケットブースターは残念ながら持っていない。シボレー・コルベット・スティングレイに変形するイケメン。3作目ではオープンカー仕様になっている。アイアンハイドとは師弟関係にあり、やはりこいつも血の気が多い。

ザ・ツインズ(II)

スキッズとマッドフラップの2人組。それぞれがシボレー・ビートに変形する。2作目では大活躍するが、3作目では大人の事情で登場しないことが決定した。小説版では、3作目に至るまでの戦いで死んだとあっさり説明されている。

アーシー3姉妹(II)

アーシー、クロミア、エリータ・ワンの3人組。それぞれがドゥカティ848、スズキB-KING、MVアグスタF4に変形する。

ジョルト(II)

『リベンジ』における主役ロボット。シボレー・ボルトに変形。劇中において非常に重要な役割を果たす。彼がいなければ映画は成立しなかったと言えるだろう。地球で生きるためには空気が必要であるように。

ジェットファイアー(II)

元ディセプティコンの耄碌ジジイ。ロッキード社製SR-71ブラックバードに変形する。
サイバトロン星でも高等な技術であるスペースブリッジ発生装置を体内に搭載しており、それを使ってどこへでも瞬間移動することができる。

長い間地球で休眠していた。休眠する前から、ディセプティコンの不毛な活動に嫌気が差しており、「生まれはディセプティコンでも心のあり方でオートボットになれるはずだ」と言ってオートボットに味方する。終盤、自らの命と引き換えにオプティマスをパワーアップさせる見せ場がある。

ホィーリー(II, III)

変態ロボット1号。ラジコンカーに変形する。ミカエラに惹かれてディセプティコンからオートボットに寝返った。

ブレインズ(III,Ⅳ)

変態ロボット2号。ノートパソコンに変形する。ディセプティコンを抜けてサムの元に亡命してきた。

シカゴの戦いで生き残っており、KSI社に囚われてこき使われていた。

ディーノ またはミラージュ(III)

フェラーリ458イタリアに変形するチョイ悪イケメン。イタリア訛りの英語で話す。吹替版だとマダオ。\ペルファボーレ!/

ちなみに「ディーノ」とは、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの息子アルフレードのニックネームである。また、過去に「ディーノ246」「ディーノGT4」という名前で発売されたフェラーリも存在し、今回ディーノが変形する「フェラーリ458イタリア」は「ディーノ246」の進化系である。

レッカーズ(III)

ロードバスター、トップスピン、レッドフットの3人組。それぞれシボレー・インパラのカスタムカーに変形する。かなりの戦闘狂だがN.E.S.T.には加わっておらず、ケネディ宇宙センターでザンティウムの管理を任されている。NASA職員との口喧嘩が絶えないため、エップスがいつも仲裁している。

キュー またはホイルジャック(III)

メルセデス・ベンツE550に変形。血気盛んな若者(?)中心のオートボットの中では年配。発明家であり、オートボット用の他に人間用の装備も開発している。

センチネル・プライム(III)

先代のオートボット司令官であり、オプティマスにとっては大切な師匠でもある。消防車に変形。

頭脳明晰で強大な力を持つ。月に墜落した宇宙船アークに乗っていた。故郷サイバトロン星の荒廃を憂いており、一刻も早い戦争の終結を望んでいる。

ハウンド(IV,V)

全身に武器を装備した動けるデブなトランスフォーマー。軍用トラックに変形する。
『G1』のおっとりとした自然派キャラはどこへやら本作では渋いオッサンとして描かれている。

『最後の騎士王』ではオォウ…されたラチェットの代わりに軍医的な役割もこなすようになる。

クロスヘアーズ(IV,V)

喧嘩も銃もすこぶる早いガンナー。グリーンのシボレー・コルベット・スティングレイに変形。

あまり知名度はないが元は『ザ☆ヘッドマスターズ』や『ザ・リバース』に登場したかなりマイナーなキャラである。

ドリフト(IV,V)

無意味に日本チックな侍というか武士風なトランスフォーマー。世界一高い車ことブガッティ・ヴェイロンおよびヘリコプターに(『最後の騎士王』ではメルセデスAMG・GT R)変形する。

ちなみに原語版の中の人は渡辺謙。

スクィークス(V)

設定上はスクーターに変形するのだが、ディセプティコンに襲われたショックと故障により変形できないトランスフォーマー。大きさも人間の子供より少し小さい程度である。

ホット・ロッド(V)

ランボルギーニ・チェンテナリオに変形するイギリス住まいのトランスフォーマー。時間の流れを遅くする弾丸を放つ銃を武器にしている。

原語版ではフランス訛りが強く、「オッド・ロッド」などと言うと怒られるので注意しよう。

コグマン(V)

第12代フォルガン伯爵に仕える執事で、同時にヘッドマスターでもあるトランスフォーマー。見た目はクロスヘアーズ曰く「C-3POモドキ」。だいたいあってる。

『最後の騎士王』の作中ではヘッドオンはされず、大事な話を盛り上げようとオルガンを演奏したり突然歌い出したり潜水艦で潜水中に海に出て魚を捕ってきて寿司を作ったりなどケイドからは「イカれたニンジャ執事」呼ばわりされるほどの濃いキャラを持つ。

ディセプティコン

メガトロン(I, II, III,V)

ディセプティコンのリーダー。戦争が始まる前はサイバトロン星の防衛司令官を務めていたが、親友であり永遠のライバルであったオプティマスへの嫉妬に狂い、ザ・フォールンに従ってディセプティコンを立ち上げ叛乱を起こす。
1作目終盤で一旦は死んだが、『リベンジ』で復活。しかしその後は、彼以上の大物が物語のキーマンとなるようになったため、若干腰巾着的な活動が多くなっていった。 

さすがにピストルに変身させるわけにもいかなかったか、1作目ではエイリアンジェット、『リベンジ』ではエイリアンタンク、『ダークサイド・ムーン』では趣向を変えてマック・トラックス製のタンクローリーに変形している。どうしてこうなった。マントをなびかせる姿が妙に哀愁を漂わせる。
『最後の騎士王』ではいつのまにかガルヴァトロンの姿から変わり、1作目の姿とはまた違ったエイリアンジェットに変形する。

ガルヴァトロン(IV)

前作でオオゥ・・・されたメガトロンを人間がうっかり修復したため蘇った姿。こちらは小綺麗なトラックに変形。

今度はロックダウンが持ってきた金属化爆弾を奪おうと目論むが、ダイナボットの活躍でせっかく作った人工ディセプティコン軍団を壊滅させられたため、2作目と同様に再起を誓いつつどこかへと消えた。

スタースクリーム(I, II, III)

メガトロンの金魚の糞。F-22ラプターに変形する。

アニメ版のスタースクリームのような表立った野心は見せず普段はゴマすりスキルを駆使してメガトロンに媚びへつらうが、隙あらばメガトロンに対して皮肉を言ってみたりと、メガトロンを内心バカにしている様子。

ザ・フォールン(II)

原初プライム族の一人で、ディセプティコンの創始者。本名はメガトローナス・プライム。彼の弟子であるメガトロンは彼の本名から襲名したと思われる。

作中では内臓スペースブリッジ、広域の物体を自在に操る念力などを使いこなし、「他の兄弟よりも強かった」と語られるに相応しい戦闘力を持つ。さらには「俺(フォールン)を倒せるのはプライムだけ」という格言めいた言葉さえ登場する。

ただし、ジェットファイヤーの犠牲によるオプティマスの強化合体の前にメガトロン共々ボコボコにされ、正義の味方が放つにはあまりに過激なセリフの後に、エジプトの地に堕ちる事となる。

ショックウェーブ(III)

巨大な機械生命体「ドリラー」を操るディセプティコンのお留守番参謀科学者。メガトロン以上に冷酷であり、何よりも自身に与えられた任務を優先する。

サウンドウェーブ(II, III)

情報戦略担当。2作目では軍事衛星と同化し地球に降り立つことはなかったが、3作目でメルセデスベンツ・SLS AMGに変形。ラヴィッジやレイザービークを用いて諜報活動を行う。

ブラックアウト(I)

1作目の冒頭でカタール基地を襲撃した犯人。MH-53ペイブロウ軍用へリに変形。2作目では「グラインダー」なる同型の別人が存在する。

ボーンクラッシャー(I)

ハイウェイにおいてオートボットと激闘を繰り広げたディセプティコン。地雷除去車に変形。オプティマスに飛び掛ったはいいがその直後にオプティマスに羽交い絞めにされエナジーブレードに貫かれ乙るという出オチっぷりを発揮した。

日本のファンからは「ボンクラ」という愛称(?)で呼ばれることがある。

バリケード(I,V)

パトカーに変形。サムから情報を手に入れようとして襲い掛かる。1作目の後半になって突然フェードアウトし、その後どうなったのかファンの間で物議を醸した(?)。3作目で同型のディセプティコンが登場するが、本人かどうかは今のところ不明。『最後の騎士王』では正式にご本人が再登場した。

デバステーター またはブロウル(I)

M1エイブラムス戦車に変形。が、元々の体が戦車よりも大きいためにビークルモードでは本来のM1エイブラムスにはない余分な装備がついている。映画会社とハスブロ社間の情報伝達ミスによって玩具と映画とで名前が変わってしまった。オォウ・・・。

フレンジー(I, II)

バリケードの胸からイジェクトされる小型のディセプティコン。CDプレイヤーに変形。頭だけになった後はスマートフォンに変形している。2作目でも一応登場する。

スコルポノック(I)

ブラックアウトと共生関係にあるサソリ型のディセプティコン。AC-130の105mm砲の雨を浴びても死なない程度の生命力を持つ。

ラヴィッジ(II)

ジャガーさん。体内に諜報活動用小型ロボット「リードマン」を忍ばせている。

レーザービーク(III)

デストロン最強戦士コンドルさん。今作では喋る。オフィス用コピー機の他、様々なものに変形する。

アリス(II)

プリテンダー。エロい女子大学生に化けてサムを誘惑した。

ドレッズ(III)

その名の通りドレッドヘアがトレードマークのディセプティコン。クランクケース、ハチェット、クロウバーの3人組。コルベット・サバーバンに変形する。フリーウェイでオートボット達と壮絶なカーチェイスを繰り広げた。

デバステーター(II)

「みんな、合体するぞ!!ビルドロン師団トランスフォオームッ!フェーズ1!!」

政宗「見よ、ビルドロンたちの合体を!」

「フェーズ2ゥー!!」

政宗「6体が合体、最強の大型ロボとなるのだ!」 ※実際は7体以上合体してます

ドリラー(III)

十数本の触手を持つ巨大な機械生命体でショックウェーブのペット。サイバトロン星に生息しているものは普段は鉱山で働いているが、ショックウェーブのドリラーは戦闘用に改造されている。

スティンガー(IV)

バンブルビーのコピー品。別に中◯製ではない。

ニトロゼウス(V)

サーブ 39 グリペンというジェット機に変形するディセプティコン。

これまでにおけるスタースクリームやショックウェーブなどのポジションにあたるが、よく喋る。

なお、玩具では「ディセプティコンニトロ」という名称。

その他

グリムロック(IV)

ロックダウンに捕らわれていた古代トランスフォーマー“ダイナボット”のリーダーで、G1と同じくティラノサウルスに変形。

言葉は喋らないが知能を持ち、自身より強いと認めた者に従うという性格で、自身を破ったオプティマスの命令(脅迫)を受けて他のダイナボットを率いてオートボットと共にディセプティコンと戦った。

スラッグ(IV)

ダイナボットの一員で、こちらもG1と同様にトリケラトプスに変形する。猪突。

スコーン(IV)

ダイナボットの一員。本作オリジナルキャラで、スピノサウルスに変形する。トゲトゲ。

ストレイフ(IV)

ダイナボットの一員。G1のスワープに当たるキャラで、双頭の翼竜に変形する。それもうクリーチャーじゃ・・・

ロックダウン(IV) 

オートボットでもディセプティコンでもないフリーの賞金稼ぎ。黒のランボルギーニ・アヴェンタドールに変形。

創造者なる者の命を受けてオプティマスを連れ去ろうと目論見、そのためCIAと手を組んでついでに他のオートボット達も次々と殺害していた。人間に近いデザインだが、頭部だけ顔面お砲塔な形態にもなれる。

クインテッサ(IV,V)

最初のトランスフォーマーを作り上げたとされる異星人。ロックダウンが言っていた「創造主」の正体である。オプティマスプライムを洗脳させ、さらにメガトロンにも指示を出して地球を滅ぼしサイバトロン星を甦らせようと画策する。

自我を取り戻したオプティマスにより倒されたかに思われたが…。

ブリッツウィング(BEE)

地球に飛来したバンブルビーを追跡してきたディセプティコンの航空兵。戦闘機のF-4ファントムに変形する。

G1のスタースクリームに似た外見をしていたため初報の段階では全員がスタスクであると思い込んでいた。

シャッター(BEE)

地球に飛来したバンブルビーを追跡してきたディセプティコン。女性型。プリズムGTXとハリアーに変形する。
戦闘能力だけでなく頭も回る。

日本語吹き替え版はバンブルビーの母親を名乗るやべーやつ悠木碧が担当。

ドロップキック

地球に飛来したバンブルビーを追跡してきたディセプティコン。AMC・ジャヴェリンとヘリコプターのAH-1Wに変形する。
短気な性格であまり頭は良くない。

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関連項目

  • トランスフォーマー
  • マイケル・ベイ
  • スティーブン・スピルバーグ
  • トランスフォーマーの関連項目の一覧
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