パワー(チェンソーマン)とは (パワーとは) [単語記事]

おうおう！ひれ伏せ人間！！
ワシの名はパワー！

パワーとは、漫画『チェンソーマン』の登場人物である。

概要

もとは血の悪魔だが現在は魔人であり、理性も高い（？）ため、公安のデビルハンターとして活動している。一人称は「ワシ」で二人称は「ウヌ」。
血の悪魔なのもあって血の匂いが大好き。戦闘の際は自らの血を武器に変えて戦う。魔人になる前はめっちゃ恐れられていたらしい。血を飲みすぎると側頭部からもツノが生え、本人も驚くほどパワーアップする。

曲者揃いの悪魔たちの中でもトップクラスの問題児。自分のためなら平気で嘘をつき、生き残るためなら勝ってる方に媚びを売る。自分勝手でナルシストで差別主義者で虚言癖持ち……と性格に関しては褒めるところが何一つない。しかも自分の都合の良いように記憶を改ざんするためタチが悪い。
行動面においても、他人のポイントカードのポイントを勝手に使う、血を勝手に吸う、虫を殺すのが大好きなどやりたい放題である。

彼女のエキセントリックさが最も如実に表れたのが、デンジの心臓争奪戦でのワンシーンであろう。コベニが買ったばかりの新車を運転し、あろうことかデンジと黒瀬を轢き殺してしまう。やらかしたのを察したパワーは、隣にいたコベニに「ウヌの車じゃ　ワシのせいじゃない」と秒速で全責任を押し付け、続けざまに「まさか人のせいにするのか…！？　この…人殺しがア！！」と言い放って車から出ていった。おまけに、黒瀬の正体がアメリカのデビルハンターだと分かると、今度は「ワシの手柄！ワシの手柄！」「デンジ！仇は取ったぞ！」と得意げな顔をする始末であった。
その後、例のごとく記憶が改ざんされ、パワーの脳内では「コベニが殺し屋に襲われたのを自分が助けた」ことになっている。ええ……

人も悪魔も嫌いだが、唯一好きな生き物は猫。ニャーコと名付けた猫を太らせて食べようとしたところ、育てている内に愛着が湧いてしまい、気づけば殺せなくなっていた。コウモリの悪魔によって連れ去られたニャーコを取り戻すためなら、なんでもする覚悟でいる。
デンジを騙し、コウモリの悪魔に差し出すことでニャーコを返してもらおうと試みた。しかし、デンジの血が不味かったためにコウモリの悪魔は機嫌を損ねてしまい、ニャーコを檻ごと飲み込んでしまった。ポチタを失ったデンジの気持ちを理解したパワーは、そのままコウモリの悪魔に丸呑みにされてしまう。その後、胸を揉みたくてしょうがないデンジが悪魔の腹を裂いたことで助けられた。

デンジと同様、早川アキの家にニャーコと共に住み着いている。ヤバい奴ばかり住み着いてアキの心労は耐えない。

ノーベル賞を取って総理大臣になりたい。手始めに消費税は100%にする模様。

糞はたまにしか流さない派。「流せ！」「クセえんだよ！！」

野菜は大地の味がするので嫌い。

第1回人気投票では、主人公のデンジやマキマを抑えて堂々の1位を獲得。第2回では3位だった。

余談だが、作者は高圧的で理不尽な女性が大好きらしい。大学時代、学校で自分の自転車がひっくり返され、犯人の知人女性に「お前の自転車をひっくり返してやったぞハハハ！」と言われて幸せを感じたという。

血の悪魔

この項目はネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

パワーの本来の姿。四本の角と腕、十字の入った目が特徴。

パワーはマキマによって死んだと思われていたが、デンジがパワーの血をわずかに吸っていたため、彼の体内で存命していた。パワーはそこでポチタと会話し、悪魔の肉を食べることで復活を果たした。

チェンソーマンの体内から飛び出したパワーは、無数の血の刃物を降り注がせるサウザントテラブラッドレインで敵を圧倒するが、基本的に死なないマキマを倒すことはできなかった。「チェンソーマンを渡せば殺さないでまた飼ってあげる」というマキマの誘いに乗りかけるが、初めてできた友達であるデンジを手放すことはできず、マキマから逃亡。ゴミ箱の中に隠れて息を潜めた。

目を覚ましたデンジに対し、パワーは悪魔が死んでも地獄でまた蘇ることを話し、見つけたらどうにか仲良くなってまたパワーに戻してほしいと頼む。そして、パワーは自分の残りの血をデンジに与え、いつか再会する「契約」をすると、完全に消滅した。

デンジ　これは契約じゃ

ワシの血をやる　かわりに……

ワシを見つけに来てくれ