ピコカキコ:フィルタで遊ぶ 単語

ピコカキコフィルタデアソブ

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ピコカキコ:フィルタで遊ぶとは、ピコカキコで音色を作る際に使われるフィルタ(@F)を使って遊ぶ記事、すなわちこのページのことである。

概要

ピコカキコで音色を操作する方法は複数ある。そのうち初等的なものとして以下のものがある。

  1. VCOの波形(@1~@10)を選ぶ
  2. VCAのエンベロープ(@E1,[attack],[decay],[sustain],[release])を操作する

これだけでも様々な音色を表現できるのだが、よりきれいな音や、より豊かな音を表現しようとした場合、

  1. フィルタ(VCF)を使う

が有効である。

フィルタ(VCF: Voltage Controlled Filter)とは、既存の音に混じっている倍音を取り除く機能である。

こんなイメージ↓

いろんな雑音を取り除く。

LPFについては下記のswitchで、カットオフfrequencyについては下記のfrequencyの項目で解説。

準備:波形選び

@0(サイン波)や@2(三角波)は元々きれいな音なのであまり削る要素がない。@1(のこぎり波)や@3(パルス波)を選ぶのがいいとされる。

3179

順に@0(サイン波)→@1(のこぎり波)→@2(三角波)→@3(パルス波)→@4(ノイズ)。

フィルタのパラメーター

ピコカキコ(FlMML)ではフィルタを

@F[switch],[amount],[frequency],[resonance]

の形で指定する。ここではそれぞれのパラメーターの効果について簡単に紹介する。

なお、フィルタはVCFのエンベロープ(@E2,[attack],[decay],[sustain],[release])に影響を受けるのだが、複雑になるのでここでは扱わない。

Switch

選べる数字は{-2,-1,0,1,2}の5種類。「どの方向の音を削るか」を決めるもの。高い音から削るのをLPF(Low Pass Filter: 低い音だけを通すのでこのような命名になっている)、低い音から削るのをHPF(High Pass Filter)とよぶ。フィルタの品質が高品質と荒い品質があるが、高品質のものは処理が重たくなる。

-2 高品質HPF(重い)
-1 荒いHPF(軽い)
0 フィルタなし
1 荒いLPF(軽い)
2 高品質LPF(重い)

LPFでは高い音が削られ落ち着いたやわらかい感じに、HPFでは低い音が削られ固い感じになる。1(荒いLPF)が最も標準的なフィルタとされている。

Amount

選べる数字は-127~127。「削る量」を決めるもの。より正確にはフィルタエンベロープの影響度。@E2で複雑な変化をつけることができる(省略)。

3177

波形は@3(パルス)@w30で。amountの値をフィルタ無指定→120→80→40→0→-40→-80→-120の順で変化させた。他のパラメーターはf1,[amount],100,0で固定。

Frequency

選べる数字は0~127。「削られる音の高さ」(カットオフ周波数)を指定する。0を低い音、127を高い音と考え、基本となる音からどれくらいの高さの音を削るかを指定する。Switchの種類によって効果が異なる。

  • LPFを選んだ場合、上から削っていくので0に近くなるほど多く削られる。
amount=120でfrequencyを(フィルタなし→)120→100→80→60→40→20にした場合の比較。
3222
  • HPFを選んだ場合、下から削っていくので127に近くなるほど多く削られる。
amount=120でfrequencyを(フィルタなし→)20→40→60→80→100→120にした場合の比較。
3223

削る量が大きくなるにつれて音量も小さくなる。

フィルタエンベロープ(@e2)の初期設定の関係上、LPFではattack部分のフィルタが弱く、HPFではattack部分のフィルタが強い。

Resonance

選べる数字は0~127。これまでのパラメーターが「いらない音を削る」ことを目的としていたのに対し、Resonanceは音を増幅することを目的としている。増幅されるのはFrequencyで指定したカットオフ周波数の近辺。

カットオフを強調する。

この値を大きくすると「ビヨ~ン」という癖のある音になる。

注意:127にするとハウリングする。結構大きな音になるのでヘッドホンで聴く場合には要注意。

3180

@f1,100,100,[resonance]で固定。resonance の値を0→20→40→60→80→100→120→127
と変化させる。127でハウリング。

注意点

  • フィルタを使うと処理が重くなる(特に@E2との組み合わせで処理が重くなる)。したがって音が途切れないようにするためにはチャンネル数を抑制せざるを得ない。

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最終更新:2025/12/06(土) 20:00

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最終更新:2025/12/06(土) 19:00

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