ファンタストとは、日本の元競走馬である。
成績は地味だが、関係者にとっては忘れ得ぬ名馬である。
主な勝ち鞍
1978年:皐月賞(八大競走)、弥生賞
父イエローゴッド、母フアラデイバ、母の父ハロウェーという血統。近親にはアローエクスプレス、サンシャインボーイなど伊達秀和氏ゆかりの名馬がずらりと並ぶ良血である。
叔父のアローエクスプレスと同じく高松三太厩舎・主戦柴田政人でデビュー。新馬戦を大楽勝で飾り大器と目されるが、
次走の函館三歳ステークスで落馬競走中止という不運に見舞われると歯車が狂い、京成杯三歳ステークス2着、朝日杯三歳ステークス4着
京成杯4着と冴えないレースぶりとなってしまうが、東京4歳ステークスで2着に入ると弥生賞でようやく2勝目を挙げる。
有力馬の一角にあげられる存在となったが皐月賞では不調説が流布されたこともあり三番人気に落ち着く。レースでは力強く抜け出しクラシック制覇を達成。
鞍上の柴田政人は、アローエクスプレスでは乗り替わりで挑むことすら出来なかったクラシックを、アローの甥っ子で初獲得となった。
ちなみに、皐月賞前の不調説は、師匠の高松三太師が弟子の柴田政人の重圧を軽減するためにわざと流したという話が残っている。
アローエクスプレスのことがあったとはいえ、師弟の絆が深いことを感じさせるエピソードである。
まあ、騙されちゃった馬券買ってたオヤジからしたらふざけんなクソがレベルの話だが。
しかしその後ガチで体調を崩しダービーは冴えないレースぶりで10着敗退。夏場は休養に当てることになったのだが
レース勘が鈍ったら困ると判断され、函館記念に出走。3着に入り秋へ向けて調整はそこそこ…と思われたがレースの10日後、腸捻転を引き起こし悶絶しながら死亡した。
急遽見舞いに来た柴田政人に、助けを求めるかのように顔を寄せ倒れるという、なんとも悲劇的な死であった。
父イエローゴッドも後継馬を残せぬまま絶え、彼の栄光を伝えるものは何もない…かと思われたが、高松三太師の息子邦男師や、伊達秀和氏が中心となり作られた
競走馬育成施設・ファンタストクラブにその名前を残している。
ホクトベガ・タイキシャトル・シンボリクリスエス・エスポワールシチーら、数多の名馬がこのファンタストクラブから大きく羽ばたいていった。
競走馬としては悲運の内に亡くなったが、死してなお施設に名を残し、語り継がれるだけ彼は幸運なのかも知れない。
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最終更新:2025/12/24(水) 05:00
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