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プロトタイプガンダム

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プロトタイプガンダムとは、『MSV』に分類されるモビルスーツである。

小説版におけるガンダムの2号機設定→ガンダムセンチュリー→それを採用したMSVというのが現在の公式設定。つまりは小説版・センチュリーを経て公式化した形となる。また詳細な設定はキットでのインストが初出となる。

概要

PROTOTYPE GUNDAM
プロトタイプガンダム
型番 RX-78-1
全高 18.0m
重量 47.2t(本体)
装甲 ルナ・チタニウム合金
武器
  • 頭部バルカン砲×2
  • ビーム・サーベル×2
  • ビーム・ライフル
  • ハンド・ビームガン(仕様策定前)
  • シールド

V作戦で製造された地球連邦軍の試作モビルスーツ。
2号機から先行してロールアウトした仕様策定のための機体でありMSVではプロトタイプガンダムと呼ばれている。

ルウム戦役において「ザク」の脅威を目の当たりにしたレビル将軍はモビルスーツの必要性を強く訴え、V作戦を発動させる。計画ではMSの製造にかかっていたRX計画も統合され、ザクとまともに渡り合えるようなモビルスーツの開発が行われた。

対MS戦用装甲車両の「RTX-44」およびRX-75「ガンタンク」などを経て製作した初の二足歩行試作機「RXM-1」から、中距離支援機の「ガンキャノン」と白兵戦仕様の「ガンダム」という完全なモビルスーツを完成させたのであった。

RX-78-1では新機軸のデュアルセンサーや、ミノフスキー粒子の粒子ビームをIフィールドで収束・形成する「ビーム・サーベル」、さらにハンドショットスタイルのビーム・ライフルを実験的に織り込んだ。プロトガンダムと制式仕様の違いに第一に挙げられるとすればこのハンド・ビームガンである。
ハンドビームガンは下腕部と一体化したストラップ付きハンドショットスタイルのビーム・ライフルだが、取り回し性の悪化から評価が著しくなく、実戦仕様であるRX-78-2仕様のガンダム3号機では通常スタイルへ変更したようだ。その際ガンダム1号機と2号機もRX-78-2仕様へ更新されている(1号機の名称はプロトのままらしい)。

コア・ファイターの動力源となるタキム社製NC-3型熱核ジェネレータ2基、背部ランドセル(バックパック)にタキムNC5型2基、腰部にタキムNC-7型を搭載。総合出力で従来の機体を凌駕する化物スペックとなった。

型式番号の-1はバージョン情報を示している。MSV版としてメディア化で広く知られる本機は黒・白の装甲色だが、これは正式なRX-78-1の実戦仕様策定後にペイントされたものである。 RX-78-1仕様が製造時のバージョンで、RX-78シリーズとしてロールアウトした機体は3号機(RX-78-2仕様)および1号機仕様策定後をベースにしている。

頭部

従来の機体と異なるのはデュアルセンサーを採用している事だろう。モビルスーツにはモノ・アイやゴーグルカメラしか無い中でツインアイはデザイン的にも新しいものとなっている。俗にガンダムフェイスと呼ばれる。

頭部はセンサー・コンピューターなどの精密機器の集合体であり、コア・ファイターのメイン・コンピューターの負担を減らすために搭載されたコ・プロセッサーフレームが補助を兼ねている。なお2号機のパイロットは頭部メインカメラがやられてようが関係ないのか「たかがメインカメラがやられただけだ」、と言い放っていた。

ルナ・チタニウム合金

RX-78は開発コンセプトから白兵戦用の機体として位置付けられ徹底的な軽量化を目指していた。
それを可能とさせたのが従来のチタン合金から進化を遂げた装甲材「ルナ・チタニウム合金」である。(後に本機の活躍を受けてガンダリウム合金と改称した。)

チタン合金以上の軽量性、かつザクマシンガンの直撃をものともしない強度・耐弾性を持った装甲の採用によって、ガンダムタイプは既にジオンのモビルスーツとは一線を画す存在になっていたのである。他、耐熱性や微量とはいえ放射性の遮断などの機能もあり、モビルスーツには理想的な装甲材と言えよう。

コア・ブロック・システム

ガンタンク、ガンキャノン、ガンダムのRXナンバー3機はコア・ブロック・システムというコックピット・モジュールを採用している。これが本機の核となり、コックピットは高性能の戦闘機に分離変形しコア・ファイターとして運用可能。
さらにコア・ファイター自体にジェネレータも積まれているため搭載型は数値上出力も実に数倍を誇る。

その目的の一つが実験機種RXナンバーのデータ収集。コア・ファイターに搭載した「教育型コンピュータ」に保存した実戦稼働データを安全に持ち帰り、かつ搭乗者の生還率を高めるという理念からくる装備でもあった。

RX-78シリーズ

プロトガンダムをはじめとするRX-78シリーズはジャブローで8機も製造されている。この内、1~3号機はサイド7へと向かい、残る4~8号機はセカンドロットシリーズとしてジャブローに残されGMのテストベッドとなった。

この際の留意点としては、4~8号機はいずれも初期試作型・中期試作型・後期試作型が存在した事である。また冷却システム・耐熱フィールド・コアファイター等は持たされていない。少なくとも一度は3号機と同一仕様に改修されたと記述されている。(6、7、8号機がマグネットコーティングを含んでいたのかは不明)

機体はそれぞれ改修を受け、実戦へ投入されている。詳細は各個別記事を参照して貰いたい。

  • ガンダム2号機
    多分一番有名なアムロ・レイの搭乗機である。後にMC仕様が施される。大体こいつのせい。
  • ガンダム3号機
    小説版マグネットコーティング仕様の3号機をMSVに組み込んだグレーのガンダム。通称G-3。
  • ガンダム4号機
    青の宇宙専用機。最終的な火力はRX-78シリーズでも随一と言えるほどになった。しかし…。
  • ガンダム5号機
    赤の宇宙専用機。4号機とセットの空間制圧仕様となる。
  • ガンダム6号機
    砲撃戦・熱核ホバー仕様。旧ザクに負けたガンダム。
  • ガンダム7号機
    FSWS計画に組み込まれ、一年戦争後にロールアウトしたフルアーマーガンダム3号機。
  • ガンダム8号機
    要編集)2014年7月現在、未だ詳細不明の機体。

X-78

『ガンダム・センチュリー』でワンカットのみ登場。形状的にはGMに近い。

特徴として角(V字センサー)が存在しない。『RX-78誕生秘話』では、X=78と思しき機体が登場。さらに全長もプロトガンダムの半分程度であり、モックアップとして作られた1/2試作モデルとなる。これをベースにプロトタイプガンダムが開発されたと言われている。

プロトタイプガンダム(ソロモンエクスプレス)

電撃ホビーマガジン1999年7月号に掲載された小林誠の雑誌企画『ソロモンエクスプレス』に登場。MSV版ではなくガンダムセンチュリーのX-78を基にしている。

設定のみの登場であるが、模型作例や設定画では通常のトリコロールカラーで角が付けられている。この機体もザクの襲撃の際に破壊されたようだ。

ガンダム1号機(THE ORIGIN版)

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。型式番号:RX-78-01 テストパイロットはヴェルツ大尉。

オリジンワールドのプロトガンダムに位置する機体であり、GMタイプのゴーグルセンサーを採用。サイド7に侵入したジオン軍のモビルスーツ「ザク」を数機倒したが爆発で宇宙に放り出され、そのまま行方不明となった。

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関連項目

  • MSV
  • 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
  • ガンダムシリーズのMS・MAの一覧

RX-78 ガンダム(ファーストロット・セカンドロット機)

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