ヨーヨーの構造

この項では、ヨーヨーの構造について解説する。

概要

ヨーヨーの基本構造は、ボディ(本体)・アクセル(軸)・ストリング(ヒモ)からなる。

現在のヨーヨーは、回転をスムーズにするベアリングと、重量配分を調整するためのリムウェイトが搭載されていることが多い。

構造

ボディ

本体。材質と形状によって区別される。

プラスティック

おもちゃのヨーヨーから競技モデルに至るまで、幅広く使われる材質。

ABS樹脂

アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂。
多くのプラスティックモデルに使われる材質。頑丈で、様々な色をつけられる。

• ダンカン・フリーハンド

ポリカーボネート

→ポリカーボネート

「象が踏んでも壊れない」アーム筆入にも採用された、極めて頑丈なプラスティック。
色も透明で美しく、ハイエンドプラスティックモデルにはよく採用されている。

• ヨメガ・レイダー
• C3ヨーヨーデザイン・スピーダホリック
• ヨーヨーリクリエーション・エアロナウト

ポリアセタール樹脂(POM)(デルリン・ジュラコン・セルコン)

柔らかく、剛性の高い樹脂。
柔らかさと壊れにくさを併せ持ち、ヨーヨーとの相性がよい。

金型成形だけでなく、旋盤削り出しモデルも作られている。

• ヨーヨージャム・リンフューリー
• ヨーヨーファクトリー・ワンスター
• ジャパンテクノロジー・カムイ

ゴム

ゴムは基本的にリムウェイトの材質であり、本体に使われることはあまりない。

• ヘンリース・バイパー
• ヘンリース・コブラ
• ヨーヨージャム・EVO

金属

総金属製のヨーヨーが出始めたのは1990年頃だが、この頃は非常に高価な割にプラスティックと大差ない性能であったため、もっぱらコレクションモデルであった。

2006年頃から実用的なフルメタル機種が出始め、現在ではプラスティック金属リム機種と評価が逆転。トーナメントモデルのスタンダードとなった。

アルミニウム

→アルミニウム

金属製ヨーヨーの主流。軽く、加工しやすく、価格も安い。

• トム・クーン・SB-2
• ヨーヨーファクトリー・888
• ヨーヨーリクリエーション・ドラウプニル

チタン

→チタン

硬く、さびに強く、アルミニウムよりは重いが真鍮やステンレスよりは軽い。
ほどよい重さが抜群のフィーリングを生み、ヨーヨーには最適の素材である。

ネックは価格で、普通は1個3万円を超える。10万円近いものも珍しくない。
(アルミニウム機種は3000円-15000円程度)

• ヨーヨージャム・タイタンゴールド
• ヨーヨーリクリエーション・ダズラー
• ラフトヴァーク・フルヴィア

マグネシウム

→マグネシウム

へこみ体制に強く、実用金属中最も軽い。
これでヨーヨーを作れば、プラスティック機種並の超軽量ヨーヨーができあがる。

切りくずが非常に燃えやすいため、製造に特殊な設備を必要とし、価格も高価である。

• ダンカン・フリーハンドMg

ステンレス

極めて硬く、さびにくく、価格もそこそこ。
ただし普通サイズのヨーヨーでは重すぎるため、ミニサイズのヨーヨーに用いられる。

• ヨーヨーファクトリー・ハイスト

ブリキ

世界初の総金属製ヨーヨーは、おそらくブリキだった。
基本的におもちゃのヨーヨー向き。強度が低いため、競技用には向かない。

木

世界初の近代ヨーヨー「フローレス」は、カエデの木を削り出して作られた。
その後「ダンカン・インペリアル」が登場するまで、ヨーヨーといえば木でできているものだった。

現在、トーナメントモデルが木で作られることはないが、柔らかい感触からファンが多く、ハイテクヨーヨーを作っているメーカーでも木製ヨーヨーを作る例がある。

竹製のヨーヨーもある。

• フローレスヨーヨー(ダンカン・フローレス)
• ダンカン・トーナメント
• BC・スピットファイヤー
• トム・クーン・3in1ノージャイヴ
• ヨメガ・パンサー
• ヨーヨーファクトリー・レジェンド
• ヨーヨージャム・ジャムブー　竹製ボディ・アルミリムのヨーヨー

ルーピング

レイダー

インペリアル

プロフェッショナル

バタフライ

ナロー

ストレート

ラウンド

ステップ

Hプロファイル

インバースラウンド

オフストリング

パゴダ

パゴダ(pagoda)とは「仏塔」の意。
片方がインペリアル、もう片方がバタフライの左右非対称シェイプのこと。

デフォルトがこの状態のヨーヨーは現在のところない。
インペリアル型にもバタフライ型にもカスタムできるヨーヨーの、「3通りの形状に組み替えられるよ」という宣伝文句のための形状である。

• トム・クーン・3in1ノージャイヴ(パゴダカスタム)
• スーパーヨー・トリプルプレイ(パゴダカスタム)
• スーパーヨー・レネゲイド(パゴダカスタム)

非回転体

丸くないヨーヨーもごくわずか存在する。
もちろん競技向けではなく、コレクションモデル。しかしながらメーカーは割と本気で作っている。
「くまめキーホルダーヨーヨー」は、おそらく史上初の回転対称形ですらないモデル。これでトリックができると自慢できる。

• ビスト・トンド　四角形
• ヨーヨージョーカー・スティグマ　六角形
• ヨーヨーリクリエーション・くまめキーホルダーヨーヨー　くまめの輪郭の形

ベアリング

ボールベアリング

フラットベアリング

コンケイヴベアリング

グルーヴベアリング

ビーフケーキ

なし(固定軸)

木製軸

金属軸

プラスティックコーティング

スリップベアリング

プラスティック

メタルベアリング

ストリング

ホワイト

カラー

綿100%

綿・ポリエステル混合

ポリエステル100%

ナイロン

レスポンスシステム

→レスポンスシステム

リムウェイト

内蔵

外付け

ラバー

軟質ラバー

硬質ラバー

金属

アルミニウム

真鍮

チタン

ヘヴィグラビティ

アクリル

サイドキャップ

ドーム

フリーハンド

フラット

凹型

装飾

電子回路

ハブスタック

カウンターウェイト

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関連項目

• ヨーヨー