ロゴタイプ(競走馬) 単語


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ロゴタイプ

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ロゴタイプ(競走馬)とは、日本の競走馬である。
2013年の皐月賞、2012年の朝日杯フューチュリティステークス(以後朝日杯FS)の勝ち馬。
名前の由来はこちらへどうぞ→ロゴタイプ
馬主は吉田照哉、調教師は田中剛、生産は社台ファーム。

概要

父ローエングリン、母ステレオタイプ、母父サンデーサイレンス。
父は日本ではパッとしないサドラーズウェルズ系なのだが急速に高速化しつつあった日本の馬場に対応しGI勝鞍こそないが、マイル~中距離の重賞4勝と重賞戦線を賑わせた名脇役、父父のシングスピールはジャパンカップを優勝しており日本と縁がある血統である。

デビュー前はあんまり期待されていなかった。一応当年のローエングリン産駒の中では一番の評価だったらしいが、父ローエングリン自体がサンデーサイレンスの血を持っていないから種牡馬になったようなもので初年度種付料30万を考えると代替種牡馬の代替種牡馬、ほぼ底辺クラスで期待されていなかったためである。母ステレオタイプも地味で話題性に乏しく、社台オーナーズクラブで募集金額は1000万と牡馬としては超が付きそうな格安レベルだった。ただ競馬界屈指の相馬眼を持つ吉田照哉氏はかなり高い評価をしていた。

デビュー前の調教を積むにつれ、早熟傾向なのか仕上がりが早く、周囲の評価も「夏の二歳重賞ならいけるんじゃね?」くらいにはなっていた。
デビューは2012年6月24日(日)宝塚記念の開催日の裏番組の函館の新馬戦、一番人気で常時外を回りながら直線でクビ差だけ前に出て辛勝、二戦目は函館2歳ステークス(G3)、中央競馬の二歳馬にとって初重賞戦になる早熟馬ご用達のレースである。ここでは新馬戦が平凡だったためか16頭中14番人気・・・キミ、ほんとに後の朝日杯FSの勝ち馬だよね?と問いたくなるくらいの低評価である。
レース自体は中団から堅実に足を伸ばして4着確保、続く3戦目クローバー賞は大幅なマイナス体重で元気なく前を捉えきれずの3着、そして強豪馬が揃った4戦目の札幌2歳ステークスは果敢に逃げて後続を引っ張る展開になるが、直線で力尽きて7着。キミはコディーノのラビット役をやったの?

休養を挟んでの5戦目のベゴニア賞、ここからトップジョッキーのミルコ・デムーロ騎手に乗り代わり、馬体重も+18kgの大幅増と復調の兆しが見えていた。このレースで先行して直線で抜け出して勝利、勝ちタイムは1分33秒6と2歳コースレコードを示しており、この頃から秘められていた才能が徐々に開花し始めていた。


朝日杯FS

そしてベゴニアを片手に朝日杯FSの出走にこぎつける。ここまでで既に5戦を消化しておりメンバーの中でキャリアは多い方、前走の強い勝ち方もあったが札幌2歳Sでコディーノに力負けしていることもあって地味な存在で7番人気となる。1番人気は札幌2歳Sで全く歯が立たなかったコディーノ。
レースは7枠14番の外枠からスタート、早い出足で掛かり気味ながら先頭集団に取り付き、3,4番手の好位につけ、ライバルのコディーノはそのすぐ後を追走していた。
800mの通過タイムが46秒と速いペースのけレースを進む。
4コーナーから先頭に並び掛けると直線では一気呵成、先頭に躍り出て後続を突き放しにかかるが、先頭のロゴタイプを目標にコディーノが外から猛然と追ってくる。ジリジリと差を詰めてくるコディーノを驚異的な勝負根性で粘るロゴタイプ。この2頭が馬群から完全に抜け出し1ハロンも続く二頭のマッチレースはクビ差でロゴタイプが粘りきって後続を完封し2歳王者を戴冠。タイムは1分33秒4のレコードタイ決着だった。

年が明けて戦いの舞台はクラシック戦線へ移る。
放牧で英気を養い、皐月賞の前哨戦スプリングSに出走、鞍上はミルコの弟クリスチャン・デムーロ騎手に一旦乗り代わり、近年の朝日杯FSの勝馬はクラシック戦を苦戦する傾向があったが、先行し好位から直線軽く抜け出すと後続を寄せ付けない圧勝した。


皐月賞
ハイレベルなメンバーが揃っていた弥生賞組を抑え1番人気に支持される。
レースはいつも通りスタート良く出るが、先頭に先行馬が殺到し相対的に中団の、その内に巧く潜り込む。先行馬が積極的にペースを作った結果1000mが58秒と消耗戦の様相になる。ロゴタイプはエピファネイアを見ながら4コーナーで追い出され、加速していくのを利用して鞍上のM・デムーロ騎手が外へ持ち出すと、先にい仕掛けていったエピネファイアを追いかけていく。直線で内にいた先行馬が大崩れするのを余所目にエピネファイアが先頭に立った瞬間、ロゴタイプの黒い影がぬっと忍び寄り一瞬で外から抜き去っていく。出し抜かれたエピファネイアは懸命に追いすがり、さらにその内からコディーノも足を伸ばしてくるが、先頭に立ったロゴタイプの脚色は全く衰えず、追いすがる二頭を力でねじ伏せ優勝した。
 

日本ダービー
鞍上を弟のC・デムーロ騎手へバトンタッチし、4枠8番と絶好枠で日本ダービーへ出陣する。
一番人気こそ別路線で別格の強さを発揮していたキズナに譲ったが、放牧を挟んで体調面も申し分なく、世代の頂点へ最も近い場所にいた。レースは抜群のスタートを決めて先頭から4,5頭目、先行集団の好位につける。しかし日本ダービーこその大歓声のためか終始かかり気味になっており鞍上のC・デムーロ騎手が上手くなだめつつ道中をこなす。4コーナーを回って直線にはいって追い出しに掛かるが今まで見せていた力強い末脚を見せず、さらに蛇行してしまい伸びあぐねてしまう。逃げ馬を捉えるのにも手間取っている間に外からエピファネイアに交わされ、またさらに外から驚異的な末脚で追い込んで先頭に立ったキズナを傍観する事しかできず、結局ロゴタイプは逃げ馬も捕らえきる事が出来ず5着惨敗となってしまった。敗因として考えられる事は距離適性や道中でかかり気味だったと思われる。

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関連項目

  • ローエングリン
  • サドラーズウェルズ
  • キズナ
  • エピファネイア
  • ミルコ・デムーロ
  • 競走馬の一覧

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