一期一振(刀剣乱舞)とは (イチゴヒトフリとは) [単語記事]

一期一振(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」の登場キャラクターである。

CV：田丸篤志 / イラストレーター：シキユリ

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「私は、一期一振。粟田口吉光の手による唯一の太刀でございます。
　吉光は短刀の名手でして、弟達はおおむね短刀です。
　主だった豊臣秀吉は私を自分に合わせて磨上げて、今の姿になりましたが……
　その頃の思い出は、大阪城と一緒に焼け落ちました」

太刀の刀剣男士。刀派は粟田口。
レアリティ「特」の太刀、俗に「レア４太刀」と呼ばれる四振に含まれている。

粟田口吉光（通称「藤四郎」）の作った唯一の太刀にして、同作者の刀（短刀・脇差）らの長兄。
弟達からは「いち兄（にい）」と呼ばれて慕われており、手合せにおいて特殊会話が発生する。
なお、同じ粟田口の鳴狐(刀剣乱舞)の刀工は粟田口国吉（吉光の師匠または父とされる）であり、現状において特殊会話等は発生していない。

戦装束は、粟田口に共通する軍服風の洋装。
襟や袖に金の装飾がある他、「大礼服」と呼ばれる戦前の宮廷服を反映している。家紋入りのマント・勲章・大綬（だいじゅ）といった装飾品できらきらしく飾られ、気品溢れる仕様となっている。本人曰く、派手なのは「前の主の影響」との事。
一方で内番衣装は藍と白を基調とした、飾り気のないジャージ姿である。

性格は、非常に礼儀正しく穏やか。
古めかしい言い回しが多く、語尾に「～ですな」など、育ちの良さが伺える。
肉体労働の内番を嫌がるどころか大いに楽しんだり、遠征に出かける時も「留守の間、弟たちをよろしくお願いいたします」と発言する、弟思いで優しいお兄さんである。

戦においては、天下人の刀に相応しく凛とした調子で「一期一振、参る！」と名乗りを上げる。
真剣必殺ともなると「自分ではよくわからんのです。今自分が、どんな顔をしているのか」と口にし、「吉光の名は、伊達じゃない！」と敵を屠る一面を見せる。

2016年・正月限定のボイスでは、弟達にお年玉を配る事が判明した。
人数が人数だけに、懐具合が若干心配。

鯰尾藤四郎(刀剣乱舞)と共に大阪の陣に出陣すると、回想が発生する。
共に大阪の陣で焼け落ち、記憶を欠いた二振であるが、「ここをやり直せば」と胸の内を吐露する弟を「それじゃあ敵と同じになる」と制し、「信じよう。今の主を」と優しく諭した。

レア４太刀という事もあり、全体的に能力値は高い。最大の特徴は、刀装スロットが３つある事。
統率の値が高く、数珠丸恒次(刀剣乱舞)に続いて２位タイ。起動の値こそ控えめだが、申し分ない性能を誇る。

史実はこの奥に。ご準備を。

鎌倉時代中期の刀工・粟田口吉光（あわたぐちよしみつ）作の短刀。
吉光の作は短刀が主であり、太刀はこの一振のみであった事、吉光の最高傑作とされた事から
「一期一会」ならぬ「一期一振」と呼ばれた。

天下人・豊臣秀吉が所有した太刀であるが、それ以前の来歴には諸説ある。

越前国（現在の福井県）朝倉家に伝わっていた重宝
刀剣鑑定家・本阿弥祐徳から買い上げた
天正18（1590）年、毛利輝元に所望して献上させた

秀吉はこの一期一振を大層気に入り、2尺8寸3分(約89cm)あった刃長を2尺2寸7分(約69cm)に磨り上げさせた上で「一之箱」に秘蔵した。
磨り上げの理由としては諸説あるが、小兵であった秀吉の体格に合わせたという説が存在する。
「豊臣家御腰物帳」には「一之箱　いちご一ふり刀」と記されており、これは現在でも確認できる。

秀吉の没後は豊臣秀頼に伝わるが、大阪の陣において大阪城が落城、炎上。一期一振も同じ運命を辿った。
後に焼身の状態で発見され、これを惜しんだ徳川家康の命を受けた刀工・越前康継の手で再刃される。
以後は尾張徳川家に伝わり、文久2（1863）年に尾張藩主・徳川茂徳から孝明天皇に献上され、皇室御物となった。
現在は宮内庁の管轄下にあり、山里御文庫・御剣庫蔵に所蔵されている。

一期一振(刀剣乱舞) 単語

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