不動行光(刀剣乱舞)とは (フドウユキミツとは) [単語記事]

「……ひっく。俺は不動行光。
織田信長公が最も愛した刀なんだぞぉ！　どうだ、参ったかぁ～」

不動行光(刀剣乱舞)とは、ニトロプラスがシナリオ・キャラクターデザインを手掛けるブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する短刀の刀剣男士である。

イラストレーター：minato／ＣＶ：阪口大助

ひっく…いいのか？ダメ刀を概要にしてさあ

織田信長の愛刀。信長は酔うと膝を叩いて「不動行光、つくも髪、人には五郎左御座候」と歌ったという。
森蘭丸が拝領、後に本能寺の変で焼身になったとされる。
名は不動明王と矜羯羅童子、制多迦童子が浮彫されていたことに由来している。

公式Twitterの紹介より→１・２・３

2016年2月12日に公式ツイッターで発表された刀剣男士。同時に、舞台刀剣乱舞「虚伝　燃ゆる本能寺」への出演発表もされた。（初報では役名のみ伏せらていた）

2016年2月16日からのイベント「戦力拡充計画其の弐」で先行実装された。本実装はされておらず、時々開催されるイベントでの他に入手手段がないレア短刀。

短刀では唯一Ｌｖ２５でランクアップする。短刀の中では打撃と統率が２位、反対に隠蔽はワーストである。

乱れた長い黒髪を高く結い上げ、ネクタイやシャツを少々だらしなく着崩した少年。が、何より目に付くのは若々しい見目にそぐわない赤ら顔。目もジト目気味で据わっている。片手には「甘」の字の入った甘酒らしきカップ酒を携帯している。飲んでいるのはおそらく甘酒だが、しゃっくりあげるほどの酔っ払い状態となっている。
飲酒については「なんだよ、呑んでちゃ悪いのか？こう見えて云百年生きてんだ」と開き直っており、放置ボイスでは「酒だぁ！酒持ってこいよぉ！」とふてぶてしく酒を求めてくる。

酒飲みキャラは既に次郎太刀と日本号が居るが、彼らと違って不動行光はダウナー系の酒飲み。横暴な振る舞いをしたり、自身を「ダメ刀」と称しつつ気位の高い言動が多い。織田信長が最も愛した刀であることを誇っており、刀帳では自信満々に自分を語っているのだが、本丸では「俺は愛されたぶんを主に返すことが出来なかったダメ刀だよ……」と自嘲してしまっている。

審神者の指示に対しては何かと文句的であり、斜に構えたつっけんどんな態度。内番を任命しても終いには馬小屋で寝ようとする。悪気なくサボる者は居てもここまで仕事態度の悪い者は初だろう。
極への修行に旅立つ仲間を見送る際の台詞「あいつはいいよなあ……愛してくれる主がまだいてさあ！」からすると、審神者は未だ彼に「主」とは認められていないようだ…。「“まだ”居て」という言い方が物寂しい。

普段は素行の悪い酔っ払いだが、ところどころのボイスではシラフっぽくなり過去への悔恨を呟いている。
戦闘で誉を取ると「あの時、これができてれば……」と言い、ランクアップでは「今更強くなってもなあ……ううっ……」と言い、中傷以上で手入れすると「俺だけ……俺だけ直ってもさぁ……」と言う等々、強い未練の念が散見される。策敵やボス到達では本能寺の変を意識した台詞を発している。

戦闘では負けん気の強い一面があり、真剣必殺では信長公の沽券のために奮起している。

へし切長谷部と一緒に本能寺に出陣すると回想イベントが発生する。刀剣破壊台詞も交えたネタバレのため以下反転→不動行光が刀剣破壊で発する「一度（ひとたび）生を得て…滅せぬ者のあるべきか」は、織田信長が好んだとされる敦盛の一節である。回想の中でへし切長谷部が不動行光に説いた言葉はその敦盛の一節になぞらえている。引用元は『人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。一度生を享け、滅せぬもののあるべきか』。意味は「人の生の五十年は下天の時間の流れからすると夢や幻のように一瞬だ。この世に生まれて死なない者などいるはずがない」。また、キャラクター紹介文によると、本能寺の変では森蘭丸所持の状態で焼身となったのが公式設定のようだが、現時点では普段も本能寺の回想でも森蘭丸への言及はないため、様々な推測がされている。

キャラクターの紋は森蘭丸の家紋と不動明王の梵字を合わせたもの。

薬研藤四郎・宗三左文字・へし切長谷部と手合わせを行わせると通常とは違う台詞が見られる。（相手は通常台詞となっている）

史実ぅ？酒じゃないのかよ

表の櫃の中に不動明王とその眷属である矜羯羅（こんがら）、制多迦（せいたか）の両童子を浮彫にしているところから名づけられた。
織田信長が所有し、これを非常に自慢していた。酒に酔って気分が良くなると、膝を叩きながら、「不動行光、つくも髪、人には五郎左御座候」とよく歌ったという。ゲーム内でも不動行光はこの歌を口ずさんでいる。
「つくも髪」とは名物茶器の「九十九髪茄子」茶入、「五郎左」とは丹羽長秀（五郎左衛門尉）のことである。
また、この逸話は不動国行にも同様のものがあるが、本来どちらのものだったかは判然としない。

信長は、小姓の中でもとくに才能を愛した小姓頭森蘭丸にこの不動行光を与えている。その後、蘭丸は本能寺の変で信長に殉じたため、本刀も焼身となった。

その後、豊前小倉藩小笠原家に伝来。現在、個人蔵。