世界政府とは、漫画「ONE PIECE」における架空の組織である。
ONE PIECEの世界をまとめ上げる国際組織で、170国以上の加盟国家を束ねる。ワノ国や万国(トットランド)など加盟していない国もあるため、現実に準えるなら国連に近い。
世界政府のマークは見出しのイラスト上部にある5つの●が十字のラインで繋がった記号であり、●はそれぞれ5つの海域とその加盟国を意味しており、世界各地の加盟国の結束を表現したもの。世界政府のマークが刻まれた旗を傷つける行為は政府への宣戦布告を意味しており、劇中ではそげキングがエニエス・ロビーにある旗を燃やした行為がそれにあたる。
ルフィ等の海賊組織に対抗する海軍などの軍事組織のほか、諜報機関のサイファーポール(CP)や司法機関のエニエス・ロビーなどを統括し、さらに王下七武海と呼ばれる世界政府公認の海賊制度も管理していたが、こちらは世界会議にて廃止された。
800年前に20人の王がシャボンディ諸島で創設したのが世界政府の始まりとされており、マリージョアのパンゲア城には王達が立てた「たった一人の王などいない」という誓いの象徴であり誰も座らない事が平和の証となっている「虚の玉座」が存在する。創設当時は「空白の100年」と呼ばれる時代にあったが、空白の100年及び政府創設の経緯に関する調査には例外なく死罪が適用される。世界の歴史が書かれた歴史の本文(ポーネグリフ)に創成に関する情報が記載されている可能性は高いが、これの解読が表向きは「古代兵器の悪用を防ぐため」という名目で禁止されているため、成立の背景については謎なところが多い。今後のONE PIECE本編の展開で明らかになっていくと思われる。
黒ひげ海賊団によるインペルダウンLEVEL6囚人大量脱獄を市民の身の安全等二の次で非公表措置を取るよう下に命じたり、麦わらの一味によるバロックワークス討伐を海軍の手柄に差し替えドンキホーテファミリー討伐の件に対しても同様の措置を取ろうとしたり(こちらは海軍本部大将イッショウの独断で阻止された)、他にもオハラに対するバスターコールやシャボンディ諸島における人身売買黙認など、不都合な事は情報操作や民間人の被害を厭わぬ武力行使を以って徹底的に隠蔽して保身に走るという腐敗した体制が作中で幾度も露呈している。
また、政府非加盟国を七武海による略奪行為の対象と定めている(後述する天上金を経済的に支払えない為に加盟できないといった事情があろうと関係なし)事やテキーラウルフでの一件などから、政府に加盟しない存在はいかなる弱者であろうと蹂躙してしかるべきという狭小かつ傲慢な姿勢が垣間見える。
これらの身勝手な主義・思想・体制がモンキー・D・ドラゴン率いる革命軍の結成に繋がっている。
現在の加盟国は170以上。
マリージョアで4年に一度、加盟国の首脳が参加して1週間にわたり世界情勢に関する議論を交わし今後の指針を決める会議。議長は毎回持ち回りになっており、ホールケーキアイランド編とワノ国編の間に行われた最新の世界会議ではバリウッド王国国王ハン・バーガーが議長を務めた。
国毎の全く異なる情勢からくる価値観の違いから些細なことで張り合いが起きやすく穏便な会議におさまらない事もざらであり、最悪の場合はここでのやり取りが戦火の引き金になりうる。
世界政府を創設した20の王のうちマリージョアへと移住した19人の末裔。作中ではもっぱら「天竜人」と称される。
男性は「え」、女性は「アマス」という独特の語尾をつけて話すほか、男性には「聖」、女性には「宮」という敬称がつく。一般人を「下々民」と称して見下しており、彼らと同じ空気を吸う事すらも恥として宇宙服のような防護服やカプセル状のヘルメットを身に着けている。海軍本部大将およびCP0は彼らにとって直属の配下に位置付けられており、ガープが伝説の海兵と称されるほどの実力者でありながら大将の地位に就こうとしないのは世界貴族と相容れない彼にとってこの主従関係が受け入れ難いものであるため。
常軌を逸した治外法権を与えられており、他者を殺傷したり奴隷として使役しても何ら御咎め無し(たとえ加盟国の王族であろうが例外ではない)で、これらの行為を彼らは当たり前の習慣と捉えている。逆に危害を加えた者に対しては大将が率いる軍艦を派遣して制裁を加える事が可能。また、加盟国は世界貴族に対して天上金という税を納める事が義務付けられており、これが原因で財政が悲鳴を上げ飢餓で国家が滅亡した事例もあるほど。
上記の常識はずれな権限は長い年月の経過による権力の暴走が積み重なった結果であり、世界貴族の多くは幼少からの歪んだ教育により傲慢とエゴが人の形を成したような傍若無人の権化と化している。自らを神と信じて疑わないその横暴さは一般市民から「数百年分の世界の恨み」と言わしめるほどに忌み嫌われており、政府関係者にも強い嫌悪感を抱く者が少なくない。
身分証明書代わりのチップを政府に返上することで地位を捨てて一般市民として暮らす権利も有しているが、それは世界貴族がいうところの下々民になることを意味しており、権力に傘を来た連中ばかりの彼等があえてそのようなリスクを背負ってまで現状の立場を放棄する事は皆無に等しいと言っていい。仮に地位を捨てた場合ホーミング聖がそうであったように市民からすれば積年の恨みをぶつける格好の的となる(ホーミングの場合は政府そのものに禍根のある非加盟国を移住先にしたことも大きいが)。
ドンキホーテ一族は上述したホーミング聖、オトヒメの影響で特有の傲慢な思想から足を洗い奴隷を所有していないミョスガルド聖、海賊に鞍替えしたドフラミンゴといった異色の人物が多いことから、他の一族からは変わり者と見なされている。
主に本編の幕間で登場する、表向きは世界政府および世界貴族の最高位に位置付けられている老年男性五人組。パンゲア城にある「権力の間」で世界情勢等に纏わる議論を交わし海軍やCPに対して指示を出している。
他の世界貴族のような独特の恰好や口調ではなく、ましてや奴隷を所有している様子もない。ポーネグリフを解読して歴史の真実に触れようとしていたオハラへのバスターコールを命じたように、世界の現在の均衡を保つために時には強硬手段も辞さない姿勢を見せている。
世界会議の最中、マリージョアを訪問したシャンクスと会談を行っている。仮にも政府にとって最大級の脅威たりうる四皇の一角にもかかわらず、「君だから時間を取った」として話し合いに応じている。果たして彼等の間にはどのような繋がりがあるのだろうか?
メンバーは以下の五名で、少なくとも20年以上前から同じ顔触れだがいずれも名前は不明。
ちなみに、彼らは実在の人物がモデルと推測されている。有力視されている元ネタはリストの上からミハイル・ゴルバチョフ、カール・マルクス、マハトマ・ガンジー、板垣退助、エイブラハム・リンカーン。
パンゲア城に居を構え五老星のさらに上位に君臨する存在で、「虚の玉座」に座する事ができる謎の人物。普段はパンゲア城の「花の部屋」に滞在している。五老星とのやり取りを見るに、今まで自身或いは政府にとって排除すべき脅威となりうる存在を提示し、彼らにそれを伝えてきた模様。
花の部屋ではルフィとマーシャル・D・ティーチの写真を切り裂き、しらほしの写真に剣を突き立て「裏切者」の末裔たるビビの写真を手に取っていた。この様子からDの一族や古代兵器等に対して何らかの情報を有している可能性も考えられる。
世界政府の軍事組織全般を統括する人物。現在の担当者は元海軍本部元帥コング。この役職から海軍以外の軍隊の存在が示唆されてはいるものの、その詳細は現在明かされていない。
世界政府直属の海上治安維持組織。中核である海軍本部は世界政府三大機関の一つにして、四皇及び王下七武海と並ぶ世界均衡を保つ三大勢力の一角。現在のトップ(海軍本部元帥)はセンゴクの後任として任命された元大将サカズキ。
頂上戦争終結後に実施された世界徴兵で戦力を募り現在はイッショウや緑牛といった強力な海兵が新たに加入した。
政府直属の諜報機関。通称CP。主に政府の為の情報操作や革命軍をはじめとする反政府分子の調査を任務とする。
全部で「CP0~9」の10部署が存在する。
かつて存在した世界政府公認の海賊を選定する制度。四皇及び海軍本部と共に世界均衡を保つ三大勢力とされてきたが世界会議により撤廃が決定した。詳細は王下七武海の記事を参照。
赤い土の大陸(レッドライン)にある世界政府の本拠地。世界貴族達の居住地であり世界会議開催の地。魚人島の真上に存在する。
海軍の総本山にして世界政府三大機関の一角。2年前は偉大なる航路前半の島・マリンフォードに存在しており、「マリンフォード編」(原作巻五十六~六十一、アニメ第459~516話)で勃発した「マリンフォード頂上戦争」の舞台となった。
戦争で基地が大破し、白ひげの戦死や黒ひげ海賊団台頭などにより混乱は必至とされた新世界の情勢も顧みて、新元帥サカズキの意向で現在は新世界の赤い土の大陸付近にあったG-1支部と場所を入れ替えた。旧本部(現G-1)は正義の門を介してタライ海流による航路でインペルダウン、エニエス・ロビーと直接つながっている。
世界政府三大機関の一つで、凶悪犯を多数収容する海底監獄。囚人はその危険度に応じて全6階層の地下フロアのいずれかに送られ拷問を受けている。黒ひげ海賊団2番船船長・雨のシリュウがかつて勤務していた。詳細はインペルダウンの記事を参照。
「エニエス・ロビー編」および「CP9編」(原作巻三十九~四十四、アニメ第264~306話)のメイン舞台となる島で、世界政府三大機関の一つ。政府直轄の裁判所が設置されている「司法の島」であり、常に陽が沈まない不夜島(昼島)。CP9の拠点である司法の塔を備えるほか、総勢約1万の兵力によって厳重に警備されている。
陪審員は死刑囚たちが務めており、被告人を道連れにしようとして裁判内容に関係なく有罪にする為ここで行われる裁判は最早名ばかりのものでしかなく、半機械的にに被告人をインペルダウン送りにするだけの司法もへったくれもない施設と化している。この状況は政府に権力分立制度がないことも影響している。
2年前、CP9司令長官として島の権力を握っていたスパンダムが海軍大将クザン(当時)から権限を貸与されていたバスターコールを誤発動させたことで焦土と化してしまった。
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最終更新:2025/12/09(火) 07:00
最終更新:2025/12/09(火) 06:00
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