久遠寺有珠 単語


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クオンジアリス

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久遠寺有珠(くおんじありす)とは、TYPE-MOONのビジュアルノベルゲーム『魔法使いの夜』に登場する主要人物の一人である。CV:花澤香菜(リメイク版)

なぜ?なに!?概要

2012年4月12日に発売されたビジュアルノベルゲーム『魔法使いの夜』の登場人物。2022年12月8日発売のリメイク版で初めて声が付いた。

2006年の夏コミで発売された『Character material』にて設定と立ち絵が掲載されており、この時点で既にキャラクターとしては存在していたようである。ところが当時『魔法使いの夜』は未発表作品だったため、あくまで過去の蒼崎青子と関係があるだけの、設定上の人物でしかなかった。後に『魔法使いの夜』が発売された事でようやく設定が掘り下げられた形となる。『Character material』では日本生まれだったのに対し『まほよ』ではイギリス生まれとなっていたり、薬学に精通している設定が無くなったりと本格的な登場に伴って若干設定変更がなされた。

今のところ『魔法使いの夜』以外での客演は確認されていない(名前だけならメルブラに出ている)。

久遠寺有珠ってな~に?

↑こいつ

黒い短髪、闇より濃い漆黒の瞳、自身が通う礼園女学院の制服である黒衣を身に纏う、16歳の文学少女。1972年9月30日生まれで、一人称は「私」。

言動は実に物静かであり、その現実離れした美しさは地の文でよく彫像や絵画などの芸術品に喩えられる。作中でも立っているだけで三咲高の男子生徒から注目の的にされていた。しかし常に表情を崩さないポーカーフェイスに加え、多くを語らない寡黙な性格のため、何を考えているのかよく分からない人。出身地はイギリスだがイギリス人の母親と日本人の父親を持つハーフ。幼少期はイギリスで過ごし、そこでは唯一の友人であり、自分と同じ名前の少女アリスを遊び相手にしていた。

久遠寺家は輸入業で財を成した日本有数の大企業であり、拠点をイギリスから三咲市へ移した事で有珠も三咲市へ移住。元々イギリスに住んでいたせいか、日本に移住してからも紅茶及びティータイムに関してはかなりのこだわりを持っている。白犬塚の山に広大な私有地と、イギリスから持ってきた邸宅(通称久遠寺邸)を構えており、人目を避けるように暮らしている。久遠寺邸は常識外れに広く、有珠の居住区である西館、東館、居間、サンルーム、屋根裏部屋、地下室、書斎等がある他、住人ですら分からない正体不明の開かずの間もあるらしい。三咲市には高い所を神聖視する独特な風習があるため肝試しや出前業者以外で私有地に近づこうとする者はまずいないのだという。

お嬢様学校である礼園女学院に通っている辺り、優れた学力を持っているようだ。また蒼崎橙子は女学院の先輩にあたる。

完璧超人に見える有珠だが、実は壊滅的なレベルで運動音痴。ロビン曰く「体力も運動神経もない」らしい。判明しているだけでも泳ぎは犬かきしか出来ず(競争相手は大型犬)、自転車にも乗れず、鉄棒も出来ず、体育の時間は校庭の端っこで座っているだけ。本人曰く「走る事出来る」。メルブラ参戦はダメみたいですね(諦観) 脱衣所で下着を脱ぎ散らかす等だらしねぇ部分も結構あり、それが原因で草十郎が脱衣所を使えなかった時は青子に責任をなすり付けた事も。彼女の使い魔である駒鳥ロビンいわくマイ天使。天使の様に美しいという意味でもあり、天使の様に下界の雑事には無関心という意味でもあるようだ。ちなみに母親の事はマイ女神と呼ぶ。

蛇足だが番外編「なぜ?なに!?プロイ」では何故かタイガー道場の事を知っていて、ライバル意識を燃やしている。

マインスターの魔女を学ぼう!

その正体は現代に隠れ住むマインスターの魔女。

元々久遠寺家は魔術とは何ら関わりのない一般の存在であった。ある日、久遠寺家の長男が留学先のイギリスでマインスターの魔女と出会い、恋に落ちる。魔女は求愛を受け入れて結婚する事になるのだが、それは純血の魔女にとって禁を犯す事だった。魔女の子供は例外なく一族の血と歴史を受け継ぐ運命にある。幸せな生活を送っていた夫婦の間に生まれたのは次代のマインスターの魔女、有珠だった。

母親は魔女の在り方と魔術を教え、父親は周囲の反対を受けながらも有珠を愛情を以って育てた。やがて久遠寺グループが拠点を日本へ移した事で家族も移住する事となり、白犬塚にイギリスから持ってきた屋敷を置いて隠れ住む。だが禁を犯した代償か有珠が幼い頃に両親は他界。魔術は隠匿しなければならない決まりから白犬塚の山中にある、両親とともに過ごした屋敷だけを相続して一人暮らしを始めた。ちなみに蒼崎家とは母が日本に帰化する際に関係を持つ。またマインスターの魔女には生涯をかけて一つの最高傑作を作らなければならない使命があるため、蒼崎橙子と組んでマジックアイテムを造っていたらしい。

マインスターの魔女は、魔法使いに至ったユミナ直系だけあって魔術世界でも規格外の存在。生まれた時から魔女として育てられた有珠は格の面でも実力の面でも化け物である。全身に張り巡らされた魔術回路は魔術行使を容易なものにし、致命傷を受けても生きている限りは修復される。ただしその代償に常時激痛に苛まれてしまう。魔術師としてのスキルも一流であり、まだ魔術師としての経験が浅い青子とは異なり魔術戦の何たるかも心得ている。その技量は、魔術師としてずば抜けた技量を持つ蒼崎橙子も賞賛するほど。高い実力を誇りながらも魔術の研鑽やプロイの製作に驀進するなど向上心旺盛。

本編開始の2年前に魔術師の道を歩み始めた駆け出しの蒼崎青子ではまず勝てないが、「壊す事」に関しては特化している青子に軍配が上がる。というのも彼女本人は戦闘能力皆無と言っても良いくらい戦えないのである。その理由は先代マインスターの魔女である母から受け継いだ童話の怪物――プロイキッシャーと呼ばれる数々の使い魔に戦闘を代行して貰うため。自分自身は戦わずプロイキッシャーに代行させる戦闘スタイルから人形師と表現される事もある。プロイは母の家系に伝わっていた独自の魔術系統であり、協会には公開されていない上、仮に公開されてもマインスターの魔女以外には使用出来ない特別なモノ(ただしスイーツハーツのように使用条件を満たせば勝手に動き出すやつもいる)。余談だが『Character material』には「童話をモチーフにした呪術、薬学を得意とする」と書かれており、発刊時点ではプロイキッシャーの設定は無かった様子。

マインスターの魔女はプロイキッシャーを自分好みにチューンナップするのだが、母が大のルイス・キャロル好きだった影響で童話モチーフの怪物だらけになってしまった。ちなみに有珠の名前も『不思議の国のアリス』から取って「名前はアリスにしましょう」と即断した模様。

実力はへなちょこだが綿々と魔術を受け継いできた家系の青子と、実力と格はぶっ壊れレベルだが魔術師としての歴史が伴っていない家系の有珠とでちょうど対比になるようになっている。『Character material』によると「青子は歳を取るが、有珠は歳を取る事が出来ない」とあり、何十年経過しても見た目が変わらない事が示唆されている。

青子との関係を知ろう!

かつて母親が蒼崎家の世話になっていたが、いずれ蒼崎家と久遠寺家は家柄的に全てを賭して命を奪い合う関係にあるという。だが駆け出し魔術師の青子を瞬殺するのは有珠にとって面白くないらしく、一人前になるまで教育すべく青子と協定を締結。彼女を久遠寺邸に住まわせて共同生活を送るとともに魔術の先生をやっている。共同生活を始めた頃は「蒼崎さん」とさん付けで呼ぶ他人行儀っぷりであったが、現在は「青子」と呼び、友人と呼べる関係に至った。ところがあくまで協定を結んでいるだけなので、もし開戦のきっかけがあれば、即座に殺し合いが始まる危うい関係。これが魔術師の世界なのである。……ひとまず現状は何だかんだ言っても仲が良い。「場合によっては殺し合いもギリギリ有り」という二人の友情の形は、まあ型月にはよくあること。

このように蒼崎家と有珠は奇妙な協力関係にあるため、協同で三咲市一帯の霊脈を管理している。市内に仕掛けられた支点5ヵ所から土地の魔力を吸い上げ、久遠寺邸を魔力の集積地とする。だが二人とも魔術協会に属していないフリーな魔術師な上、片割れの青子が半人前であるため、土地を持たない魔術師から格好の標的にされており、実際本編開始前の時点で4回襲撃されていた。もし侵入者が現れた場合は青子と有珠が迎撃に赴く訳だが、いずれも彼女らを半人前と見くびって正面から勝負を仕掛けたところを有珠の猟犬に喰われて終了、という一方的な決着となっていた。また彼女たちが共同生活を送る久遠寺邸は侵入者を監視・迎撃する本拠地でもあり、『名無しの森』と呼ばれるプロイで市内を常時見張る。万が一支点を全て奪われた時は最後の砦として機能させるべく、侵入者用の即死トラップが至る所に仕掛けられている。

有珠は青子に魔術を教える立場だが、破壊以外に才能が無い彼女に頭を抱えている。

彼女の性格を知ろう!

魔女の在り方を学んだ彼女は魔術師としての生き方を絶対としており、時代から取り残されるように隠れ住み、頑なに誇りを守り、束縛される孤独な人生を歩む。基本的に人間嫌いだが同居人の青子とは打ち解けている。パッと見ではクールそうに見えるがその実かなり激情家な部分があり、加えて「自分の物」に対する執着心も人一倍強い。独占欲を見せると青子ですらお手上げになるのだという。また彼女は寒がりのため手袋を二重にはめている。

彼女の実家である久遠寺家は相当なお金持ちではあるのだが、青子との共同生活は二人の仕送りだけで賄われている為(青子3万円、有珠5万円)、二人ともすっかり守銭奴が身に染み付いてしまっている。が、守銭奴ではあっても倹約家ではなく、お金の使い方は実に大雑把。基本的に食事は青子か有珠のどちらかが気が向いた時のみ作るズボラな体制のため、食生活は外食や出前が中心だったが、草十郎が同居人に加わってからは当番制になった模様。たかだか1~2人前程度の注文で山の中腹にある館まで出前させられるせいで各飲食店からは忌み嫌われており、後に3人前以上じゃないと受け付けない条件が追加されたらしい。また久遠寺邸の家主である有珠は、彼が身を粉にして稼いでくるバイト代を家賃と称して何割か接収する。

イギリス生まれだが日本語はペラペラであり既に日本文化にも染まっている様子。番外編「なぜ?なに!?プロイ」では同居人の財布を勝手に使って寿司屋で大トロやマグロを食べまくった上、店内の大トロを全て食べ尽くす野望に燃えている。やっぱりマグロ食ってる奴は違うな

冷酷無比な魔術師である彼女は、魔術行使を目撃した一般人の静希草十郎を殺害しようとし、紆余曲折を経て図らずも久遠寺邸に住まわせる事になった時には彼を「異物」と認識。露骨な憎悪こそ見せないものの殺意全開で警戒し、隙あらば抹殺しようと画策する。殺意を持った同居人や即死トラップだらけの屋敷で生き延びなければならないという、草十郎視点ではもはやサバイバルホラービジュアルノベルである。

そんな中、彼がもたらす予想外の驚きや男メシといった未知の体験によって少しずつ興味関心を抱き始め、ラスボスに敗れて殺される寸前だった彼女を草十郎が身を呈して助けた事で遂に心を開く。番外編では「草十郎が帰ってくると必ず目を覚ます」「彼と一緒にいたいがために同じ職場でアルバイトしている(意訳)」とロビンに暴露されて鉄拳制裁している。最終的には、普段であれば実の父親ですら滅多に入れない久遠寺邸に「静希君の友達なら」という理由で魔術とは無関係の人々まで招待するように。起動したプロイによって絶対に笑ってはいけない久遠寺邸24時と化した際、二人一組になった方が生存率が上がるという事で有珠は(リデルの誘いを蹴って)真っ先に草十郎と組んでおり、全幅の信頼を寄せているのが窺える。母親と同じ道を辿る事になるのだろうか。

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体験版動画

 

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関連項目

  • TYPE-MOON
  • 魔法使いの夜
  • 蒼崎青子
  • 蒼崎橙子
  • 静希草十郎
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