今日から俺は!!

今日から俺は!!とは、少年サンデーで連載されていた西森博之作のツッパリ漫画である。通称「今日俺」

どんなにスゲー漫画なのかずっと見てやがれ

平成初期を代表する不良ギャグ漫画として、ジャンプの「ろくでなしBLUES」、マガジンの「カメレオン」などと肩を並べる存在。先述の不良漫画との最大の違いとして、珍走団やバイクの登場がほとんど無いことや、下品な性描写や淫語が登場しないこと、タバコを吸う不良が少数であることなどが挙げられる。いわゆるDQNの話題とされる「酒、タバコ、女、クルマ、ギャンブル」といった負の要素を殆ど扱わないという点から子供に安心して見せられる不良漫画とも言われる(嘘つけ)。また、携帯電話などは普及前なので登場せず、昭和後期～平成初期の高校生活を今に伝える貴重な資料の一つでもある。なお、三橋らメインキャラ以外の不良は平成初期としても、全体的にかなりファッションがダサい。

元々は読みきりとして製作されていた漫画のひとつで、執筆当初はまだ西森は正式なデビューをしていなかった。

しかし、担当に途中まで仕上がった原稿を見せたところ、「面白いので、結末を続き物にできるように変えて来い」といわれ、第一話「ツッパリ少年編」が完成(元々はヤクザが出たところで髪型を戻して真面目になるという面白くないラストだったらしい)。

これが増刊少年サンデーに載ったところ、比較的好評で、2年ほど月刊連載となっていたが、1990年からは週刊少年サンデーに移行し、週刊化。ちょうどこの頃、三橋と伊藤が進級し、作品も黄金期を迎える。

基本的には一話完結であるが、軽井沢に行くストーリーやサイパン(サイパム)に旅行に行く話、そして完結篇は長期間に渡った連作となっている。また、開久などをはじめとして長期的な伏線も一応存在はしている。

平成初期に少年時代をすごした者はこの漫画を「かなり笑えるギャグ漫画」として読んでいた世代で、「今まで一番笑った漫画は?」と聞かれ本作を挙げる者が少なくない。特に今井を監禁する話や「三橋は怒った、伊藤も怒った、今井は叫んだ!」のギャグ、サイパム行きチケットを今井に奪われ悪鬼のごとき表情で取り返す三橋&伊藤に悶絶した読者は多い。

しかし、最終章となった相良との最終決戦はそれまでのギャグ的な部分は皆無となっており、クスリと笑える程度のものはあるものの、自動車で主人公を死なない程度に轢き、その後に手錠を付け目の前で恋人が陵辱されるところを見せ付けるといった見てて嫌な気分になること間違いなしな暗くヘビーな話であるが、最終的にはメインキャラたちの卒業が描かれて円満終了。さらにその後を描いた番外編が存在する。

作品としては既に完結しているが、三橋&伊藤コンビは後続の西森作品にモブキャラクターとして何度か登場。

また、ワイド版のみ書き下ろし表紙に織り込み部分に4コマの新作が描かれている(絵柄がだいぶ違うが・・・)。

なお、かなり顔が違うOVA版と実写版が存在するが、特に後者は漫画のイメージを保ちたい人は見ないことをお勧めする。

主な登場人物

• 三橋貴志 - 主人公。別名「金髪の悪魔」。中学時代までは黒髪の真面目な生徒で、第一話でいわゆる高校デビューの形で金髪パーマの不良になる。家は貧乏らしいが、友人にもある程度恵まれ、かわいい彼女までいる結構なリア充。
• 伊藤真司 - 三橋の相棒。ウニでカッパ。三橋と同等の戦闘力を持つのだが、世渡りが下手で結構損な役割を負うことも。家は裕福で、女子にも人気があり、美人の彼女に妹までいるこいつもリア充。
• 赤坂理子 - 三橋の彼女。合気道の使い手で、意外に強い。
• 早川京子 - 伊藤の彼女。元不良で、伊藤と交際を始めてからは真面目になった・・・が、キレると怖い。
• 今井勝俊 - バカ。元々は三橋のライバルとして登場したが、回を重ねるごとにどんどんアホになっていく。しかし、戦力としては最後まで活躍。
• 谷川安夫 - 今井の子分。今井のアホさは知っているが、カワイソウなくらい今井には忠実である。
• 中野誠 - 根暗。こちらも元々は修学旅行に登場した三橋の強敵だったのだが、回を重ねるごとにどんどん暗い性格にスポットが当たっていく。しかし、戦闘力は三橋並とかなり高い。
• 相良猛 - 通算3度戦った三橋軍団因縁の相手。開久高校の危険人物で既に精神的にぶっ飛んでる。

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関連項目

• 天使な小生意気