『仙界伝封神演義』とは、藤崎竜による漫画版『封神演義』を原作としたテレビアニメである。1999年放映開始。全26話。
漫画とは大幅にキャラクターの性格や言動などが改変されており、途中までは大局的に見れば同じ話をなぞっているという状態ながらも細かい中身は全くの別物、加えて終盤は完全なオリジナル展開となっている。作者曰く漫画がメタ封神演義とするならアニメはメタメタ封神演義。まあ漫画が原作としてる安能訳の封神演義も原典からすればメタ封神となりうるのでメタメタどころではないのかもしれないが。
その改変内容や散見される作画崩壊・塗りミス、漫画通りではなくいかにも90年代な造形になっているキャラデザインなどから漫画ファンからは黒歴史扱いされがちな作品。キャラの違いだけでなく、元が何分特徴的な喋り方のキャラが多い作品なだけあってか、口調・語尾のミスもしばしば指摘されている。
一方で主題歌やBGMを始めとした音声周りに関しては非常に高い評価を得ている。特にOPの「WILL」は十数年たった今もなお個人的神曲として挙げる人がネット上に多く見られる。また、登場キャラクターの人数が多い中で声優陣営も豪華に組まれている。
ほぼ別物なので細かい点を挙げるとキリがないが大きな点では以下のようなものがある。
あと序盤からその存在のみが示唆されていた、漫画最大の独自要素である「歴史の道標」も謎の三人組という形でアニメ独自解釈で描かれている。そして思いっきりブン投げられた。視聴者的解釈には伏羲・神農・女禍ではないかと考察もあるが、前途の通り詳細は語られていないため不明。
いずれもアニメのゲーム作品という名目で出されており、パッケージもアニメイラストで描かれているが、中身は完全に漫画準拠という全体的に大人の事情が垣間見える形になっている。ジャンルはRPG多めに色々、評価は大体ハードごとで分かれている。ただ、全作品に渡って趙公明が全く自重していないという点では共通。スタッフに愛されすぎだ。
ワンダースワンで発売されたRPG。時系列は漫画開始前。主人公は原典の人物を元ネタとしない完全にオリジナルキャラクターな作品である。若干時間軸に矛盾が生じるものの、キャラの再現度およびキャラゲーとしての評価は非常に高い。
ワンダースワンカラーで発売されたPRG。時系列は漫画終了より数年後。
成長した黄天祥が主人公であり、再び暗躍し始めた妲己たちを追っていく物語となっている。こちらも前作同様キャラゲーとしての評価は高いが、妲己の扱いには賛否が別れている(というか妲己は元々漫画の時点でそのラストを是とするか否とするかが人によって別れる扱いであったため、その逆を行った本作もまた賛否が別れるのもやむなしといったところか)。漫画において太公望が作り上げたシステムを信じるか疑念を呈すかの選択肢がいくつか発生し、それによりEDが二つに分岐する。太公望は隠しキャラ。
GBCで発売されたSRPG。物語は漫画の仙界大戦決着直後からスタートし、謎の陣「蒼州列島」からの脱出を目的として戦い進めていくこととなる。
タイトルが示す通り、漫画未登場だった原典の人物である準提道人をキーパーソンとし、彼を取り巻く本作の完全オリジナルキャラクターと関わりを持っていく。評価の極端なWSソフト系列とPSソフト系列に挟まれて空気気味だが、作品としては手堅い作りとなっている。シナリオ分岐やキャラの取捨選択、会話差異などが多い周回プレイを前提とした作品。あと攻略本にないアンニュイ学園EDが存在する。
PSで発売されたRPG。漫画の仙界大戦までのストーリーをアニメとはまた異なる運びで再構築した作品。
各キャラを主人公とした章分けシナリオの後、一つのストーリーへとつながる形となっている。妲己最終形態がアニメからさらに(エグい方向へ)グレードアップした。キャラ崩壊やスタッ腐の暴走が散見される点などからキャラゲーとしての評価は微妙なところ。テラ子安。
PSで発売されたサウンドノベル形式のソフト。その評価は迷作の一言に尽きる。各キャラのセリフや演出などを自由に組み合わせて独自の物語を作っていくゲームであるのだが、ギャグ台詞も充実しておりプレイ次第ではとにかくカオスな事態が出来上がる。テラ子安。
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最終更新:2025/12/10(水) 16:00
最終更新:2025/12/10(水) 15:00
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