令和3年7月豪雨 単語


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令和3年7月豪雨とは、2021年7月1日から7月3日にかけて、東海地方・関東地方南部を中心に発生した豪雨災害のことである。静岡県熱海市で大規模な土石流が発生したことから、「熱海豪雨」とも呼ばれている。

概要

2021年6月末から梅雨前線が北上し、西日本から東日本に停滞した。前線に向かって暖かく湿った空気が次々と流れ込み、大気の状態が非常に不安定となったため、東海地方から関東地方南部を中心に記録的な大雨となった。数日間にわたって断続的に雨が降り続き、静岡県の複数の地点で72時間降水量の観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雨となった。この大雨により静岡県熱海市で土石流が発生したほか、河川の増水や低地の浸水が発生した。

熱海土石流

7月3日に熱海市の伊豆山地区で発生した大規模土石流により、災害関連死1人を含む27人が犠牲となった。豪雨によるこの土石流災害は、当初はいわゆる「自然災害」だと思われていたが、土砂の大半は人為的に作られた「盛り土」であったことが後の調査で判明し、業者がずさんな工事をして「違法な盛り土」を造成していた可能性があることがわかった。そのため、後に訴訟沙汰にまで発展した。すなわち、この土石流災害は「天災」というより「人災」と呼ぶべきものであったということである。

熱海市以外の土砂災害

令和3年7月豪雨では、熱海市のほかにも、神奈川県や滋賀県、鳥取県、島根県、広島県、高知県など、全国各地で土砂崩れが発生している。ただし、熱海土石流のように人的被害を出す土砂災害は、静岡県以外ではほとんど発生しなかった。

被害状況

総務省消防庁によると、令和3年7月豪雨による全国の被害状況は以下のようになっている(2022年11月18日現在)。

人的被害

  • 死者 27人(いずれも熱海市)
  • 行方不明者 2人 
  • 重傷者 2人
  • 軽傷者 10人

住家被害

  • 全壊 59棟(うち熱海市で53棟)
  • 半壊 118棟
  • 一部破損 356棟
  • 床上浸水 515棟
  • 床下浸水 2,455棟

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最終更新:2025/12/09(火) 04:00

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