何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?とは、A.調整中ですコンマイ語の弊害である。
バイクに乗ったままデュエルだって!?と次回予告で遊矢にツッコミをさせたユート対融合ユーゴのデュエル。その結果ユートは敗北し、遊矢は消滅する直前のユートから「デュエルで笑顔を・・・。キミの力で世界に・・・。みんなの未来に・・・笑顔を・・・。」という言葉と共に《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を託された。
第38話で刀堂刃が対戦相手の武闘派デュエリスト・勝鬨勇雄にリアルファイトで倒されるという事態が発生。その勝鬨勇雄こそが遊矢の舞網チャンピオンシップ2回戦の対戦相手であった。
勝鬨勇雄のリアルファイトによって相手にアクションカードを取らせない戦術、次回予行のタイトルが「逆鱗の覚醒」から「リアリストの再来か!?」「遊戯王恒例の闇堕ちか!?」といった期待と不安の声が視聴者から寄せられていた。
そして来る遊戯王ARC-V第39話。遊戯王恒例の会話のドッジボールからデュエルが始まり、デュエルに笑顔は禁物とされている梁山泊塾に所属している勇雄をエンタメデュエルで笑顔にする!と意気込んでいた遊矢だったが、
勝手にライバル認定された上にデュエルに対するスタンスが真逆という八つ当たりをしたり荒ぶる鷹のポーズで融合召喚をする勝鬨の強引で手荒な手段によってアクションカードを取るのを妨害され、エースのビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが破壊され、ライフポイントも100になってしまう。
ライフポイントを100という鉄壁で残した遊矢だったが、「ひたすら暗い闇の中に落ちるがいい」という勝鬨の声にカイザー病を発症。
遊矢とユートがエクシーズ召喚するかの如く重なった次の瞬間、遊矢の髪の毛が魔王様の如くユートみたいな髪型になり、目は覇王十代の如く5円玉のように。色は赤かったけど。そこ、キラートマトって言うな。
辛うじて拾っていたアクションマジック《マッド・ハリケーン》によって自身のフィールドのカードを全てデッキに戻し、《EMヒックリカエル》と《EMチアモール》でペンデュラムスケールをセッティングし第1話ぶりの召喚口上と共に《EMラクダウン》、《EMシルバークロウ》をペンデュラム召喚。更にその2体でオーバーレイネットワークを構築、ユートのエースカードである《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》をエクシーズ召喚。その能力によって攻撃力を5200まで上昇させ、勝鬨の《覇勝星イダテン》にバトルをしかけ・・・
勝鬨「イダテンの効果発動!このカード以下のレベルのモンスターとバトルする場合、相手モンスターの攻撃力は0となる!」
遊矢「エクシーズモンスターはレベルを持たない。よって効果は無効(※)」
勝鬨「何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」
視聴者「エクシーズモンスター出てきた時の俺らじゃん」
《覇勝星イダテン》の効果は発動出来ず、4300のダメージを食らい、勝鬨は敗北。
「デュエルで笑顔を・・・。キミの力で世界に・・・。みんなの未来に・・・笑顔を・・・。」というユートの遺志、エンタメデュエルでみんなを笑顔にするという遊矢の信念とは反対に、遊勝塾の面々を含む途中まで笑顔だった観客たちすらも唖然とさせた。
※厳密にはこれも間違い。発動した効果が無効になるのではなく、発動そのものができないのである。
遊矢の闇堕ち、そして闇堕ちした際のペンデュラム召喚の口上の一部が第1話と同様、「我が僕のモンスター」になっていたりと今後の展開を盛り上げる第39話であったのだが、レベルを持たないエクシーズモンスターにレベルをトリガーとする能力を発動しようとし、失敗した際に発せられたこの台詞が視聴者に多大なインパクトを与えた。
というのも、「エクシーズモンスターはレベルを持たない」というのは現代のデュエリストにとってはもはや常識であり、さらに遊矢の対戦相手だった勝鬨は前大会の準優勝者という鳴り物入りの経歴の持ち主。
その経歴と釣り合わないこの失態は、あまりに間抜けに映らざるを得なかったのである。
ARC-V作中に限っても、以前の遊矢対北斗においてこのことは既に説明されているので、ルールを視聴者に知らしめる役割であるとも言い難い。
さらに、彼の所属する梁山泊塾は業界2位の成績を誇る、言わばLDSのライバル校であるため、そのLDSが新しく教え始めた召喚法なのだからリサーチしておいて然るべきでは、との意見も。
同話では勝鬨が手札融合のルールを知らなかったともとれる描写があり、梁山泊塾の教育に対して、暴力沙汰以前の問題で疑問を抱く者も多い。
その翌週の第40話、前大会で勝鬨を破ったのは「桜樹ユウ」という決闘者であったと判明。
今年の大会ではジュニアユースを卒業しユースクラスで出場していたのだが、別会場でデュエルを行う彼のフィールドにはあろうことかエクシーズモンスターである《魔導法皇 ハイロン》の姿が!そう、勝鬨はエクシーズ使いの相手と戦ったことがあるにもかかわらず、前述のミスを犯していたのである。もっとも勝鬨が《覇勝星イダテン》を使い始めたのは今年からである(と思われる)ので、どの道ルールについては知る機会がなかったと言われればそうなのだが……
このままでは勝鬨があまりにも不憫なので、筆者は彼の名誉を守るべく、ある一つの仮説を(無理やり)立てた。
勝鬨が前大会で敗北を喫した桜樹ユウは、《魔導法皇 ハイロン》を使用していたことから【魔導】(【魔導書】)デッキの使い手であることはほぼ間違いない。
さらに会場の観客に目を向けてみると、そこそこの比率で半袖の人が見受けられる。物語に少しでも関わる人物はキャラデザインの都合上年中半袖だったり長袖だったりするのだが、そういった都合を持たないモブキャラが半袖の服装をしているということは、大会は毎年気温が高め、広く見積もっても6月中旬から9月下旬あたりの期間に開催されていると推測できる。7・8月の開催であれば夏休みとも重なる。学生デュエリストが出場する大会なので、長期休みの間に開催するのは極めて自然である。よって開催期間を毎年8月と仮定する。
第39話の放送は2015年であるが、大会そのものは2014年の放送から始まっていた。つまり勝鬨が桜樹ユウに敗れたのは2013年の大会であったということになる。
桜樹ユウの使用する【魔導】デッキのキーカード《魔導書の神判》が禁止カードに指定されたのは2013年9月1日。
そう、2013年8月は、まだ《魔導書の神判》が無制限!デッキにフル投入できた時代なのである!!
非OCGプレイヤーの皆様は該当記事やこちらを参照されたい。当時おそらくアドバンス意外の召喚法を知らなかったであろう勝鬨がこのデッキ相手に負けたとしても、何ら恥じることはないのである。
さらにこの頃の【魔導】デッキの最終形は別名【坊主ビート】と呼ばれており、その名の通り坊主のイラストが描かれた《霊滅術師 カイクウ》《昇霊術師 ジョウゲン》を召喚して相手を徹底的に妨害しながら攻撃力を上げて殴り殺すという構成だった。
そして特筆すべきは、この構築においてはエクシーズ召喚をほとんど行わないという点。《No.11 ビッグ・アイ》などがエクストラデッキに投入されてはいるものの、大抵の場合《昇霊術師 ジョウゲン》のせいで碌なモンスターを出せなかったり《ゲーテの魔導書》で除外されてしまったりしているため、エクシーズするまでもなく勝ってしまうのだ。
つまり勝鬨は昨年の桜樹戦でエクシーズ召喚を目撃していない可能性が高く、その場合は遊矢とのデュエルが初のエクシーズ戦となる。
以上の理由から、勝鬨勇雄がエクシーズのルールを知らなくても仕方ないのである。
仕方ないのである。(大事なことなのでry
勝鬨が誤解したルールは極めて初歩的なものであるが、その際発したこの台詞はアニメ史上初の「遊戯王特有のややこしいルールについて言及した」ものとして、非常に汎用性が高い。
OCGプレイヤーは誤解したルールやカードの効果を簡潔に記し、頭に「何?」、末尾に「ではないのか!?」を添えるだけで、(主にKONMAIに対する)ヘイトを生み、雰囲気を悪くしがちなこの話題を面白おかしく共有できるからである。
以下はKONMAIに踊らされた哀れな決闘者達の乾いた叫びの記録である。
ちなみに、
『何?○○○○なら××××ではないのか!?』
が正用法(?)かつ最も美しい表記であるが、それに限定してしまうとこの台詞の持つ汎用性を著しく損なうため、ここでは多少言い回しが異なっていても採用している。
他、掲示板にて随時募集中。開放しろ、(コンマイへの)怒りを!
開放すれば、たまに掲示板に降臨する偉大なる先輩決闘者から熱血指導を受けられるかもしれないぞ!
ちなみにレベルとランクの違いを含めこの中のいくつかは、公式が発売している「パーフェクトルールブック」を熟読することで解決できる。読み応えのある一冊なので、是非一度目を通してみてほしい。
漫画ではレベル0・アニメではランク0だったモンスター。OCG化に際してカード自体にはレベル・ランク表記はされてないものの、ルール上別のレベルやランクに変更されたため、やはりレベル0のモンスターは存在しない。残念。
何?レベルを持たないならニコニコミュニティはないのか!?
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最終更新:2025/12/09(火) 06:00
最終更新:2025/12/09(火) 06:00
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