信長 KING OF ZIPANGUとは、1992年に放映された第30作目の大河ドラマである。
主演・織田信長役は緒形直人。
脚本は田向正健。(歴代大河ドラマのうち、武田信玄、信長 KING OF ZIPANGU、徳川慶喜の三作品を執筆)
織田信長が登場する大河ドラマは数多いが、織田信長が単独主演の大河ドラマは、過去から現在に至るまで当該作品のみである。(1973年度の「国盗り物語」では、斎藤道三・織田信長・明智光秀の三人が主役である。)
イエズス会宣教師ルイス・フロイスの回想により物語が進められる。なお実写のルイス・フロイス役はフランス人俳優のフランク・ニール氏だが、ナレーションのルイス・フロイス役はランシュー・クリストフである。
毎回の締めくくりは「それではみなさん。Até breve, obrigado!(また近いうちに ありがとうございました)」で終わる。
ルイス・フロイスの視点から語るため、キリスト教徒の描写が最も多い大河ドラマである。
また初めて大河ドラマOPに歌詞が入った作品である。
1585年3月23日、天正遣欧少年使節がローマ教皇グレゴリウス13世に謁見した。日本人が初めてヨーロッパを公式訪問した出来事であった。
このことに対し、フロイスは「聖フランシスコ・ザビエル司祭が日本に来てから36年目の出来事であり、感慨無量である。」と言う。
話は1585年から遡ること45年前…8歳のポルトガル人ルイス・フロイスはリスボン郊外で大西洋の海を眺めていた。当時、ヨーロッパでは東の果てのその果てに「黄金の国・ジパング」があると噂されていた。当時の彼は自らが宣教師として、その日本に行くとは考えてはいなかったという。
彼が思いがけずに出逢った人物の名前は「織田 弾正忠 信長」。
「信長 KING OF ZIPANGU」の物語は、清洲三奉行のひとり、織田信秀(信長の父)が松平家の城・安祥城を攻撃した1540年の安祥合戦から始まる。当時、嫡男・吉法師は満6歳であった。
信長の父・織田信秀は守護・斯波氏の守護代・織田大和守の家来にすぎなかった。それがいつの間にか守護代を凌ぐ力を得たという。古渡城に移ることになった信秀は、吉法師に那古屋城を譲る。父・信秀からのスパルタを受けつつ弱い吉法師は、うつけながらも強い信長へと育ってゆく。
信秀の死後、織田弾正忠家を継いだ信長は、尾張の守護大名・斯波義統を殺した守護代・織田大和守信友(尾張下四郡の支配者)、叛逆した弟・信行、尾張上四郡の支配者・岩倉織田氏を攻め滅ぼし尾張を統一する…
一方、32歳のルイス・フロイスは戦乱の日本に来ていた…
…それでは、みなさん。
Até breve, obrigado! (またお会いしましょう。ありがとうございました)
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最終更新:2025/12/16(火) 03:00
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