「刃神マキシム」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する小神(マイナー・ゴッド)である。
「刃には刃で返される覚悟をせよ」
「心を研ぎ澄ませ、あらゆる困難を切り裂くために」
「死は償いとはならず」
初出はサプリメント「カルディアグレイス」。シエナクェラス地方(フェイダン地方の北方に広がるシエナクェア湾の対岸に位置する地方)で広く信仰されている小神。明言はされていないが、第三の剣カルディアに連なる神格と推測される。
その異名や、聖印が剣をモチーフにしたもの、特殊神聖魔法の特性から、戦いの神と捉えられがちだが、マキシムの教義は戦いに留まらず、「よく考えて選択する」「己の選択の結果に責任を持ち、後悔しない」事を説く。言わば、誓いの神・願掛けの神と言うところだろう。
「今のシエナクェラス地方を作った神」として、同地方ではもっとも熱心に信仰されている。これには以下のような経緯がある。
神となる前のマキシムは、〈大破局〉で蛮族に征服された同地方の鍛冶師であった。蛮族の支配から脱するために若者たちが立ち上がったとき、彼は精巧な武器を作って提供することで反乱を支援したものの、反乱はあえなく鎮圧、若者たちは処刑されてしまった。
「私が武器を与えたことで若者たちは立ち上がり、死んでいった。
果たして私のしたことは正しかったのか、間違っていたのか」
その悲憤と嘆き、出口のない問いを聞いた賢神キルヒアが、彼を小神へと導いたという。
神となったマキシムは、神力を以ってより強い武器――七本の神器を創り、人族の勇者に与えた。大きな戦争の末、勇者率いる人族は蛮族を追い払い、シエナクェラス地方を奪還することに成功した。勇者達はそれぞれ神器を奉る7つの王国を築き、王となった。
しかし、蛮族の脅威が薄れると、勇者の築いた国は互いに神器を持ちだして争うようになった。人族のために作った神器が人族の争いに使われる事を嘆いたマキシムは、神器を石に変え封印。自らも眠りにつき、以後人々の前に姿を現すことはなかった。
………「よく考えて選択する」「後悔しない」という教義は、他ならぬマキシムの苦い経験談によるものであろう。神像の意匠が、何本もの剣に貫かれて穏やかな笑みを浮かべる男性であるのは、苦難を笑顔で受け止めるという意志の現れか。性癖とか言っちゃいけない。
サクセション・ヒット
シャープ・ウェポン
ダメージ・チャージング
リバース・アドバーシティ
シール・ウェポン
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シエナクェラス地方を舞台とし、マキシムの作った神器がストーリーの中心となる公式リプレイ。もっとも信仰されている神だけあって、味方にも敵にもマキシム神官が複数登場する。
| ラクシアの神々(参考資料:ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」+カルディアグレイスp.83-84) | ||
| 神格 | 第一の剣勢力(人族サイド) | 第二の剣勢力(蛮族サイド) |
| 古代神 | 始祖神ライフォス 太陽神ティダン 炎武帝グレンダール 賢神キルヒア 妖精神アステリア 戦勝神ユリスカロア |
戦神ダルクレム 死の神ザールギアス |
| 大神 | 騎士神ザイア 月神シーン 酒幸神サカロス 慈雨神フェトル 秘隠神クス |
腐敗の女神ブラグザバス 不死神メティシエ 眠りの神カオルルウプテ |
| 風来神ル=ロウド 狂神ラーリス | ||
| 小神 | 水の神ルーフェリア 融合神リルズ 纏いの神ニールダ 器械神レパラール 剣神ヒューレ 韋駄天ラトクレス 刃神マキシム 鉄槌神エセルフィン |
毒薬の神テメリオ 宥和神アーメス |
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最終更新:2025/12/21(日) 01:00
最終更新:2025/12/21(日) 01:00
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