加藤和彦 単語


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カトウカズヒコ

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加藤和彦とは、日本の音楽シーンに多大な足跡を残し去っていった偉大なミュージシャンである。

概要

1947年3月21日、京都市伏見区に生まれる。

愛称は「トノバン」(「トノヴァン」表記もあり)。

「帰って来たヨッパライ」「あの素晴しい愛をもう一度」「タイムマシンにおねがい」など、後に数々のミュージシャンにカバーされた名曲を数多く作曲。
また、アマチュアグループながら自主制作盤を発表してそのままメジャーデビューし人気となったザ・フォーク・クルセダーズ(通称:フォークル)、当時の妻だった福井ミカらと結成しイギリスでも評価されたサディスティック・ミカ・バンド(通称:ミカバンド)、YMOとの共同作業による「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」のヨーロッパ3部作など、一歩先行くコンセプトを提示して大きな支持を得た。
同業者のミュージシャンやマニアのほうが評価が高い人物でもある。

「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の主題歌であり、後のマクロスシリーズでも歌い継がれている「愛・おぼえていますか」の作曲者でもある。(作詞は当時の妻であった安井かずみ)

私生活では福井ミカ(1970年~1975年・離婚)、安井かずみ(1977年~1994年・死別)、中丸三千繪(1995年~2000年・離婚)と、3度の結婚経験がある。しかし晩年は独身であった。

2009年10月16日、宿泊していた長野県軽井沢町のホテルの客室で首を吊り命を絶つ。享年・62。死の直前から鬱病を患っており、知人に「死にたい」と漏らしていたという。
その早すぎる突然の死に衝撃が走った。

作曲した主な代表曲

帰って来たヨッパライ

作詞:松山猛。
加藤が中心となって結成したザ・フォーク・クルセダーズのメジャーデビュー曲にして最大のヒット曲。
アマチュア時代のフォークル解散記念自主制作アルバム「ハレンチ」を製作した際、カバー曲やライブ音源を含めてもどうしても1曲収録曲が足りなかったので急遽作ったオリジナル曲。
バンドメンバーの北山修の妹が英語のリスニング学習用に所有していたオープンリールのテープレコーダーを利用し、意図的にスローテンポに吹き込んだ歌を早回しにして高音でコミカルな歌声にしている。
これが知り合いだったラジオ関西のディレクターの目に留り、ラジオ番組で紹介されるとまず関西で大反響を読んだ。それを聞きつけた「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)でもオンエア。関東でも話題となり、東芝音楽工業(現:EMIミュージック・ジャパン)という大手レコード会社から改めてシングルがリリースされた。
これが約280万枚という当時としては驚異的のダブルミリオンセラーを達成し、日本におけるコミックソングの定番曲として定着した。
メジャー盤でも「ハレンチ」のオリジナル音源をそのまま利用しているため、モノラル音源である。

あの素晴しい愛をもう一度

作詞:北山修。
北山修との共作として発表された。
フォークル解散後、当時結婚したばかりだった加藤に向けて北山が詩を贈り、加藤がさらに曲を付けて当時の夫人のミカに贈ったのがこの曲である。
日本のフォークソングにおける代表曲の一つとして広く認知され、数多くのミュージシャンや歌手によってカバーされ続けている。また、中学校の音楽の教科書などにも掲載され、合唱曲としても定番として広く歌われている。

白い色は恋人の色

作詞:北山修。
加藤がプロデュースも行ったアメリカ人フォークデュオ、ベッツィ&クリスのヒット曲。
この曲も数多くのミュージシャンや歌手にカバーされている。
また、映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」では、昭和という時代を彩る代表的な曲として挿入歌に使用されている。

タイムマシンにおねがい

作詞:松山猛。
加藤と当時の夫人のミカなどによって結成されたロックバンド、サディステッィク・ミカ・バンドの代表曲。
ミカの独特でクセの強い歌声は、当時一部で「調子外れ」「ギャーギャー騒いでいるだけ」と酷評もされたが、1970年代後半以降の女性ボーカリストの歌唱スタイルに少なからず影響を与えた。
2006年のミカバンド再々結成の際には、ボーカルに木村カエラを迎えてセルフカバーされた。その曲がキリンラガービールのテレビCMにも使用され反響を呼び、後に着うたとインターネットでの音楽配信が行われた。そして、iTunes Music Storeの配信ランキングでは1位を獲得するなどの記録を残した。

ドゥー・ユー・リメンバー・ミー

作詞:安井かずみ。
大映テレビの多くの作品に主演した岡崎友紀が、離婚後の復帰作として1980年に発売したシングル。フィル・スペクター的サウンドアプローチのアイドルソングとして大瀧詠一作曲の「夢で逢えたら」と並ぶ人気曲となり数多くカバーされる。水瀬伊織もカバーしているため、釘宮病I型患者の紳士諸氏の間でも知名度は高い。

愛・おぼえていますか

作詞:安井かずみ。
1984年に劇場公開された映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の主題歌。
劇中では「50万年前に滅びた異星人プロトカルチャー社会の流行歌」として登場し、映画のクライマックスシーンではリン・ミンメイが歌うこの曲に合わせて壮絶なバトルが繰り広げられる。
後のマクロスシリーズでも歌い継がれ、「マクロス7」のミレーヌ・ジーナス、「マクロスF」のランカ・リーがこの曲をカバーしている。
蛇足であるが、作詞家の松本隆はこの曲が印象的に使われているこの映画を見て「ぜひともマクロスの楽曲を作詞したい」と強く思うようになり、「マクロスF」において約20年越しの願いを叶えた。その曲こそが「星間飛行」である。

関連動画

フォークル~ソロ時代

ミカバンド

1980年代以降

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関連項目

  • ミュージシャン一覧
  • ザ・フォーク・クルセダーズ
  • 天国へコンサートしに行った男
  • 高橋幸宏(ミカバンドの中期以降のドラマー)
  • 超時空要塞マクロス(「愛・おぼえていますか」を作曲)

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