勝利宣言 単語


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ショウリセンゲン

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勝利宣言とは、物事に対して勝利を確信し、宣言することである。なお、2ch発祥の『詭弁の特徴のガイドライン』では13項目にある。以下、ネタバレ注意!

概要

アニメや漫画などで死亡フラグで見られる発言である。詭弁を一方的に垂れてディベートそのものを終らせようとしたり、その場から去ることも『勝利宣言』といえるかもしれない。以下、大きく分けて死亡(敗北)フラグにおける勝利宣言と、ディベートにおける勝利宣言について説明する。

死亡フラグにおける勝利宣言

最近のものだとデスノートの夜神月が代表的といえるだろう。ジャンプの王道的な負け方でもあった。自信過剰である彼は敵側の出方やあらゆる可能性をあまり考えず、先に勝利宣言し、惨めに敗北。還らぬ人となった。『勝利宣言→敵側の種明かしが後に来る』というのは立派な死亡フラグである。

また、『ひぐらしのなく頃に』では鷹野、詩音が勝利宣言をした。鷹野は自らオヤシロ様となって実験を成功させようとするが、神となる一歩手前で油断、それが命取りとなり作戦は失敗して敗北する。詩音はL5における影響もあってか、姉や友人らを殺害して勝利宣言し、その後奇行に走り、マンションの高層階から転落して死亡。全ては愛する者のためだった。

ディベートにおける勝利宣言

ディベートにおいては、「勝敗の決定権を話者から取り上げている」という特徴がある。すなわち、「私の勝ち!」と言っても第三者が「違う」と考えれば負けなのである。従って「勝利宣言をするのは自由。ただし勝利宣言≠勝利」ということになり、「勝利宣言した話者が負けて恥をかく」ということもありうる。

それでは「なぜ話者から決定権を取り上げているのか?」ということであるが、理由は二つ存在する。

1.対立が収まることが少ないから。

例えば国会の与野党や裁判所における検察と弁護士を思い浮かべてほしい。彼らが「合意して何かを決める」という場合はそれほど多くないだろう。それは2.で述べるように「議論の性質上『お互いの言っていることは正しいが、両者が相容れることがない』という場合」もあれば、「上司・支持者・自分等の面子があるから、間違っていても正しいと言い張らざるを得ない場合」もある。いずれにしてもそんなことで延々と議論を続けるのは人物金エネルギー時間…の無駄遣いである。だから「中立の第三者に決めてもらうのがよい」というわけである。

なお、国会の場合は「乱闘国会」や「議長の制止を無視した質疑」等が発生することもある。これは「部分的(例えば質疑の時間)にしか第三者の意見を採用しないから」「議員の質が低く、上記のことを理解できないから」「議長の権威が小さく、上記の対立を制御できないから」「議長も純粋な第三者ではなく、対立構造の中に入っているから」等、様々な側面から考察できる。

2.そもそも相容れない立場だから

代表的な例が死刑制度であろう。「死刑を廃止すべきである」という立場と「死刑を廃止すべきでない」という立場を両立させることは出来ない。「部分的に死刑を廃止する」という選択肢もあるかもしれないが、それならそれで新しく「部分的に死刑を廃止すべきである」と「部分的に死刑を廃止すべきではない」という立場に分かれるだけである。似たような議論としては原発問題があるだろう。いずれにしても、「お互いの妥協点が存在しない」ということになる。これで話者に勝利の決定権を委ねたら間違いなく自分の勝ちになるだろう。

その上で、「じゃあお互いの主張が正しいか間違っているかで決めればいいじゃないか?」と思うかもしれない。しかしながら、「お互いの主張が絶対に正しい/絶対に間違っている」場合は存在するのだろうか?

例えば死刑で考えてみよう。「冤罪の人が死刑執行されると、生き返ることがない。かわいそうだからやめよう」という意見がある。それに対して「冤罪は存在しない」と言うことはまず不可能である。「冤罪は少ない」と言うことは出来るかもしれない。しかし、0ではない以上「冤罪で死刑が執行されるリスク」は存在するのである。さすがに「多少は死んでも仕方ないでしょ」と言う人はいないだろうし、少なくとも世間一般では「冤罪は絶対に許されないこと」という認識である。その一方で「死刑が廃止されると犯罪が増える」という意見がある。それに対して「統計的に考えて増えていない」という反論がよくある。しかしながら、「死刑が怖いから人殺しを止めよう」という犯罪者予備軍が存在することはおそらく事実だろう。統計的には無視されていても、個別の事例を見ていくとそういうこともありうる。さすがに「個別に見るとそういう人もいるかもしれないけど、それで殺されたら仕方ないね」という人は少ないだろうし、世の中の多くの人はそんな意見を認めないだろう。

このように考えていくと、「絶対に正しい意見/間違っている意見」というのは、案外少ないのである。そのため、「相容れない立場からの主張が両方とも正しい」ということは現実に存在し、第三者に決めてもらうのが何かと得なのである。

なお、世の中には「第三者がいない場合」「第三者の結論に強制力がない場合」も存在する。その場合には、「必要に応じて議論以外の方法も使い、何としても相手に自分の意見を飲ませる」という行動に走ることになる。「議論を深める」という方法に限界があるのは、先に述べたとおりである。そのため、いずれは議論以外の方法を使用せざるを得なくなる場合もあるし、現実的には議論以外の方法を使う場合が多いのではないだろうか?

議論以外の方法では取りうる手段が理性や倫理規範に基づくものであるとは限らない。軽いものであれば「煽る」程度で済むかもしれないが、対立が深まるにつれて脅迫、洗脳、暴力、テロ、経済封鎖、戦争…と次第に議論の是非とは関係のない方法で相手を痛めつけ、自分の意見をのまざるを得ないように追い込むことになる。第三者に勝利宣言をしてもらうというのは実にありがたいことなのである。

とあるサイトの掲示板で行われたディベートの例

以下は、とあるサイトでのディベートの様子である。Jさんは物事の根拠となる資料を提示し証明しているが、Kさんは何も証明しようとせず(というよりできず)、否定材料となる資料の提示が成されていない。最終的にKさんは何も反論できず、往生際の悪い勝利宣言をしてその場を去って行った。

J:「~の資料に基づき~が~であることが国際的に、また歴史的にも証明されている。」

K:「それは違う。我が国では大昔から~が~でないことが証明されているし、誰もが知ってる事実だ。教科書にも載ってる。」

J:「では、その教科書の元となった資料を提出せよ。国際的な資料も併せて提出せよ。」

K:「・・・・・これは当たり前のことだから説明するまでもない。」

J:「 ( ゚д゚ )え?ちょ・・・」

K:「じゃあな。|彡サッ!」

J:「・・・(勝利宣言して逃げやがった・・・)」

関連動画

「ニア、僕の勝ちだ。」

関連項目

  • 詭弁
  • 詭弁の特徴のガイドライン
  • ひぐらしのなく頃に
  • 死刑制度
  • デスノート
  • 勝利
  • 敗北
  • 死亡フラグ
  • ディベート
  • 夜神月
  • 鷹野三四
  • 園崎詩音

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