古明地こいしとは、ZUN(上海アリス幻樂団)制作の弾幕STG「東方Project」作品内に登場するキャラクター。
→東方Projectの登場キャラクター
概要

「東方地霊殿 ~ Subterranean Animism.」EXステージボス。
種族:覚(さとり)
地霊殿の主である古明地さとりの妹。姉と同様他人の心を読むことができるが、他者の心を読むことにより嫌われるのを恐れて第三の眼を閉じて無意識に身を置く。
無意識で行動する彼女は、誰一人と存在に気付かれない。心を閉ざしたため感情も薄れてしまっているが、霊夢たちと出会い少しずつ変わっていく。
EXステージでは姉のさとりのペットである霊烏路空が山の上の神に力を貰ったことを知り、自分のペットにもその力を与えてもらうために地霊殿から地上へ。自分の能力で妖怪の山の天狗たちに気付かれることなく守矢神社までやってきたところ、霊夢達に出会った。
一部のキャラで挑むと、倒した後放置プレイを喰らう(´・ω・`)
同じくEXボスで妹キャラのフランとは違い、自らの行為に自覚がある辺り、フランとは別の方向を行くタイプのキャラである。
こいしという名前は「恋」「乞い」にかかっているのか、ハートマークの弾幕が特徴的である。 また、「他者から感知されなくなる能力」を持ち合わせていることから、ドラえもんのひみつ道具「石ころ帽子」との関連性も囁かれている。
また、原作の古明地姉妹の立ち絵に画像処理のネガポジ反転をかけると、服装や帽子、髪の色が、
さとりはこいしに、こいしはさとりの配色に酷似する。これにより、作中のグラフィックでは確認しづらい髪の色が、
2次創作で時たま書かれる銀色ではなく、緑色であることが推測される。
能力
無意識を操る程度の能力
彼女と彼女の姉の元ネタである妖怪覚(さとり)は、人間の無意識の行動によって痛い目を見た。それを皮肉った能力なのかも知れない。
心を読むことができる第三の眼を閉じてしまったため、心を読むことは出来なくなってしまった。心を閉じたこいしに対して姉であるさとりの心を読む程度の能力は使えない。こいしはこれについて姉は自分に勝つことは出来ないと語っている。
第三の眼を閉じることがなければ彼女は種族通り、姉と同じ能力だったのだろうか。
スペルカード
表象や本能、抑制、深層など小難しい名前がつくスペルカード、心理学や哲学、そして彼女のテーマ曲の元ネタであるエドゥアルト・フォン・ハルトマン及びハインツ・ハルトマンを元にしたスペルを使用する。
詳しくは「ハルトマンの妖怪少女」を参照。
彼女のスペルカードの中でも表象「夢枕にご先祖総立ち」はあまりのネーミングセンスに数多のプレイヤーが唖然とした。想像するとあまりにも恐ろしい光景だが、スペルカードにすると途端にお笑いになるというのはこれ如何に。
スペル一覧及び、二次創作的な解釈
東方地霊殿EX
- 表象「夢枕にご先祖総立ち」
- ユングの「集合的無意識」を言い換えた表現であると推測される。地霊殿が販売したのはお盆であるため、墓参りもせずにゲームを買っているプレイヤーに対する皮肉ともとれる。
- 表象「弾幕パラノイア」
- パラノイアとは偏執病(へんしゅうびょう)のこと。被害妄想や誇大妄想を抱く精神病。
- 『ちょん避けしていれば当たらない紫のクナイ』の所為でただの自機狙いが大変に見える(誇大妄想)本当はちょん避けすればいいだけのところ、微調整してるうちに自機狙い弾がばらついて当たるスペル。
- 本能「イドの解放」
- イドとは精神分析学の用語。
- 無意識層の心の働きで、性的衝動を中心とする感情、欲求、衝動を自我に伝える。普通は「スーパーエゴ」(超自我)によって抑えられているが、解放されたことによってハート(愛情)が放たれる。
- 抑制「スーパーエゴ」
- 意識と無意識にまたがっており、自我(意識)とイド(無意識、本能)を規範で押さえつけて、イドを抑制する機能を持つ。
イドの解放によって放たれたハート弾が、感情を抑制するようにこいしに戻っていくスペル。
- 反応「妖怪ポリグラフ」
- ポリグラフ=嘘発見器。嘘をつくと(というより動揺すると)グラフが大きく変動するので、それで嘘を付いているか分かる装置。画面下にEnemyマーカーが出ているが、実際は耐久スペル。つまり嘘。
- 過去に自白を強要するために使われたり、考えていることも分かる装置であるとされていた。嘘ばっかり。
- 無意識「弾幕のロールシャッハ」
- 性格検査のひとつ、ロールシャッハテスト。
- 左右対称のインクのシミから、被験者が何に見えるか直感で答える。こいしが描くように放っている弾幕はリサジュー図形。直交する二つの単振動を合成して得られる軌跡が描く平面図形のこと。
- なお、弾幕を見ていると立体的に見えるが、弾幕自体は平面である。
- 復燃「恋の埋火」
- 埋火(いけび、うずみび)→灰の中にうずめた炭火。灰の中なので燃焼せず、灰が断熱材として熱をかなり保つので、灰は長時間熱く、炭にも再び掘り起こして風を送るだけで赤くなる程度の熱が長時間保たれる。
- 復燃→霊夢達と出会い、相手の事をもっと知りたいと思い、閉じていた第三の眼が緩んだ(キャラ設定参照)。もしかしたら地雷(うずめび)のことを指しているのかもしれない。
- 深層「無意識の遺伝子」
- ユングは、無意識には祖先の経験したものが遺伝している部分があるとした→遺伝子
- DNA二重らせんをイメージしたらしき交差弾幕を放つスペル。
- 「嫌われ者のフィロソフィ」
- フィロソフィとは「知(sophia)を恋う(philo)」という意味。哲学を意味する。
- 哲学はその非生産的な性質などから多くの批判を受けている。しかし哲学が間違った学問というわけではなく、むしろ後の世に多大な貢献をした学問であるといえる。この「嫌われ者」については多数の解釈が出来るが、有力なのは地底の嫌われ者である古明地姉妹のことを指しているという説。
- 「サブタレイニアンローズ」
- サブタレイニアン(subterranean) とは「地下の」、「隠された」などを意味する。
- 地霊殿の副題は「Subterranean Animism」(サブタレイニアンアニミズム)であり、ラスボスである霊烏路空が放つ最後のスペルにも「サブタレイニアンサン」(hard以上)という名前がついている。ローズは薔薇のことで、花言葉は種類によって様々だが、一括りにすると愛や恋などを意味する。つまりサブタレイニアンローズとは「地下の薔薇」というより「隠された恋心」などを表している。
ダブルスポイラー ~ 東方文花帖LEVEL9
- 心符「没我の愛」
- 没我とは物事に熱中しすぎて我を忘れてしまうこと。没我の愛=恋は盲目。
- 記憶「DNAの瑕」
- 瑕(きず)とは欠点や不完全な部分のこと。「玉に瑕」もこの字を使う。字は似ているが暇(ひま)ではない。
DNAは全ての生物の設計図のようなもの。つまりその種の過去から現在までの記憶である。
射命丸がDNAの二重らせんを模した弾幕を撮影することで、そのDNAに瑕をつけるということだろうか。
- 「胎児の夢」
- 夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』の中で出てくる論文の名前。胎児は夢の中で生物の進化の過程を見る、という内容。
写真を撮影するごとに弾幕の形状が変化していく。それぞれの弾幕の意味は下記(ちなみにほぼ推測である)
第一段階:極小の米粒弾が大量に発生→微生物の誕生
第二段階:壁に当たると跳ね返る弾の塊→魚の群れ
第三段階:上下から伸びる緑色の設置弾幕→植物or恐竜?
第四段階:レーザー→未だにファンの間で意見が定まらないが、進化しすぎた人類説や胎児が生まれて初めて見る光という説などがある。
- 「ローズ地獄」
- 薔薇地獄。薔薇弾はこいし専用の弾であり、この弾幕は「サブタレイニアンローズ」と形状が似ている。
テーマ曲
ハルトマンの妖怪少女
お絵カキコ
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関連項目
- 東方地霊殿
- ハルトマンの妖怪少女
- 古明地さとり
- 荒ぶるグリコのポーズ