右翼手(ライト)とは、野球・ソフトボールにおいて本塁から見て右側の外野を守備する外野手。守備番号は9。
英語ではRight fielderという。(略称はRF)
左翼手・中堅手と共に外野の一角となるポジションであるが、それら二つのポジションとの最大の差は、必要とされる送球の距離が長いことである。ランナーの三進を防ぐために三塁まで長距離の送球をする機会が良くあり、そのために外野手の中でも最も肩の強さが求められる。
強肩の選手が揃うことから、中継をはさまずに直接、本塁への突入を阻止するための鋭い送球が送られることも多い。こうした三塁や本塁へのスローイングは右翼手の見せ場であり、プロ野球のファインプレー特集などにおいてもよく取り上げられる場面である。
またその中でも特に肩の強い選手が投じる、直線的な軌道の速い送球のことを「レーザービーム」と称することがある。これはライトの選手に限ったものではないが、その守備の特性上やはり右翼手にレーザービームの持ち主が多く集まる。ニコニコ動画でもっとも有名なレーザービームと言えば、「人類滅亡シリーズ」におけるイチローの送球であろう。もとろん実際のレーザービームでは爆発が起こることはありえない。
プロの世界ではめったに目にすることは無いが、ライトゴロという記録もある。これが珍しい記録なのは、ライトの強肩や守備位置、打者の打力など複合的な要因が重ならなければまず起こらないためである。(ちなみにセンターゴロ、レフトゴロという記録もあるが、これらもやはり珍しい記録である。)
他には一塁への暴投に対するバックアップなどで動く必要の多いポジションであり、同じ外野の左翼手に比べるとその運動量は多い。また送球の際に左投げのほうが有利ではあるが、現実には内野と比べ右投げ・左投げは考慮されないようである。
少年野球や草野球などにおいては、打てない・守れない選手を「ライトで八番」、いわゆる「ライパチ」におくことが多いと言われているが、これはプロ野球と違い右打者が多く、かつ右打ちの技術に長けていない選手が多いためライトの守備機会が少ないことからきている。そのため野球能力に劣る選手を就かせる守備位置は消去法でライトになる、ということの意である。もちろん左打者が多く打撃技術に長けたプロの世界では、右翼のポジションは重要な守備位置であることは言うまでも無い。
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最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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