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この記事は、映画のネタバレ(主に犯人の正体)を含んでいます。
閲覧は自己責任でお願いします。 |
『名探偵コナン14番目の標的
』とは、劇場版名探偵コナンの第二作である。
概要
監督はこだま兼嗣、脚本は古内一成。主題歌はZARDの「少女の頃に戻ったみたいに」。
1998年4月18日公開。興行収入は18億5000万円。
あらすじ
目暮警部や阿笠博士がボウガンで撃たれ、妃英理のもとに毒入りのチョコレートが送られるなど、小五郎のまわりの人間が狙われる事件が次々に発生。そしてその側には犯人からのメッセージと思われるトランプが置かれていた。襲われた人間に共通するのは名前に数字が入っていること(目暮「十三」、「妃」英理(妃=クイーン=トランプの12)、阿笠博「士」(11)だった。
小五郎はこれを自分に恨みの持つ、先日仮出所したばかりの元殺人犯「村上丈」による犯行だと推理。次に狙われるのは名前に10が入っている「辻」弘樹だと考え、彼の元へ向かうが・・・?
登場人物
- 宍戸 永明(ししど えいめい)
- 有名なカメラマン。コナンを小僧と呼び、挑発的な態度を取る。以前、「殺人犯の肖像」という写真集を出した時に村上丈を撮影した事がある。旭に招待されてアクアクリスタルを訪れる。
- ただの数合わせで呼ばれただけで、彼への殺意はなかった。終盤は泳げない仁科を助けるなど、気のいいところを見せた。
- 仁科 稔(にしな みのる)
- 女性に人気の料理エッセイストだが、実際は味覚音痴で本の内容もかなりデタラメ。エッセイストになる前は犯罪ルポライターをしており、村上丈の事件を取材した事がある。かなりのカンヅチ。旭に招待されてアクアクリスタルを訪れる。
- デタラメな料理本の内容が沢木のストレスになっていたため狙われる。終盤、泳げないのを利用されたうえ、人工呼吸するフリをして殺害されかけるが、コナンの指示で白鳥警部が人工呼吸をしたため助かる。
- 小山内 奈々(おさない なな)
- 人気ファッションモデル。かなり高飛車で車の運転も荒い。旭に招待されてアクアクリスタルを訪れる。
- 運転中に携帯で会話していたため、沢木のバイクと事故を起こしてしまった、ある意味本作の元凶と言える人物。最後の被害者として殺害されてしまうが、彼女が握っていた絵の描かれたコルクが沢木のポケットに入り込んだ事で動かぬ証拠となり、犯人を追い詰める事となった。
- 辻 弘樹(つじ ひろき)
- 全米オープンへの出場も決まっているプロゴルファー。小五郎とプロアマゴルフで一緒にプレーした事がある。自分のヘリコプターを所有しており、休日に飛ぶのが趣味。車の運転などの前には目薬を指す習慣がある。
- 以前、開いたパーティーの際に沢木を笑いものにしてプライドを傷つけたため標的にされる。目薬を仮性近視(虹彩炎)の治療薬にすり替えられ、瞳孔が開きっぱなしになったせいで太陽に目がくらみ、墜落死させられそうになる。コナンの操縦で一命を取り留めるが、全米オープンへは出場出来なくなった。
- 沢木 公平(さわき こうへい)
- フランス料理店に勤めるソムリエで、特にワインに関しては群を抜いた舌と知識を持つ。毛利夫妻とは若い頃からの知り合い。旭にアクアクリスタルのレストランを一軒任せて貰える事になり、招待を受ける。
- 本作の犯人。ある日突然、味覚がわからなくなる「味覚障害」にかかってしまう。そのため、味覚障害の原因となった可能性のある人間を、村上丈の犯行と見せかけて次々と殺害していく。トランプになぞらえて、1~13までの数字の入った人物を狙ったのは、本当に殺したい人間を隠すためのカモフラージュであり、無関係な人間を巻き込むことさえいとわない冷酷な人物。 声優がフリーザ様なので「こいつ犯人だろ」と思った人は少なからずいたらしい。動機の自白時の鬼気せまる演技のインパクトから、ネット等で14番目の標的の話題になると自白時の台詞が脳内再生される人も。
- 岡野 十和子(おかの とわこ)
- 銀座の店のママで、小五郎とも親しい間柄の人物。名前に「十」が入っている事から村上に狙われると予想されるが…。
- 特に事件に関係のないミスリード役。
- ピーター・フォード(Peter Ford)
- ニュースキャスター。小五郎の行きつけの店のママと親しくしていた程度で、小五郎・村上ともに面識はない。冗談好きな一面がある。旭に招待されてアクアクリスタルを訪れる。
- ただの数合わせで呼ばれただけで、彼への殺意はなかった。目暮たちに協力して出口を探したり、脱出の際にコナンを連れていこうとするなど、正義感の強いところを見せた。
- 村上 丈(むらかみ じょう)
- 元トランプ賭博のディーラー。殺人容疑で刑事時代の小五郎に逮捕されるが、先日仮出所した。
- 当時の事を反省しており、毛利に挨拶をしようとしていたが、偶然沢木と会った事で彼に殺人計画を思いつかせる結果となり、スケープゴートとして殺害されていた。
- 旭 勝義(あさひ かつよし)
- 都内で十数件のレストランを経営する実業家。海洋娯楽施設「アクアクリスタル」のオーナー。小五郎にペットの猫探しを依頼した事がある。オープン前のアクアクリスタルに何人かの人物を呼び集めるが…。
- 海外の貴重なワインを買い漁っており、そのくせ管理が不十分だった事が沢木のストレスとなっており、狙われる。コナン達がアクアクリスタルを訪れた時点で殺害されていた。
備考など
- 小五郎の知り合いの名前に1~13が入った人物が狙われていくというストーリー。目暮十三や白鳥任三郎の下の名前は本映画が初出であり、おそらくこのストーリーのためにつけられた物と思われる。
- 妃英理とその秘書の栗山緑が劇場版初登場。特に栗山緑はこの映画が初出である。
- 原作では語られていない小五郎と英理の別居の理由、小五郎が刑事を辞めた理由が描かれている。今作で出た、小五郎が警視庁屈指の拳銃の名手だったいう設定も前述の各理由と共に以降の作品で採用された。
- 犯人の動機については『そんなことで殺すのかよ』、『自身が誇りにしている職を失った上に馬鹿にされたのだから、動機もわからないことはない』と映画を見た人の意見はハッキリ分かれている。無関係な人間を襲ったことについては『キチガイ』と意見は一致しているが。
- 前作では「犯人は爆弾を倉庫から盗んだ」と言う説明があった。しかし今作ではそんな説明は一切無く、いきなりリモコンを取り出して爆弾で巨大施設を全壊させている。一応一般人ですよね…
- 「蘭さんを放せぇ~!放さないとウツゾ→オ↑↑」。
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関連項目
- 名探偵コナン
- 劇場版名探偵コナン
- アニメ映画の一覧
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名探偵コナン 世紀末の魔術師 |