呉昇桓(오승환/オ・スンファン、1982年7月15日-)とは、韓国出身のプロ野球選手(投手)である。現在はセントルイス・カージナルスに所属。
| セントルイス・カージナルス #26 | |
|---|---|
| 呉昇桓 Seung-hwan Oh |
|
| 基本情報 | |
| 国籍 | |
| 出身地 | 全羅北道井邑市 |
| 生年月日 | 1982年7月15日 |
| 身長 体重 |
178cm 92kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打撃 | 右投右打 |
| 守備位置 | 投手 |
| プロ入り | 2005年 |
| 経歴 | |
|
|
| 国際大会 | |
| 代表チーム | |
| 五輪 | 2008年 |
| WBC | 2006年、2009年、2013年 |
| メジャーリーガーテンプレート | |
2005年に三星ライオンズに入団。大学時代は故障した肘のリハビリに専念しており他球団からはノーマークであったこともあって、1年目から抑えとして活躍。
2006年には中日ドラゴンズ・岩瀬仁紀の46セーブ(2005年)を上回る47セーブをあげ、シーズン最多セーブのアジア記録となる。
2007年は通算100セーブ(史上最少試合)、2008年に3年連続30セーブを記録し3年連続で最多セーブのタイトルを獲得する。
2009年シーズンから故障に悩まされるようになり、2010年シーズン途中に手術を受ける。
それでも、2011年には自身のシーズン記録にならぶ47セーブをあげ、チームの優勝に貢献。また韓国シリーズMVPを獲得した。アジアシリーズではソフトバンク相手に2失点するもリードを守りきり、三星ライオンズはアジアシリーズ初優勝を遂げた。
2012年には通算228セーブで個人通算記録で1位となる。
2006年の第一回WBCでは韓国代表に選ばれ、チーム躍進に貢献。しかし、2008年の北京オリンピック野球韓国代表ではスランプに陥り、いまひとつ活躍できず、つづく2009年の第二回WBCでも、林昌勇の台頭で出番が少なかった。2013年の第三回WBCでも韓国代表に選ばれ第1ラウンドではフル稼働するもチームは第1ラウンドで敗退した。
2013年オフに契約金2億円、年俸3億円で阪神タイガースと契約。背番号は22。
呉昇桓が取得していたのは国内移籍FA権のみだったので、三星に支払う移籍金5000万円が発生し、最終的に2年総額8億5000万円の大型移籍となった。阪神タイガースが韓国人選手(在日を除く)を獲得したのは史上初である。
2014年の3月29日の対読売ジャイアンツ戦の9回裏に来日初登板、無失点に抑え来日初セーブを上げた。4月10日の対横浜DeNAベイスターズ戦ではチームのサヨナラ勝ちによって来日初勝利投手に。5月28日の対埼玉西武ライオンズ戦では3失点を喫し、来日初敗戦投手となっている。7月21日の対読売ジャイアンツ戦で林昌勇につぐ史上2人目の日韓通算300セーブを達成した。9月21日の対中日ドラゴンズ戦では来日して初打席にたちさらには二塁への内野安打を放っている。2勝4敗39S・防御率1.76と安定した成績を残し、最多セーブのタイトルを獲得するなど上々の出来だった。
2015年も抑え投手として一軍で登板し続け、41セーブを挙げ、2年連続で最多セーブのタイトルを獲得した。
2015年オフに契約期間が満了したため、自由契約となりメジャーリーグの球団と交渉しようとしていたが、海外違法賭博疑惑が浮上。阪神は残留交渉をしようとしていたが、これを機に交渉を打ち切った。12月30日には単純賭博罪で略式起訴となり、罰金73万を支払う判決を受けた。KBOは呉を懲戒処分とした。
2016年1月11日にセントルイス・カージナルスと1年契約を結んだ。背番号は26。4月3日のピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャーデビューし、4月10日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャー初勝利を挙げた。76試合の登板し、6勝19セーブ14ホールドを挙げた。
縦スライダーやカーブを織り交ぜ、『石直球』とも呼ばれる最速156km/hのノビのあるストレートを武器に空振りを奪う。ポーカーフェイスとして知られ、『石仏』『ラストボス』などの異名を取るなど韓国国内での人気も高い。
基本的には最終回1イニングのみマウンドを任されることが多いが、来日してからはそれ以上投げることも稀にある。
親日家で、少年時代から日本のプロ野球に憧れていた。王貞治の伝記本を読み、「自分の仕事はできたとしても、チームが勝たないと意味がない。個人記録よりも大事なものがある」と感銘を受けたという。
2015年から千葉ロッテマリーンズの一軍投手コーチを務める落合英二がコーチ修行のために三星ライオンズに在籍していた時の教え子の一人でもある。
(2016年終了時点)
| 通算:11年 | 登板 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| KBO:9年 | 444 | 0 | 0 | 28 | 13 | 277 | 11 | .683 | 510.1 | 120 | 625 | 102 | 96 | 1.69 | 0.84 |
| NPB:2年 | 127 | 0 | 0 | 4 | 7 | 80 | 12 | .364 | 136.0 | 29 | 147 | 39 | 34 | 2.25 | 0.99 |
| MLB:1年 | 76 | 0 | 0 | 6 | 3 | 19 | 14 | .667 | 79.2 | 18 | 103 | 20 | 17 | 1.92 | 0.92 |
■はKBO歴代最高記録。
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最終更新:2025/12/23(火) 18:00
最終更新:2025/12/23(火) 17:00
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