- 夕闇通り探検隊とは、1999年にスパイクから発売されたプレイステーション用のサイコホラーアドベンチャーである。
概要
1996年に発売されたトワイライトシンドロームの後継作品で価格は当時5800円だったが
現在はプレミアが付き若干値上がり気味である。
システム
- ゲームの流れ
ゲームの流れは大まかに「学校シーン」、「相談シーン」、「散歩シーン」、「プライベートシーン」に分かれている。
選択するキャラクターによって入手できる噂や、解決できる噂が異なる。
また同一の噂でもキャラクター選択により結果が異なる場合がある。
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学校シーン
ナオ、クルミ、サンゴの中からキャラクターを選択し、2Dで表現された学校内を探索して噂を入手する。
制限時間は5分間。探索範囲は「廊下」、「2年2組」、「2年3組」、「トイレ」。
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相談シーン
入手・検証した噂についての相談をする。検証が全て終了した噂は、ここで相談することによって「解決」される。制限時間なし。
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散歩シーン
ナオ、クルミ、サンゴの中からキャラクターを選択し、入手した噂の検証をする。制限時間は約7分間。
時間内であれば2Dで表現された「陽見市全域」を駆け回ることができる。
走る速度はキャラによって違うが、犬のメロスが居る場合は引っ張られるので速度が上がる。
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プライベートシーン
散歩シーンで選択したキャラの、寝るまでの生活を見ることができる。
深夜には「霊障」の度合いによって霊的現象が起こる場合がある。
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霊障
霊障とは人面カラスによって3人にかけられた呪いの度合いの指針で、1日毎に+1され、100になるとゲームオーバーになる。イベントや、プライベートシーンの深夜に起こる霊障シーンでの選択肢でも増減する。
ただし、散歩シーン中に神社へお参りすると-1(1日1度のみ)することが可能。
物語設定
高度成長期に伴い、ベッドタウンとして急速に発展した街「陽見(ひるみ)市」。この街にある陽見中学校では、「人面ガラス」の噂が囁かれていた。ナオは「人面ガラスの噂を確かめる」を口実に、想いを寄せる少女クルミを誘い、強引についてきたサンゴと3人で学校裏の森の中にある「鳥塚」に向かう。鳥塚の手前から先へ進もうとしない愛犬メロスを水飲み場につなぎ、クルミとサンゴを残して1人で鳥塚に向かうナオ。そして辿り着いた彼の前に人の顔をしたカラスが現れた。
「あと100日で、誰か死ぬ」
人面ガラスの不吉な言葉を聞き、恐怖のあまり失神してしまうナオ。これを機に、陽見市で囁かれる数々の噂の検証が始まった。
主な登場人物
- ナオ(村瀬直樹)
陽見中学校2年3組。なんの変哲もない普通の少年。13歳。
中流家庭の一人っ子で、ナイーブだがそれを表に出さない性格。クルミのことが気になっている。
霊的体験は1度もないが、漠然とその存在は信じている。
- クルミ(椎名久留美)
陽見中学校2年2組。長髪で一般的に見て可愛い部類に入る少女。14歳。
幼い頃より日常的に霊的体験をし、霊の存在そのものが現実の一部となっているために奇抜な発言や行動が多く、
中学校では「宇宙人」と呼ばれ、両親は将来を心配して精神科医に通わせている。
- サンゴ(平内繭)
陽見中学校2年2組。同人誌に小説を寄稿する眼鏡ッ子。13歳。
恋愛依存症の姉に嫌気がさし、女性らしさを封印するために「サンゴ」と名乗っている。
幼馴染のナオに密かに想いを寄せるが、全く表に出さない。霊の存在を完全に否定している。
クラスメイト
- ニシタカユキ
ナオのクラスメート。一匹狼的な雰囲気があり、女子生徒に人気がある。
- サンジョウケイナ
ナオのクラスメート。後輩に頼られる女子バスケットボール部員。
- ヤマザキタクミ
ナオのクラスの委員長。ナオとニシタカユキに対抗意識を持っている。
- アイバミナミ
クルミのクラスメート。登校拒否気味で、曇りの日のみ登校してくる。
- イナガキマリオ
サンゴを師匠と呼び慕う少女。
- スナカワサエ
クルミのクラスの委員長。注意ばかりするので皆から嫌われている。
- ジェリー&クッキー
仲良くなった友達にあだ名をつけて呼び合う。本名はサガミレイコとヨシノトモミ。
- クメコウジロウ
背が高く猫背で、自分の得意分野(オカルト)の事になると口数が多くなる。
- セガワシンタ
ナオとは小学校からの知り合い。気が弱く、ユアサ軍団にいじめられている。
- おトイレ軍団
サカイミカ、イワセユリを中心に、日々トイレで気に入らない人物の誹謗中傷をしている。
- ユアサ軍団
ユアサミツルを頭に、弱いものいじめを繰り返すグループ。
その他
- ナオの家族
両親との3人家族。母は多感期な息子の本心がわからず、つい世話を焼き過ぎになってしまっている。
父は仕事で海外赴任しており、年に数回しか帰ってこられない。
- メロス
ナオが飼っている雑種犬。大人しい性格だが、主人のピンチには勇ましく駆けつける場合もある。
野生の感覚で霊を察知することができる。
- クルミの家族
両親と弟のコウイチの4人家族。両親はクルミを愛しているものの、
思春期に入っても奇抜な言動が直らないことを心配して精神科医に通わせている。
- タケヒコ
クルミの両親と旧知の友人である精神科医。
クルミを精神病とは思っておらず、彼女との対話によって状況を改善しようと努力している。
- アキガワ
タケヒコの後輩。タケヒコに代わってクルミを診察する。
クルミを精神病と断定し、投薬による治療を開始する。
- サンゴの家族
両親と姉のアイ、兄のミツグの5人家族。ミツグは九州の大学に通っていて家に居ない。アイは恋愛依存症