「俺の装備が気になるか? 世界水準軽く超えてるからな」
天龍(てんりゅう)とは、日本帝国海軍に属した水雷戦隊の旗艦を目指して作られた軽巡洋艦
——を、モデルにした艦隊これくしょん〜艦これ〜のキャラクターである。
(CV井口裕香)
一人称が「俺」の姉御肌の艦娘であり、左目に眼帯をしている他、動物耳のようなアンテナが特徴。「世界標準軽く超えてる」との本人の弁の信憑性は定かで無いものの、そのやたらメリハリのついたボディは確かに世界標準を軽く超えていると専らの噂。座右の銘は「フフ……怖いか?」
いつも戦のことを考えている武闘派で、敵をいたぶるような台詞が多い。オープンドS
修理のために入渠させると「死ぬまで戦わせろ!」と抗議してくるなど、始終一貫した熱血気質。
血を分けた妹である龍田を常に気にしており、何かにつけて龍田に語りかける姿が見受けられる。
艦これ情報漫画の『鎮守府通信』では妹にあたる龍田と共にこれからの艦これの新要素を紹介。
妹がおっとり天然腹黒さんなのでそれに振り回されつつも、新要素に燃える子供っぽいところも垣間見える。
コモンの軽巡洋艦。開戦当時は既に旧式艦だった史実を踏まえ、装備スロットが2つしかない拡張性の低さも再現。
(と言っても改造前2スロ・改造後3スロは阿賀野型と夕張以外の全ての軽巡で共通なので、別に天龍だけがポンコツなのではない)
ゲームの都合上、歴史的に後発の新鋭艦も同時代に揃う艦これではステータスは凡庸であるが、1-1でもドロップし、ALL30の最低値の建造でも割と出てくるため、序盤の駆逐艦ばかりの提督の頼れる戦力として活躍してくれる。
だがしかし、なんといっても彼女と切り離すことの出来ないのは『遠征番長』の肩書である。兵站こそ戦闘の要であるのは世の常、時たま「資材運用ゲーム」とすら渾名される艦これにとって、日々消費する資材を確保するための『遠征』は必要不可欠な要素である。しかし、艦隊を遠征に出す場合、遠征に出す隊には殆どの場合軽巡が1隻以上求められる。
そこで天龍姉妹に白羽の矢が立つのである。天龍型は他の軽巡と比べて戦力的にはそれほど優れているわけではないものの、燃料や弾薬の消費が他より低く、レベル・艦種(とドラム缶)以外はほぼ関係ない遠征要員としては天龍型はかなり好適であるのである。そのため、既に軽巡が主戦力たり得ない老練の提督たちにとっても、天龍姉妹は『遠征に最適な艦娘』として認知されている。その驚異の少食ぶりは改造しても軽巡の標準レベルを超えないままであるため、毎回キラ付けする長時間遠征要員としても十分運用可能。
他に遠征に適した軽巡として、遠征で最も使う燃料消費が少ないという特徴を持つ夕張がいるが、あちらは代わりに弾薬消費が標準より多い(しかも改造するともっと悪化する)ので、行かせる遠征を選ばないとかえってコストの増加を招く事がある。そのようなもろもろの事情を鑑み、果たして天龍姉妹は『遠征番長』の名を冠されることとなったのである。
あらかたの主戦力を育て終わり、序盤から終盤に掛けて大型艦建造やイベント攻略に勤しまねばならぬあらゆる提督にとって、彼女は無くてはならない特質を持った艦娘といえるだろう。
先述の通り「遠征」においては殆どの場合軽巡と駆逐艦が一定数必要となり、また燃費に優れるのもこれらの艦種であるため、「軽巡×1+駆逐3~5」というのが遠征のテンプレ編成となっている。この編成に従うと、天龍が自分よりもだいぶ年下の見た目の駆逐艦たちをぞろぞろと引き連れて遠征に行き、しっかり成功させて戻ってくる格好になる。そのため、『常にちびっ子を連れて歩いている』というイメージが定着しつつあり、ニコニコ動画・静画には「天龍幼稚園」のタグが付くこともある。
余談ではあるが「ファミ通コミッククリア」での四コマ第6話でも、面倒見のいい姐さんキャラとして描かれている部分があり、面倒見の良さは半ば公式設定化されている。
中破しても破れない指貫きグローブの存在や、自己紹介時の「フフフ……怖いか?」の台詞に散見されるように、彼女はちょっと中二病が入っている。
そのため二次創作においては、 言動や反応をネタにして年上や龍田にまでからかわれて赤面する場面が間々見受けられる。本人はカッコイイと思ってやっていることが却って他の人物に爽やかな笑いと萌えを提供しているという点において、彼女は那珂ちゃん顔負けのタレント体質といえる。ファンも多いんじゃないかな!
母港でよく自分が「世界水準越え」であることを誇らしげに語るところからの派生。
ミドル~ハイティーンぐらいの未成熟な女性をモチーフにした軽巡洋艦カテゴリにおいて、屈指の豪華全点盛りプロポーションを誇り、それを余すところなくアピールする着衣と前屈みという立ち絵も特徴。
そして中破以上のダメージであれだけの硬派な気質に反した非常に危ない損傷部位と、あられもない表情を見る事ができる。結果、夜戦に燃えたり、ついつい過酷な運用をしてしまう提督も多いとのこと。
天龍型軽巡洋艦の一番艦。艦名は諏訪湖から出でて静岡県を流れる天竜川より。ちなみに、この天竜川はよく氾濫するため「暴れ天竜」の渾名があり、それはしっかりと艦これにも継承されている。
サイズの小ささから来る被弾の少なさで防御力を、新型蒸気タービンで機動力を、そして雷撃(魚雷)攻撃能力に特化させる事で火力を詰め込んだ文字通りの「豪華全点盛り」を目指して作られ、当時としては破格の性能を誇っており、時代を鑑みれば十分世界標準越えのコンパクト&ハイパワーを体現していた。
しかし、あまりに密度が高い設計の所為で居住性は最悪。なおかつ拡張性がなく、日夜進歩する軍事技術の発展についてゆける改装ができなかった。そのため、天龍型二番艦「龍田」と合わせて2隻が建造された後は、そのノウハウを引き継ぎ、拡張性に富んだ球磨型軽巡洋艦に世代を譲る事となった。
1919年に就役し、シベリア出兵等に携わり、太平洋戦争期には旧式化しながらも最前線にあり続けた。しかし、1942年、駆逐艦と共に上陸作戦に向かう輸送船の護衛の最中、潜水艦の雷撃により没する。
なお、「天龍」の名を持つ艦としては2代目であり、その名を受け継いだ3代目「天龍」として、海上自衛隊の訓練支援艦「てんりゅう」が2000年から就役している。『天龍幼稚園』の渾名を冠されたその人柄を表すように、現在は駆逐艦でなく、若き自衛官たちのよき先輩となって奮戦している。彼女はまさに時代を越えて愛される素敵な船なのである。
世界水準越えの浪漫に魅せられる提督も多い・・・
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/09(火) 05:00
最終更新:2025/12/09(火) 05:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。