将棋駒

将棋駒とは、将棋を指す時に用いる各陣営のユニットを表す小片。将棋の駒、駒とも呼ばれる。

概要

板状の小片を五角形に整形した物の表と裏にユニット名を書いて表現する。基本的に木を材料として作られるが、プラスチック素材で作られた安価な製品も普及している。

文字は安価な物はスタンプ押しによって書かれるが、文字を彫り漆を塗る彫り駒、彫った部分を漆で平面になるまで充填する彫り埋め駒、彫り埋めた文字にさらに漆を盛り上げる盛り上げ駒がある。後者になるほど高価である。

生産地としては山形県天童市が有名で、全生産量の9割以上が天童で作られている。

将棋駒一覧

ここではもっとも普及している本将棋で使われる駒を紹介する。

表面
名称 （読み方）	歩兵 （ふひょう）	香車 （きょうしゃ）	桂馬 （けいま）	銀将 （ぎんしょう）	金将 （きんしょう）	角行 （かくぎょう）	飛車 （ひしゃ）	玉将／王将 （ぎょくしょう／おうしょう）
通称 （読み方）	歩 （ふ）	香 （きょう）	桂 （けい）	銀 （ぎん）	金 （きん）	角 （かく）	飛 （ひ）	玉／王 （ぎょく／おう）
成り	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓	↓
裏面
名称 （読み方）	と金 （ときん）	成香 （なりきょう）	成桂 （なりけい）	成銀 （なりぎん）		竜馬 （りゅうま）	龍王 （りゅうおう）
通称 （読み方）	と （と）	成香 （なりきょう）	成桂 （なりけい）	成銀 （なりぎん）		馬 （うま）	龍 （りゅう）

• 多くの駒は敵陣内での行動によって駒を裏返して成り状態とすることを選択出来る。
• と金、成香、成桂、成銀に書かれている文字はいずれも「金」の字を崩したもの。
• 金将と玉将／王将には成り状態は無く、裏面にはなにも書かれていない。
• 玉将と王将は役割や性能は同等であり、先手（下手）が玉将、後手（上手）が王将を使用する。また詰将棋盤面では詰められる側は玉将を用いる。
• 高級な駒では玉将／王将の底部の厚み部分に駒を製作した駒師の銘と書体名が彫られている。
• 通称は棋譜や解説等で使われる呼称。

駒の動き方

将棋の盤面は縦の1列を筋、横の1列を段という。それぞれの駒が1回の手番に移動可能な位置を赤で表示。

歩兵は前方に1マス移動だけ 香車は前方にどこまでも移動可能 桂馬は上の段の駒を飛び越えて移動可能	成り ⇒	と金、成香、成桂、成銀は金将と同じ動き
金将、玉将／王将は成ることは無い
角行は斜めにどこまでも移動可能	成り ⇒	竜馬は角行の動き＋上下左右のマスに動ける
飛車は上下左右にどこまでも移動可能	成り ⇒	龍王は飛車の動き＋斜めの1マスに動ける

関連項目

• 将棋
• 将棋盤
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