小田原厚木道路とは (オダワラアツギドウロとは) [単語記事]

小田原厚木道路とは、神奈川県の厚木市と小田原市を結ぶ国道271号のバイパス道路である。

高速道路ナンバリングでは E85 が割り当てられている。

略称は小田厚。

概要

厚木インターチェンジから小田原西インターチェンジまでを結んでいる有料道路。厚木ICで東名高速道路と、小田原西ICで西湘バイパスと接続する。

中日本高速道路株式会社（NEXCO中日本）が管理している。

方向としては下り線が小田原方面、上り線が厚木方面となっている。

厚木IC〜平塚IC間は自動車専用道路になっているが、平塚IC〜小田原西IC間は一般道路である。ただし後者も通行規制としては自専道とほぼ同じ扱いである。

ほぼ全線が片側2車線だが、路肩が狭いため最高速度は70km/h止まりとなっている。覆面パトカーに注意しよう。

また、古い時代に造られた道路であるためか、分流車線や合流車線が極端に短いインターチェンジもあるため、横浜新道や名阪国道と並び危険な道路の一つとして名前があげられることが多い。

小田原厚木道路は、料金制度がやや複雑である。

厚木インターチェンジから厚木西インターチェンジまで: 料金不要である。厚木インターチェンジからの流出時に東名高速道路等の料金の精算を行う
厚木西インターチェンジから平塚インターチェンジ・平塚料金所まで: 平塚インターチェンジもしくは平塚料金所で厚木区間の料金の徴収を行う
平塚料金所から大磯インターチェンジ・二宮インターチェンジまで: 料金不要である。このため大磯→二宮間のみの通行の場合、料金が発生しない
二宮インターチェンジから小田原東インターチェンジ・小田原西インターチェンジまで: 小田原料金所で小田原区間の料金の徴収を行う
小田原西インターチェンジ以遠: 西湘バイパスの料金を適用する。箱根口インターチェンジ方面へ向かい、箱根口インターチェンジで下車する場合、新たな料金は発生しない。一方、早川インターチェンジ方面へ向かった場合、石橋インターチェンジへ向かった場合石橋インターチェンジで、そうでない場合は国府津インターチェンジもしくは橘料金所で西湘バイパス区間の料金の徴収を行う

小田原西インターチェンジ・荻窪インターチェンジから小田原東インターチェンジ・小田原料金所まで: 小田原東インターチェンジもしくは小田原料金所で小田原区間の料金の徴収を行う。西湘バイパス区間の料金は、箱根口インターチェンジ方面からの場合は発生なし、それ以外の場合はすでに西湘バイパス内で精算済みである
小田原料金所から二宮インターチェンジ・大磯インターチェンジまで: 料金不要である。このため、二宮→大磯間のみの通行の場合、料金が発生しない
大磯インターチェンジから平塚インターチェンジ・伊勢原インターチェンジ・厚木西インターチェンジまで: 平塚料金所で厚木区間の料金の徴収を行う
厚木西インターチェンジから厚木インターチェンジまで: 料金不要である。厚木インターチェンジから東名高速道路の料金が発生する

ICはインターチェンジ、JCTはジャンクション、TBは本線料金所、PAはパーキングエリア。

小田原厚木道路には3ヶ所のパーキングエリアがある。このうち平塚PAは平塚ICに、大磯PAは大磯ICに併設されており、小田原PAは小田原本線料金所の近くにある。

ただし、平塚PAと小田原PAは下り線のみ、大磯PAは上り線のみなので実質的には利用可能なパーキングエリアは1〜2ヶ所のみとなっている。

東名高速道路や圏央道と接続していることから利用者が多い路線であるため、大磯PAと小田原PAには売店やフードコート（食堂）がある。平塚PAには食堂は無いが、代わりにスリーエフ（コンビニエンスストア）とグーツコーヒー（スリーエフが運営する喫茶店）がある。

なお小田厚にはガソリンスタンド付きのサービスエリアは無いので注意が必要である。（ちなみに比較的近い給油可能なサービスエリアとしては東名高速道路の海老名SA・足柄SA、中央自動車道の談合坂SAがある）

小田厚では歩行者と以下の車両は通行禁止である。ほぼ自動車専用道路と同じ規制だが、ミニカーと小特に関しては区間によって扱いが微妙に異なる。