巨神兵(きょしんへい)とは、ジブリアニメ映画「風の谷のナウシカ」に登場する人工生命体である。
伝承にある最終戦争「火の七日間」において世界を焼き尽くした巨人。
全ては既に化石化していると考えられていたが、ペジテの地下にて一体の骨格が発見され、「秘石」を動かしたことによって成長が始まる。映画版では、一種の卵もしくは繭の状態で発見され既にある程度まで成長していた。
漫画版では、歯の部分に「東亜工廠」と読める商標ラベルがあり、恐らく前文明の日系企業である東亜工廠によって開発・製造されたものと考えられる。
又、巨神兵は前期型と後期型とに通称される2種が存在する。前期型は、映画版巨神兵の様なデザインであり、目に当たる部分に人間が搭乗できるコクピットが存在するとされる。後期型は、オーマに代表される様なデザインである。
完全な人工生命体というわけではなく、超硬質セラミック製の内部骨格をもつサイボーグである。
「謎の黒い箱」の中の「秘石」を右の窪みから左の窪みへ移すことで、骨格に心臓や筋肉が形成され成長していく。
オーマはナウシカが巨神兵の一体につけた名前でエフタルの言葉で「無垢」という意味を持つ。ナウシカと母として、しばらく行動を共にした。
名前の通り赤ん坊のように善悪の判断はつかず、すぐ暴れ出すが知能を得てナウシカの言うことをよくきくようになった。最後は命をおとしてしまう。
映画版・巨神兵の原画は、庵野秀明(現・株式会社カラー代表取締役、元・株式会社ガイナックス映像企画担当取締役)が担当している。
彼の代表作であるGAINAX製作アニメ「ふしぎの海のナディア」では、古代アトランティス人によって創られた最初の人間「アダム」(一から造ったアダムは巨大であり制御が困難であったため、現在の人間は猿を遺伝子操作して造ったという設定)が登場。
又、同社製作アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」はスタジオカラー製作)では、巨人型サイボーグ兵器「エヴァンゲリオン」や、光の巨人とも呼ばれる第一使徒「アダム」(これは完全にナディアのものを意識している)が登場している。
庵野はパロディやモチーフといったものを非常に好む傾向にあるため、これらも巨神兵に影響を受けてデザインされたと大いに考えられる。
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最終更新:2025/12/06(土) 02:00
最終更新:2025/12/06(土) 01:00
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