幼女戦記 単語


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ヨウジョセンキ

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「幼女戦記」(ようじょせんき)とは、エンターブレインから刊行されているヘヴィノベル長編小説作品である。
著者はカルロ・ゼン、挿絵は篠月しのぶ。

概要

小説投稿サイト「Arcadia」に投稿されている同作者のオリジナル小説、
(末期戦モノ)幼女戦記Tuez-les tous, Dieu reconnaitra les siens
を元に、書籍化にあたって大幅な改稿を施したいわゆる「WEB小説の書籍化作品」である。

Tuez-les tous, Dieu reconnaitra les siensの意味は 『全てを殺せ、神は己の者を知り給う』である(ヨハネ黙示録13章より)

「幼女」という題名にも関わらず硝煙香る本格的戦争ものであるだけでなく、某赤い国やら某自由の国やらに対する溢れるリスペクト精神を満載した結果、作者がエンターブレインの正気を疑うほどに「アブない」小説と化している。ちなみに、「一応」転生系のTSF作品だが内容が内容なので恐らく誰もそんな事気にもしていない。

そんなぶっとんだ本作だが、2016年1月発売の5巻において「アニメ化企画進行中」「コミカライズ企画進行中(作画:東條チカ)が発表された。「エンターブレインは勇者の中の勇者」とは作者の評である。

ストーリー

超リアリストのエリートサラリーマンだった主人公。
仕事帰りにホームから突き落とされた彼は、神を名乗る「存在X」から悔悛を強要され、異世界へと転生させられてしまう。そこは小銃と魔導宝珠を友とする魔導兵が陸海空で軍の最精鋭として戦う、魔法と硝煙漂う世界だった。

異世界の「帝国」で孤児ターニャ・デグレチャフとして生まれ変わった彼……つまり彼女は、その生まれ持った魔力故に士官学校に入学させられ、弱冠9歳にして航空魔導師・少尉として任官する。

時に統一暦1923年、小さな国境紛争から仮想敵国の一つ、北方の協商連合との戦争が勃発。想定外の好機を前に帝国は対協商連合全面戦争という誤謬を犯し、共和国をはじめとする周囲の国家の介入を招くことになる。

広がる戦火の中で、主人公ターニャは自身の才覚と生前の「世界大戦」の知識というアドバンテージ、そして徹底した効率主義によって戦果を上げて賞賛を受け、「帝国」のエース魔導師として頭角を現していく。

登場人物

※配役表記は3巻購入特典サウンドドラマのもの。

ターニャ・デグレチャフ - CV:五十嵐裕美

「帝国」軍魔導士官。少尉任官時9歳。白く透き通った肌と短い金髪を持つ見た目可愛らしい幼女。
その正体は、神を名乗る存在Xによって理不尽にも無信仰と倫理観の欠如を咎められ、現代人を悔悛させ信仰心に目覚めさせるべくモデルケースとして異世界に送り込まれた現代日本のエリートサラリーマン。 

北方ノルデンで新米魔導士官として国境警備に着任した直後、協商連合の大規模な越境行動により国境紛争が発生。「フェアリー08」として前線観測任務につき、哨戒線を掻い潜って襲撃を試みた中隊規模の敵魔導師を一人で相手取る羽目に陥る。全体的な味方の優勢の中で、自身のみが敗北してキャリアに傷がつくのを恐れた主人公は全力で抗戦しその突破を阻止、兵士の誉れたる銀翼突撃章とともに「白銀」の二つ名を受けた。

徹底した効率主義と出世至上主義に由来する苛烈さと果断をもって戦う彼女は、(あまりにもピーキーすぎて)彼女しか扱えない試作魔導演算宝珠「エレニウム九五式」を手に対「共和国」となる西方ライン戦線でも活躍・昇進。推薦を受けて入学した軍大学で出会ったゼートゥーア准将の問いかけに「この戦争は世界大戦となる」と予測してみせ、試験的に編成されることとなった即応魔導大隊、第二〇三航空魔導大隊を任されることになる。

レルゲンなどからは戦いのためには目的も手段も厭わない本物の戦争狂と見られているが、本人はあくまで自らの立身出世のために「上官に評価されるような」行動を心がけているに過ぎない……はずである。

ヴィーシャ / ヴィクトリーヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ - CV:金元寿子

帝国軍伍長(登場時)、ターニャの僚機を務める少女。出身地は「連邦」首都、モスコー。
泥沼のライン戦線でターニャにつけられた新兵で、生き延びるため必死にターニャを追う。
二〇三大隊設立後は少尉に昇進しターニャの副官を務める。大隊内では屈指の常識人だったはずなのだが、ターニャの部下としては大隊最古参であるだけに、いつのまにやら感化されつつあるようだ。

ヴァイス

帝国軍中尉(登場時)、ニ〇三の副隊長。
ターニャとともに地獄の前線をくぐり抜けてきた信頼の置ける副指揮官で、(ターニャにとっての)面倒事をいろいろと押し付ける相手でもある。ターニャには筋金入りの戦争馬鹿と思われている模様。

ヴォーレン・グランツ

後からニ〇三に加わった帝国軍少尉。
着任早々、ターニャによる正気とは思えない訓練兼襲撃任務に投入されて辛くも生き延び、以後大隊の一員として実戦経験を積んでいくことになる。


ハンス・フォン・ゼートゥーア - CV:石塚運昇

帝国軍准将(登場時)、参謀本部戦務参謀次長。
学者然とした冷静な軍人で、既存の防衛計画を崩壊させることになる対協商連合戦への深入りに反対するも果たせず戦火の拡大を余儀なくされる。後にターニャとの会話から「世界大戦」の可能性に気づき、その予測の正しさを確信。帝国の敗北を避けるため、ターニャの後ろ盾として即応魔導大隊の編成を推進する。

ルーデルドルフ

帝国軍准将(登場時)、参謀本部作戦参謀次長。ゼートゥーアの盟友。
才幹と自信の調和した俊才で、帝国軍参謀本部における機動戦の権威。 ゼートゥーアの肝いりで作られた第ニ〇三航空魔導大隊を活用し、対協商連合戦や対共和国戦における戦略立案を行う。

レルゲン - CV:後藤ヒロキ

帝国軍少佐(登場時)、参謀本部人事局人事課長。
かつて士官学校を訪問した際、一号指導生であったターニャが演習中に命令に従わなかった下級生に対し抗命罪の現行犯として処刑せんとした瞬間を目撃、その存在を不安視するようになる。しかし生真面目な性格ゆえにその能力を認めざるを得ず、軍の人事に携わる中でターニャ・デグレチャフという異質な「狂人」の扱いに苦悩する。後に作戦局付き高級参謀に転任し、泥沼化する戦争の指揮に関わっていくことになる。


メアリー・スー

協商連合軍航空魔導師、アンソン・スーの愛娘。
協商連合陥落の際、父を残して家族で「合衆国」へ脱出。その後父の戦死の報を聞き、合衆国軍で魔導師の道を選ぶことになる。

用語

魔導師

「宝珠と王笏」による伝説上の「奇跡」を魔導演算宝珠によって再現し、飛行術式を始めとする魔導を軍用に利用できるようになったことで成立した兵科。強大な火力と歩兵以上の機敏さを併せ持つとされる。

航空魔導師の中でも上位のエースは敵によって魔力を「登録」され、登録魔導師(ネームド)と呼ばれるようになる。共和国によってターニャに与えられた「ラインの悪魔」がその例。四方を仮想敵に囲まれた帝国では全戦線に配備できるだけの魔導師が不足していることから、魔導将校の低年齢化や女性士官の導入、短期促成による育成が常態化しており、十代の魔導士官は珍しくないものになってしまっている。

エレニウム九五式

筋金入りのマッド、アーデルハイト・フォン・シューゲル博士(CV:野島裕史)が開発した新型魔導宝珠。
正式名称、「エレニウム工廠製九五式試作演算宝珠」。
演算宝珠を「四発化」することで超高高度戦を可能にする、と謳い上げるが、四個の宝珠の同調に尋常でない魔力を消耗する欠陥品。「存在X」がお節介にも恩寵として与えた「奇跡」により事実上ターニャ一人だけが運用可能だが、全力で稼働させると「神を賛美したくなる」という重大な精神汚染が発生する。

帝国

大陸中央部に存在する列強の一角。首都はベルン。そこ、ドイツ帝国とか言わない
北の「協商連合」との間に係争地ノルデンを持ち、東を「連邦」と「ダキア大公国」、南を「イルドア王国」、西を「共和国」、そして海向こうを「連合王国」に囲まれ、大陸でも一頭地を抜く国力を持つゆえにすべての周辺国家を潜在的仮想敵国とせざるを得ない状況下にある。

連合王国

大陸沿岸に存在する島国で列強の一角。首都はロンディニウム。
旧大陸における勢力均衡の維持を最優先事項としており、協商連合の暴走から泥縄式に始まった戦争の中で帝国の急拡大を警戒。次第に帝国に圧倒されつつある協商連合や共和国に陰に陽に支援を与える。

連邦

帝国が東部で国境を接する共産主義国家。首都はモスコー。
その内情はジュガシヴィリ人民委員会議議長による独裁国家で、彼を補佐するロリヤ内務人民委員部長官率いる秘密警察による恐怖政治が敷かれている。帝国には最大級の仮想敵と見做されており、大戦勃発以降も帝国軍東部方面軍だけはまったく動かされていないほど。

既刊一覧

  • 「幼女戦記 1 Deus lo vult」 :2013年10月31日発売。意味は「神の欲するままに」445P。
  • 「幼女戦記 2 Plus Ultra」:2014年5月31日発売。意味は「もっと先へ」565P。
  • 「幼女戦記 3 The finest hour」:2014年11月29日発売。意味は「最良の時」413P。
  • 「幼女戦記 4 Dabit deus his quoque finem.」:2015年6月29日発売。意味は「神は終わりを与える」483P。
  • 「幼女戦記 5 Abyssus abyssum invocat」:2016年1月30日発売。意味は「地獄は地獄を呼ぶ」512P。
  • 「幼女戦記 6 Nil Admirari」:2016年夏発売予定。意味は「何事にも動じない」

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関連項目

  • 小説作品一覧
  • 架空戦記
  • 約束の国
  • ぅゎょぅι゛ょっょぃ
  • 形式上はTSF
  • 銃魔のレザネーション(原作者によるニコニコゲームマガジン連載作品)

補記

おそらく上の説明では「幼女戦記の幼女戦記たる点」を全く説明できていない自信があるので、最後に漫画家・野上武志氏による的確かつ簡潔な解説を引用させていただく。

野上武志 Takeshi NOGAMI ‏@takeshi_nogami

「幼女戦記」読了。新城直衛が幼女になって空飛んできた。何を言っているか分からないと思うが、ほぼあってる。

10:16 - 2013年11月2日 
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