断裁分離のクライムエッジとは、月刊コミックアライブにて連載中の漫画である。
概要
作者はその筋の人には有名らしい緋鍵龍彦氏。既刊5巻。
この漫画はれっきとした一般漫画なので、あらぬ勘違いをしてはいけない。健全かどうかは保証しかねるが。
呪われた髪を持つヒロイン武者小路祝を守るべく、主人公、灰村切と彼女の命を狙うこれまた呪われた品物、殺害遺品を持つ者達との戦いをめぐるラブ・バトルストーリー。
設定上、ホラーテイストな演出、展開やライトながらグロテスクな表現が多い。
祝ちゃんと切くんの3歩進んで2歩下がる恋愛模様も実に2828できる見どころの一つである。
2012年アライブ12月号でなんぞ重大発表がある模様。
用語
- 殺害遺品(キリンググッズ)
殺人鬼にまつわる特殊能力を備えた呪われた遺品。その殺人鬼の子孫を権利者に選ぶ。
決して壊れることは無く、殺傷力も格段に増している。
能力はオリジナル(元々の持ち主である殺人鬼)の犯行や欲求に影響を受ける。
- 権利者(オーサー)
殺害遺品の所有者に選ばれた者。
殺害遺品を手にすると、徐々にオリジナルに影響を受け始め、恐怖心を失い、隠された願望を明らかにしていく。
- 代償(インステッド)
権利者の殺人衝動を代償行為で抑える者のこと。
代償のいない権利者は、精神へのダメージで廃人同然になり、最終的に目的も意思もない殺人機械に成り果てる。
- 醜聞(ゴシップ)
猟奇的な事件を好み、観察する思想的な結社。代表者はヴァイオレット・ウィッチー。
直接的に介入するわけではなく、殺人ゲームを助長しひたすら観察を楽しむ悪趣味極まりない連中。
上流階級の重鎮も所属する規模の大きい組織。
皆が皆、殺害遺品や女王の呪いに明るいわけではなく、眉唾ものという認識のメンバーもいる模様。そりゃそうだ。
- 髪の女王
いかなる手段をもっても切ることのできない呪われた髪を持つ、女王ゼイブルファの代々の子孫を指す。
「女王を殺せば権利者の願いが一つ叶う」という噂が醜聞によって流されている。
- ウィッチー
代々醜聞のトップを務める血族。大体この一族のせい。
登場人物
主要人物
- 灰村切 (はいむら きり)
髪をすりすりするのって、いいよね!
鋏の殺害遺品、断裁分離のクライムエッジを持つ主人公。能力は女王の呪いを無視できる「呪禁無視」。
女の子の髪を切るのが大好きというド変態。愛しの祝ちゃんを護るため、他の権利者と戦うことを決意する。
若干ヘタレだが一途で健気なド変態。家族と別居してるが別に家族中が悪いわけでもないらしい。
物語が進むごとにどんどん狂気が増していくアブない中学2年生。
- 武者小路祝(むしゃのこうじ いわい)
現在の髪の女王にして、クライムエッジの代償。見た目ロリだが切くんと同い年である。同い年である。
髪フェチの切くんが一目で虜になり、我を忘れるほどの美しい黒髪の持ち主。
この髪はクライムエッジでしか切ることは出来ず、いくら切っても毎晩0時には地面を引きずるほどの長さに伸びる。
穏やかで優しい性格。だが、ここぞという時の度胸はある。
- 病院坂病子(びょういんざか やまね)
病院坂姉妹の妹の方。注射器の殺害遺品、昏睡昇天のインジェクションの権利者。
能力は体のどこに刺しても薬が効き、しかも数十倍の効果を引き出す「薬効必中」と「薬効強化」。
醜聞の命令で教授の監視下に置かれていた祝に生活用品などを届けていた。
祝ちゃんの誤解もあって微妙な関係だったが、後に友達になる。
遺品の影響を顕著に受けている権利者で、精神的な発達が阻害されているらしく、無表情・無感動。
姉への依存心が強い。
- 病院坂法子(びょういんざか ほうこ)
病院坂姉妹の姉の方。インジェクションの代償。
性格・スタイル・髪の色など、双子なのに妹とは色々と似てない。
女王を殺し病子の呪いを解くつもりだが、あくまで最終手段と考えており、妹に人殺しをさせないよう努めている。
いずれ殺しあうことになるかもしれない切くんや祝ちゃんとは距離を置くようにしていたが、今は仲良し。
- 皇鼎(すめらぎ かなえ)
醜聞の関係者で、両親のいない祝ちゃんの保護者である男。
真正のロリコンで、祝ちゃんの身ぐるみを剥がそうとしたことも。 オイ保護者。
普段は大学教授をしている。専門は犯罪史学。
単にロリコンだからとか、殺し合いを間近で観たいとかで保護者をしているわけでもないようだが、詳細は謎。
- ヴァイオレット・ウィッチー
醜聞を統括するウィッチーの、現当主。一人称は「僕」。
グラマラスな美女で、御髪も綺麗。祝ちゃんが危機感を抱くほど。
どうもドMらしく、クライムエッジの危険な力によって守られている祝ちゃんが羨ましいとのこと。
拘束の上、人質にされて悦ぶあたりダメだコイツ手遅れだ。
切くんを気に入って、いろいろちょっかいをかけて楽しんでいる。(色んな意味で)祝ちゃんの最大の敵。
殺害遺品の権利者/代償
- 中嶋正義 (なかじま せいぎ)
ぎゅーってシメると、天国行きだよ!
法律書の殺害遺品、判決執行のルールブックの権利者。能力は「条件殺害」。
発動すると縄が出現して標的の首を吊り、死刑に足ると権利者が判断したら死ぬまで絞め上げる。
それほどでもない罪人相手でも発動するが、途中で縄は切れる。
ギザ歯に「カカカカ」という笑い方が特徴的な男。
犯罪者を殺害遺品を使って処刑している殺し屋。警察にも協力者として認められているとのこと。
本人的には「正義」のつもりらしいが明らかに「殺し」を楽しんでいる。
女王=祝ちゃんをエサにしてより強い、より多くの犯罪者を殺すために接近する。
- 銭形小桜(ぜにがた こざくら)
ルールブックの代償で、中嶋正義の私刑を認めず、追い回している女性警官。
正義を追いかけてはルールブックで吊り上げられて気絶している。
柔道講習の時に絞められて落ちて以来、気絶癖がついた上、気持ちよくなる性癖(?)に目覚めてしまった。
正義とは違い本当の意味で正義感が強く、頑なに彼の犯行を止めようとするが空回りしてばかり。
大人の女(笑)。
- 軽子瞳(かるこ ひとみ)
町はずれのバー「Velvet」でピアニストをしている盲目の女性。祝ちゃんの良き相談相手。
ピアノの殺害遺品、交響歓喜のピアニシモの権利者。能力の詳細は不明。
祝ちゃんが女王であることには感づいているものの、願いに興味は無い。
店で演奏するときは必ず演奏を中断する。
- 小泉芳一(こいずみ ほういち)
瞳のピアノの調律師。耳が聞こえないという調律師としてはありえない障害の持ち主。
ピアニシモの代償。
名前の由来は小泉八雲と耳なし芳一であろうか。
- 四方堂瑠架(しほうどう るか)
踏みにじるなんて、いけない言葉だ!
切たちの通う学校の高等部の生徒会副会長。
鞭の殺害遺品、愛玩屠殺のペットウィップの権利者。能力は「鞭打強化」と「鞭打調教」。
オス限定で、鞭打った人間を支配する。ただしごく単純な命令しかできない。
周囲には、ロミオに従順な淑女を装っているが、本性は男嫌いの女王様。
ロミオ限定でツンS。
読者の中で妙な人気があり、彼女が主人公の外伝が描かれたことも。
- 雑賀ロミオ(ざいが ‐)
切たちの通う学校の高等部の生徒会長。資産家の息子らしい。瑠架とは幼馴染。
ペットウィップの代償。真正のマゾヒストで、望んで瑠架に跪いている。
殺害遺品に幾度となく打たれた影響で、身体能力も強化されている。
対外的には瑠架を従えてるようにふるまっているので、当初は彼が権利者だと思われていた。
クラスメートたち
- 美墨かしこ(みすみ ‐)
切のクラスメートだった。祝ちゃんほどではないにせよ美髪の持ち主。
スタイルも良く、地元誌でモデルをしている。
切のことが気になっていて、思わぬライバルの登場にやきもきしている。負け戦とかいうなそこ。
というかあんな出会い方でなぜ好きになれるのか正直理解に苦しむね!切くん爆発しろ!
- 鳴門小太郎(なると こたろう)
切のクラスメートで、居合部のエース。なんでそんな部があるの?
普段はだらけているがまあ常識人。
和とは幼馴染。「異性としては見れない」と言いつつ気にしまくってる。
- 初郷和(うぶさと にぎ)
切のクラスメート。オカルトとスプラッターが大好き。
好きな歴史上の人物はノーマ・グレイランド(史上稀にみる殺害数と残虐性を持つ殺人鬼で、切くんのご先祖様)。
小太郎のことは、「単に子供の頃から知ってるというだけ」と言っているが、なんだかんだ言って親密。
関連動画
関連商品

![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
関連項目