桜井誠とは、
当記事では1について解説する。
嫌韓・嫌中・反リベラル・反左翼を思想の機軸に置き、デモや街宣などの集団示威行動とネットでの情宣を活動の中心に据えた、いわゆる「行動する保守」勢力の中心人物として、00年代後半頃から有名になった人物である。「桜井誠」という名前はペンネームであり、以前は「木村誠」という別のペンネームを使用していた。本名は高田誠。
歴史問題などを巡る韓国への批判と在日朝鮮人の『特権』批判を特に重視し、平成19年1月には「在日特権を許さない市民の会(在特会)」を設立、自ら会長職に就く。会長就任後は巧みな弁舌で会員や支持者によるデモや街宣を主導し、参加者の朝鮮人(在日朝鮮人)への嫌悪感を高め、時に違法行為に及ぶほどの猛烈な抗議・圧力活動を実現している。
かつては「正当防衛になる場合のみ実力を行使せよ」というスタンスだったが、近年は会員らによる活動中の違法行為を擁護する姿勢を示したり、「いずれ朝鮮人や左翼と殺し合いをしなければならない日が来る」として「覚悟」を決めるよう会員に告げるなど、暴力などの実力行使を容認する武闘派路線に踏み込みつつある。ただし「運動の中でやったことなら朝鮮人の頭に油を流して火をつけたとしても支持するが、(運動と関係のない)同志が犯した私的な犯罪まで擁護する気はない」と明言しており、一応彼の中でも容認できるか否かの線引きが存在する模様。
このことから、チャンネル桜の水島聡社長など他の保守・右派系団体の首脳陣から批判を受けることも珍しくない。他方で、朝鮮人嫌悪の情が特に強い嫌韓主義者やネット右翼などからは「綺麗事を言わず行動で範を示す愛国者」として圧倒的な支持を集めており、その評価は保守・右翼陣営の中でも一定しないのが実情である。
やや肥満気味で(最近痩せてきている)メガネを着用しており、サスペンダーと蝶ネクタイがトレードマークと非常に特徴的な外見をしているため、デモや街宣の際も彼を見分けるのは比較的容易。
福岡県出身。実家は九州でも有数の在日朝鮮人部落に隣接していたという。物心ついた頃には既に父親はおらず、スナックを経営する母親の女手ひとつで育てられた。
実家から近い県立高校に進学。在学中は生徒会の役員を務めたこともあったが、同級生たちの証言によると友達も少なく、クラスで最も地味な部類に入る生徒だったという。またこの頃は特に在日朝鮮人への嫌悪感を滲ませるような発言やふるまいはなかったとされる。
卒業後は地元でのバイト生活を経て上京。政治活動に入るまでに警備員などの職を転々とした。この頃に現在の思想基盤を身に着けたものと思われる。
正確な時期は不明だが、2000年代頃から政治活動を積極的に展開するようになり、平成15年(2003年)9月には韓国や在日朝鮮人の批判を目的としたサイト「不思議の国の韓国」を開設。インターネットにおける嫌韓思想やネット右翼勢力の台頭に歩調を合わせる形で支持者を増やしていく。
また平成17年(2005年)1月の日本テレビ・読売テレビ系番組「ジェネレーションジャングル」に「木村誠」名義で出演、TVデビューを果たす。番組内では自由主義史観の立場から韓国を批判する自説を述べた。
平成17年(2005年)4月に現在のブログ「Doronpaの独り言」を開設。保守・右翼系ブログがひしめく政治ブログランキング内でも有数の人気ブログへと成長していく。この頃「日韓歴史問題研究会」(後に「東亜細亜問題研究会」と改称)を立ち上げる。同年12月には「マンガ 嫌韓流」などでおなじみの晋遊舎から「嫌韓流実践ハンドブック 反日妄言撃退マニュアル」を出版。以後同様の嫌韓・嫌中ムック本を多数執筆するようになる。
平成19年(2007年)1月、満を持して自身を会長とする「在日特権を許さない市民の会(在特会)」を旗揚げする。在日朝鮮人系の団体やコミュニティから中道~左派系の国内政党・メディアに至るまで、様々な勢力に対するデモ・街宣等の集団示威行動を企画・実行し、弁舌をふるって敵対者を激しく口撃し、参加者を盛り上げていった。
またこれらの活動の様子を収めた動画をYouTubeやニコニコ動画にアップしたことで一躍有名人となり、新興の嫌韓主義者やネット右翼らのカリスマの一人へと上り詰めると共に、「行動する保守」運動のシンボルとして多くの追随者を生みだしていくことになる。
他方で、近年は会員らが活動の一環として違法行為に及ぶケースが増加。公安警察にマークされ、自宅を家宅捜索されるなどの不利益を被っているほか、会員らの違法行為を肯定する姿勢をとったことから、穏健派の保守・右翼勢力から批判を受けることも珍しくない。また活動方針の違いや関係者間のトラブルなどから、「主権回復を目指す会」「日本を護る市民の会」「日本文化チャンネル桜」といった「行動する保守」系団体の首脳陣と対立する場面が増えており、悩みの種となっている。
最近では平成24年(2012年)に入って在特会関西各支部を中心に「行動する保守」活動家をまとめていた「チーム関西」が逮捕者の続出や内紛によって崩壊状態となり、これまで関西を統括してきた川東大了副会長が訴訟負担や心労でリタイア寸前になっていることに鑑み、「関西はかなり厳しい状況であるし、この状態が続くようなら期間限定で東京から大阪に拠点を移そうかと考えている」として「関西親征」計画を立てていることを明らかにした。なお上記内紛では一部のチーム関西メンバーが桜井を糾弾し、絶縁を宣言している。
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最終更新:2025/12/21(日) 13:00
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