連ジ

511　 だれ子ちゃん？　 2003/11/04(Tue) 21:30

１年前の冬、今ごろ、神戸で、大阪で、京都で、東京で、
絶望的な状況下でも、ガンダマーの命運をかけて、
大隊隊員は雄々しく戦っていた。ガンダマーは１年前の本日も
出撃していった。
ガンダムの滅亡ができるかぎり遅くなるようにと。
それぞれが大隊隊員としての使命を果たすために
雄々しくも戦っていった。

何の感謝も、何の名誉も、何の報酬も期待せず
若者達は、雄々しくも三ノ宮サンクスに、梅田モンテカルロに
京都a-choに、東京の西荻や新宿や渋谷の雑踏のなかに、
雄々しくも戦っていった。黙って戦っていった。

自分の１００円をかくも軽く、かくも勇敢に、かくも淡々と
投げ出す人間が、かつて、この世界にあっただろうか。

あの雄々しい戦いは、かくも無残な今のガンダム界を見るためだったのか。
総統閣下よ、散華せし、幾多の若者に、なんといってお詫びするのだ。
なんといって、この無残なていたらくのガンダム界を説明するのだ。

「俺達の戦いは何だったのだ」と
ものいわぬ若者たちは、三ノ宮のＪＲの高架下で、静かに涙を
流しているのではないだろうか。時折聞こえるがたんごとんという音は、
若者たちの涙のさざめきだろうか。