歌舞伎 単語


ニコニコ動画で歌舞伎の動画を見に行く

カブキ

2.9千文字の記事
これはリビジョン 1183880 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

歌舞伎とは、日本固有の伝統芸能である。

概要

日本に古来から伝わる伝統芸能。
名前は「傾く(かたむく)」の古い言い方である「傾く(かぶく)」から「カブキ」という名前が定着したと言われている。

もとは戦国時代辺りから流行り出した、派手な衣装を好む者や常識を逸脱したような奇怪な行動を「傾奇(かぶき)」と呼ばれていたのが(また、そのような振る舞いを嗜む者を「かぶき者」と呼んでいた)、やがて1600年頃にそうした装いを取り入れた(当時としては)斬新極まる踊りを「かぶき踊り」として出雲阿国が始めたのが、歌舞伎のルーツとされている。

その後、「う芸」という言葉からかぶきの字も『歌舞妓』と当てられるようになり、やがて遊女歌舞伎が禁止されると「妓」の字は使われなくなり「歌舞伎」という名称が定着していくようになる。江戸時代は双方の名称が混同されて用いられていたが、現在の「歌舞伎」の名称で統一されていくのは明治時代以降からと言われている。

主に音楽・舞踊・科白(決口調)の3つの特徴から成り立つ芸能である。

歌舞伎に関連する言葉

  • 差金 (意味:見えない場所から人を唆して、思い通りに操ること)
    差し金とは、歌舞伎の舞台にて、鳥や蝶などの小動物を舞台上で操るために黒塗りの竿の先に針金を付けた小道具である。若しくは、浄瑠璃人形の手や首を操作するのに用いる細い棒も同様の名前で呼ばれる。
  • 黒幕 (意味:表に出る事無く、裏から計画したり思い通りに指示する人物)
    歌舞伎や浄瑠璃人形の舞台において、夜の場面を現すためや舞台(場面)を転換する際には黒い幕を張っていた。その幕の影から舞台を操る様から、裏から糸を引いて人や事物を操る人を「黒幕」と呼ばれるようになった。
  • 二枚目・三枚目 (意味:男前、美男子(二枚目) ・ 残念滑稽な役どころ(三枚目))
    歌舞伎の劇場・芝居小屋の前に掲げられている八枚看板にて、看板には舞台の立役者(主役)が一枚目に、美男役の役者が二枚目に、そして道化役(面白おかしい役)が三枚目に載っていた事からきている。
    現在でも二枚目や三枚目という言葉はよく用いられるが、一枚目という言葉が用いられない理由については後述。
  • 一枚看板 (意味:組織・集団の中心人物、他人に唯一誇れる長所・特技など)
    劇場・芝居小屋の前に掲げられている大きな看板のこと。看板には外題と、主役である役者の絵姿が描かれている。
    即ち劇団・一座の中心人物たる役者そのものを指す言葉となり、転じて集団や組織の中心を指す言葉となった。
    先述の「二枚目」「三枚目」と違って一枚目が使われない事情については、二枚目や三枚目が容姿や振舞いについてを指した言葉である事に対して、一枚目(一枚看板)は地位を現した言葉であるからだと思われる。
  • 千両役者 (意味:名優、素晴らしい技能で観客を沸かせる人)
    歌舞伎役者の中でも特に名優と呼ばれた者は、年収が千両を超えたことすらあったという。
    そこから転じて、現在では素晴らしく活躍するスポーツ選手などに対してもこの呼び名が用いられる事がある。
  • 大詰め・幕切れ・大喜利 (意味:物事やイベントが最終局面を迎える状態)
    歌舞伎にて、それぞれの幕(場)が切れる際に舞台上の引き幕が閉まる事を幕切れといったが、その中でも時代物を演じる一番目の狂言の最後の幕は大詰めと呼ばれた。その後、歌舞伎以外にも芝居や戯曲などでも同様に最終幕を大詰めと呼ばれるようになる。
    また、世話物を演じる二番目の狂言の最後は「大切り」と呼ばれ、これが「大喜利」の語源となったという。
  • 十八番 (意味:最も得意とする技能、及び芸)
    天保3年(1832年)に七代目市川団十郎が、市川家に代々伝わる芸を十八種類選定して発表したのがこの言葉の起源とされる。「おはこ」とよく呼ばれるが(パソコン等でも「おはこ」で変換すると「十八番」と出てくるだろう)、本来は「じゅうはちばん」が正しい読みである。この読み方については、十八番の芸の台本を箱に仕舞って保管していたからとするなど諸説あるが、正確なルーツは判明していない。
    ついでに言うと、「番」とは能や狂言を数える単位である。
  • 大見得を切る (意味:大袈裟な表情や動作で相手を圧倒するさま)
    歌舞伎の舞台にて、展開が盛り上がってきた時に役者が舞台上で一時動きを止めた後、睨むような表情を取ってポージングを取った事からきている。そこから、日常などでも大仰な言動・行動などを見せて自信をアピールし、相手を圧倒する事を大見得を切ると言う。
    なお言葉内の「切る」の意味は「白を切る」「啖呵を切る」と同様に、目立つような口ぶり・態度を見せる事を示す。
  • 茶番劇 (意味:底が見え透いた、馬鹿げた行為など)
    もとは「茶番狂言」を略した言葉で、下手な役者が手近な道具などを用いて面白おかしな寸劇や話芸を演じるものを茶番劇と呼んでいた。歌舞伎から流行したとされる。茶番とは本来、給仕やお茶の用意をする者のことであるが、歌舞伎や舞台の楽屋にて茶の給仕をしていた役者が茶菓子などを用いて余興がてらにネタを披露しオチとした事から、この寸劇を「茶番狂言」と呼ばれるようになったといわれる。
    そしてそこから、素人劇を思わせる底の見えた馬鹿馬鹿しい行動・物事を茶番劇と呼ぶのが定着した。

創作作品や、ニコニコの場合

日本に定着した文化の1つだけに、創作作品などでも幅広く登場する。

  • ゲーム作品「がんばれゴエモン」シリーズでは、シリーズ定番のボスキャラとして「カブキ」が登場。初登場の「雪姫救出絵巻」ではつづら助六という名前であったが、シリーズを重ねる毎に様々な姿となって復活し(そして名前も様々に変わっては)ゴエモン達の前に立ち塞がる。作品によってはサイボーグになったりもするが、飛び六法など歌舞伎をモチーフにした攻撃や動作を行うのはほぼ共通である。
  • また、アニメ作品「遊戯王GX」では歌舞伎役者のデュエリスト「カブキッド」が登場。見た目や振舞いのみならず、主人公・十代とのデュエルでも日本の伝統(主に歌舞伎)を模ったデュエルを披露した。役者らしく(?)「観戦者を楽しませてこそプロ」という持論を持っており、十代を一時はデュエルで圧倒したが、最後は十代に「デュエルは自身が楽しむもの」という事を指摘された後敗北。最後のターンは自身のデュエルを楽しんだ後、心機一転しその会の締めを執り行ってくれた。ちなみに、クロノス教諭やナポレオン教頭など、登場人物の中にも彼のファンは少なからずいるらしい。
  • ニコニコ動画ではヴィジュアル系バンド「ゴールデンボンバー」の楽曲『女々しくて』のPVにて、PVの最後にメンバー全員でカメラの目の前で大見得を切る様が歌舞伎っぽいと言われるようである。
    (「スーパー歌舞伎タイム」、等というコメントが付く事も)
(上記以外にも、どんどん追加していって下さい)

関連動画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。 

関連項目

一般項目、関連作品など

  • 日本
  • 伝統芸能
  • 能/ 狂言
  • 花の慶次
  • がんばれゴエモン
  • 仮面ライダー歌舞鬼

関連人物

  • 阿国(歌舞伎の創始者とされる人物)
  • 前田慶次
  • 市川海老蔵
  • ギム・ギンガナム
  • 早乙女アルト
  • ゴールデンボンバー(女々しくて、も参照)

 

関連リンク

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
山口剛央[単語]

提供: Pyun Pyun

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/24(水) 16:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/24(水) 16:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP