武田信玄

武田信玄とは、日本の戦国大名である。甲斐武田家19代当主、武田晴信。

概要

武田信玄（1521年12月1日-1573年5月13日）は、武田信虎の嫡男として甲斐に生まれた。
諱は晴信。信玄とは出家したのちの法名である。

1541年、晴信はその重臣たちとともに父・信虎を駿河の今川家へと追放し家督を相続した。
追放の理由は信虎の悪政が原因とする説や、父が晴信の弟・信繁を寵愛したことが原因とする説など様々である。
武田家当主となった晴信は甲斐のみならず、信濃のほとんどを平定するなど勢力を拡大。
すると、その勢いを止めようとする越後の上杉謙信（長尾景虎）が信濃に出兵し、武田との5度にわたる戦いを行った。（川中島の戦い）。

駿河の今川義元が桶狭間において敗死すると、信玄は駿河以南への侵攻を開始。
さらに相模・武蔵方面へ出兵し北条家と争うなど、四方への勢力拡大を目差した。
そして1572年、征夷大将軍・足利義昭の求めに応じてついに上洛を試みるまでになった。
ところが翌1573年、上洛作戦の途中で体調が悪化し甲斐へと撤退する最中に死亡。
死因は肺炎や癌、はたまた狙撃されたためとも言われる。

人は城

武田信玄の残した金言の一つに「人は城　人は石垣　人は堀～」というものがある。よくこの言葉が引用される際もこの部分だけ書かれることが多く、「人は壁？」と誤解されることもある。

実際の句は「人は城　人は石垣　人は堀　情けは味方　仇は敵なり」となる。この前3句は要するに「城と石垣と堀、これら3つと同じくらい人心は大事だ」と言っているのである。後2句がそれを補完している。

仮想世界上

武田信玄やその功臣の事跡を「三国志演義」のように誇張して書き立てた「甲陽軍鑑」などに現れる信玄像をベースにしたキャラ付けがなされることが多い。また後世武田信玄と上杉謙信の争いを題材にした読み物の挿絵をモチーフにして、武田家家宝の鎧「楯無」（兜に鬼の角がついたアレ）を纏った武士として描写されることが多い。

しかし信玄は実は病弱な身体であったが、姿を大きく見せるために伝承よりも大身として描写されることも多い。

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関連項目

• 歴史
• 戦国時代の人物の一覧
• 武田広（末裔で、現在はナレーター）