滝川発釧路行普通列車 単語


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タキカワハツクシロユキフツウレッシャ

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KUSHIRO 路
日本一運行時間の長~~い定期普通列車

滝川発釧路行普通列車は根室本線で1日1本運行されている列車である。列車番号は2427Dである。

概要

根室本線の2427Dは、2016年3月末現在日本で最も長い時間を掛けて運行される定期普通列車である。車両はキハ40系の2両編成が使用されている。

滝川駅を9時40分に出発し、途中にある46個の駅にすべて停まり、終点釧路駅には18時01分に到着する。滝川駅から釧路駅までの所要時間は8時間21分である。走行区間の営業キロは308.4kmで、これをベースに表定速度を計算すると36.9km/hとなる。やはり普通列車なので遅い。

根室本線のうち滝川~新得間は特急の走らないローカル線である。10分以上の長時間停車は富良野駅、帯広駅、尺別駅などで行い、このうち帯広駅では札幌方面から石勝線経由できた特急スーパーおおぞら5号に接続する。

長距離を走行するだけあって、ほとんどの乗客が区間利用だが、滝川から釧路までの全区間を乗り通す人もおり、一日で完乗した乗客には釧路駅の改札口で完全乗車証明書を発行していた。しかし、現在は発行を終了している。

車体側面に差し込まれる行先表示用のサボはこの2427D専用のものが用意されており、他のサボとは違う書体になっている他、「日本一運行時間の長~~い定期普通列車」との表示がある。

北海道新幹線が開業した2016年3月のダイヤ改正前日まではこのような列車は「2429D」として運行されていた。ダイヤは同時間帯ながら、現2427Dとは多少異なっており、滝川駅は9時36分に発車し、釧路駅には18時03分着に到着していた。また、落合駅、新得駅などの駅でも長時間停車を行っていた。
現在の2429Dは滝川15時27分発、新得18時10分着の普通列車として運行されている。

また、逆方向にも同じ区間を走る普通列車が存在していた。その列車は帯広までは2522D普通(新大楽毛と古瀬は通過)、帯広からは3430D快速「狩勝」として運行されていたが、2016年3月のダイヤ改正で新得から先の運行と快速運転が廃止され、全区間の列車番号が2522Dに統一された。

山陽本線の岡山~新山口間(315.8km)直通列車が廃止された2015年3月のダイヤ改正から岡山~下関間(384.7km)直通列車が復活する2016年3月のダイヤ改正までの約1年間はこの根室本線滝川~釧路間直通列車が日本で最も長い距離を走る普通列車であった。

災害、そして路線存廃問題

2016年に北海道を襲った台風10号により、2427Dが運行される根室本線が被災し、富良野~新得~芽室間が長期にわたって不通になった。このうち富良野~東鹿越間と新得~芽室間は同年12月までに順次復旧したが、残る東鹿越~新得間は依然列車が運行できない状況が続き、2427Dもこの区間は運休となっている(滝川~東鹿越間は同じダイヤの9627Dとして運行)ため、滝川~釧路間を1本の普通列車で乗り通す事は2017年3月時点で不可能である。

さらに2016年11月には、2427Dの運行区間の内、滝川~富良野~新得間の輸送密度が2,000人未満であり、JR北海道が「単独で維持することが困難な線区」に含まれる事が発表された。さらにこのうち富良野~新得間は輸送密度が200人未満であり、鉄道よりも他の交通手段が適しているとして、バスなどへの転換が検討される区間となった。この区間には2017年3月現在不通である東鹿越~新得間も含まれており、このまま復旧せずに富良野~東鹿越~新得間の鉄道が廃止される可能性も否定できない。その場合、滝川発釧路行普通列車は、2016年8月の被災時から一度も全区間を通しての運行ができないままその歴史の幕を下ろす事になる。

停車する各駅の発車時刻

駅番号 駅名 時刻 備考
A21 滝川 9:42 ご当地入場券販売駅【他列車からの乗継】札幌から:札幌8:30発特急ライラック5号(滝川9:22着)・札幌7:00発滝川行普通列車(滝川8:36着)
旭川から:旭川9:00発特急ライラック14号(滝川9:32着)・旭川8:10発滝川行普通列車(滝川8:53着)
東鹿越~新得間が不通であるため、滝川~東鹿越間は9627Dとして運行
T22 東滝川 9:50
T23 赤平 9:58 ご当地入場券販売駅・立派な6階建て駅舎がある
T24 茂尻 10:03
T25 平岸 10:08
T26 芦別 10:15 ご当地入場券販売駅
T27 上芦別 10:20
T28 野花南 10:27
T29 島ノ下 2017年3月4日のダイヤ改正で廃止
T30 富良野 10:48 約32分間停車・2429D時代はこの駅で1増結し、2両運転はこの駅からであった。
ご当地入場券販売駅・【乗り換え】富良野線(美瑛・旭川方面):11:42発旭川行普通列車(西中通過)・13:38発旭川行普通列車(各駅停車)
新得行代行バス快速便:11:02発(途中幾寅駅のみ停車)新得駅から2427Dに乗り継ぐ場合はこの代行バスに乗り換える必要がある。東鹿越駅からの代行バスでは乗り継ぐことができない。
11:15
T31 布部 11:22
T32 山部 11:29
T33 下金山 11:38
T34 金山 11:47
T35 東鹿越 12:00 東鹿越~新得間は2016年台風10号による災害により不通になっているため、運休となっており、バスによる代行輸送が行われている。新得行代行バスは12:05発。ただし、新得駅13:13着のため2427Dへの乗り継ぎは不可能。
T36 幾寅 12:13 映画「鉄道員(ぽっぽや)」で幌舞駅として登場・映画関連の物が展示されている
T37 落合 12:25 幾寅と落合の両駅は、東鹿越~新得間で列車の運行ができないため休止中。両駅の時刻は東鹿越駅発代行バスのもの。
K23 新得 12:50 ご当地入場券販売駅【乗り換え】石勝線(トマム・南千歳方面札幌行特急):13:30発スーパーおおぞら6号(トマム・南千歳・新札幌に停車)・14:07発スーパーとかち8号(占冠・新夕張・追分にも停車)東鹿越~新得間が不通であるため、2427Dは新得まで運休。着時刻は富良野駅発の代行バス快速便のもの。
12:57
K24 十勝清水 13:06 ご当地入場券販売駅
K25 羽帯 2018年3月17日のダイヤ改正で廃止・停車列車が少ないいわゆる秘境駅の一つだった
K26 御影 13:27
K27 芽室 13:50 ご当地入場券販売駅
K28 大成 13:54
K29 西帯広 14:00 乗務員を下車させるため柏林台との間にある帯広貨物駅で停車
K30 柏林台 14:06
K31 帯広 14:11 約36分間停車
ご当地入場券販売駅・改札口は上下線ホームで別
【乗り換え】14:22発釧路行特急スーパーおおぞら5号(釧路15:56着・池田・白糠に停車)
14:47
K32 札内 14:53
K33 稲士別 2017年3月4日のダイヤ改正で廃止・停車列車が少ないいわゆる秘境駅の一つだった
K34 幕別 15:09 ご当地入場券販売駅
K35 利別 15:17
K36 池田 15:22 ご当地入場券販売駅
15:23
K37 十弗 15:32 「十弗は10$駅」の看板がホームに立っている。
K38 豊頃 15:38
K39 新吉野 15:47
K40 浦幌 16:02 ご当地入場券販売駅
K41 上厚内 2017年3月4日のダイヤ改正で廃止
K42 厚内 16:25
K43 直別 16:34
K44 尺別 16:48
K45 音別 16:53
K46 古瀬 17:04 停車列車が少ないいわゆる秘境駅の一つで2427Dが下り最終列車
K47 白糠 17:21 ご当地入場券販売駅
K48 西庶路 17:28
K49 庶路 17:32
K50 大楽毛 17:47
K51 新大楽毛 17:50
K52 新富士 17:57
K53 釧路 18:01 ご当地入場券販売駅
【乗り換え】花咲線(根室本線厚岸・根室方面):18:56発根室行普通列車(厚岸より先の下り最終列車・茶内より先は当日中の引き返し不可)
釧網本線(摩周・知床斜里・網走方面):18:52発網走行普通列車(摩周より先の上り最終列車・南斜里・原生花園通過・川湯温泉より先は当日中の引き返し不可
札幌行特急:19:00発スーパーおおぞら12号(札幌22:58着・白糠・池田・帯広・新得・トマム・南千歳・新札幌に停車)

2427Dの走行距離(308.4km)を東京駅起点で考えると・・・

東海道本線方面:三河三谷駅(308.3km)付近(愛知県蒲郡市)
東北本線方面:白石駅(306.8km)~東白石駅(311.0km)間(宮城県白石市)
高崎線・上越線方面:羽生田駅(305.7km)~田上駅(308.9km)(信越本線)
高崎線・信越本線方面(横軽間は鉄道廃止前のキロ程で計算):潟町駅(306.7km)~上下浜駅(309.5km)間(信越本線・新潟県上越市)
常磐線方面:日立木駅(306.9km)~相馬駅(312.8km)間(福島県相馬市)(途中福島第一原子力発電所の影響で運休している区間を通過)
中央本線方面:坂下駅(307.1km)~落合川駅(313.2km)間(岐阜県中津川市)
中央本線・篠ノ井線・大糸線方面:南小谷駅(305.5km)・中土駅(309.5km)間
中央本線・篠ノ井線・信越本線方面:三才駅(304.9km)~豊野駅(308.9km)間(しなの鉄道北しなの線)
千葉・蘇我・木更津・安房鴨川・大網・松岸・成田・我孫子回りで一周(419.3km):笹川駅(304.7km)~小見川(309.7km)間(成田線本線)
上記と逆回りで一周:安房勝山(305.5km)~保田(308.8km)間(内房線)
(参考:東京・千葉・蘇我・上総一ノ宮・安房鴨川・木更津・蘇我経由の房総半島一周は251.9km

関連動画

さすがにこれだけの長時間となると等倍での動画は長くなりすぎるようだ。とある人間が2429D時代の8倍速の動画を投稿しているので、そのPart1を貼付けておく。

関連商品

滝川発釧路行普通列車の関連商品はおそらくないと思われます。ありましたら貼付けてください。

外部リンク

えきから時刻表の列車詳細へのリンクはリンク切れになりやすいので削除させていただきました。他に良いサイトがありましたら追加してください。

関連項目

  • 普通列車
  • 根室本線
  • JR北海道
  • キハ40系(滝川発釧路行普通列車で使用される車両)
  • 鉄道列車名一覧
  • 日本最長普通列車(2015/3/14~2016/3/25)

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