無課金おじさん(むかきんおじさん)とは、恐らく以下を指す言葉である。
本項では2.について解説する。
エアピストルは通常の炸薬弾を使うピストルとは異なり、発砲時の反動が無い。このため、射手は一般的な実弾射撃と異なり、ある種奇妙にも見える独特の構え方を取ったり、視線を安定させる特殊ゴーグルを装着する。また、集中力を維持するために大きなイヤーマフなども使われる(これは実弾射撃でも一緒)。
2024年のISSF射撃ワールドカップ・25mピストル部門を制し、24年パリ五輪でも10mエアピストルで銀メダルを獲得した韓国代表のキム・イェジを始め、普段見慣れない競技射撃選手達のクールな装いは世界中のネットで話題になった。
2024年7月30日、チームメイトのシェヴァル・イライダ・タルハンと共に、ユスフ・ディケチは競技に臨んだ。しかし、この時のディケチ選手は先述の競技スタイルとは真逆の
と、「そこら辺のおじさん」としか言いようのないラフな姿で出場し、日本のネットでは「オンラインゲームの無課金装備ユーザー」に見えることから「無課金おじさん」との愛称が付いた。
一方、多くの選手はピストルを大きく上げてから徐々に下ろして照準を合わせる技術を使っていたが、ディケチ選手は通常の実弾射撃のように、ピストルを素上げして照準をビタ止めしていた。そのいかにもな「本職」ぶりから「あまりにも強すぎて初期装備でラスボスを倒すに至った極めし者」という意見も。ちなみにポケットに手を突っ込んでいるのは射撃姿勢を安定させるためで、決してリラックスして競技しているわけではない。
ディケチ・スタイルはミームとして大会期間中に浸透し、特に陸上競技での勝利パフォーマンスでエアピストルを見立てたハンドサインが多く見られた。特に先述のキム選手とは全く正反対のビジュアルということもあり、この2人をモデルにイラストを描く絵師も多かった。
実はディケチ選手は、かつてトルコ国家憲兵隊(ジャンダルマ)に所属していた経歴がある。自身の装備に関しては「他の選手のような装備は私には向いていない。楽に競技しているように見えるかもしれないが、実際には心臓が飛び出しそうなくらいどきどきしている」とのこと。
トルコ凱旋後の地元メディアの取材では、パリ五輪で自身が注目を集めたことに関し「自分はそんな大した者ではない。まあ、24年間続けてきた姿勢が評価されたのではないかと思っている」と謙虚にコメントした。
後の共同通信インタビューでは、「人々は能力を超えて道具で戦っているが、人間の身体や能力で試合すべきで、それが五輪の本質にあるべき。世界中の人が私にそれを見たのだろう」「常に自分を高みに持っていくことが大切。十分と思ったらおしまいだ」とも語っている。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/22(月) 07:00
最終更新:2025/12/22(月) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。