真・三國無双5とは2007年11月11日にコーエー(現コーエーテクモゲームス)から発売されたアクションゲームである。
真・三國無双シリーズでは珍しく猛将伝が発売されなかった。
PS3、XBOX 360という当時の次世代機向けに開発され、グラフィックや敵AIが大幅に強化されたほか、様々な刷新が行われた。無双武将が削減されたほか、従来のチャージシステムに変わり、連武システムという無限に続く連続攻撃が導入された。同一武器の上位版については撤廃され攻撃範囲の広い「標準」武器に対し早く軽い「技」、ガードブレイク付きの「力」という武器のバリエーションが増えた。
4と比べ無双武将が6人(龐徳、大喬、姜維、星彩、孟獲、祝融、左慈)が削除され、残った武将の中でも何人もが他の武将と同じモーション(コンパチ)になり、無双モードのある武将も一部だけになってしまった。これについては、次世代機向け開発による開発時間の増大化などが原因として挙られる。
初代から続いたチャージシステムの撤廃にも否定的な意見が多い。どのタイミングで強攻撃(従来のチャージ攻撃に相当)を出しても変わらず、強攻撃もほぼガード崩し専用の技であったため、通常攻撃を連打するのが一番強いという結果になってしまった。また呂布の武器が十字方天戟というオリジナル武器に変えられるなど、5での刷新には不評な部分が多い。
まだフルハイビジョンのテレビが少ない時代にそれを前提として画面設計にしたため、古いテレビでは各種ウィンドウや文字が潰れて見えないといった問題も発生した。
さらにムービー編集機能もばっさりカットされた。たとえば、真・三國無双2ならプレイヤー武将を変えることで長坂の戦いで劉備が仁王立ちしたり、真・三國無双4ならオープニングで登場する武将を変えることで呂布3人が同時に小喬に襲いかかるなどバカバカしい展開を作ることが出来たが、本作以降そういうことは出来なくなって行く。
以上のような理由から、無双シリーズは奇数タイトルの出来が悪いと言われる大きな元凶ともなった
しかし5に良い部分が無いわけではない。まず無双モードのある武将に関してはステージ数が10と最も長くなり、各武将の掘り下げは深くなった。また劉備は正史三国志で「髭が薄い」と描写されたので髭の無い姿に、演義で二刀流という描写があるので獲物が二刀流になった。弓腰姫の異名のある孫尚香は武器が弓になった。また夷陵の戦いで朱然が活躍したり、呂布伝・貂蝉伝で陳宮が下手な無双武将以上に目立つなど、一般武将にもスポットが当たった。
次世代機が前提となっているため出現する兵数は過去最大であり、容易に1000人切り2000人切りが達成できるようになった。システム面でも右スティックでカメラを動かせるなど、ユーザーフレンドリーな設計になっている。
以上のように、三國無双シリーズの転換期として、決して悪い面だけではないことも合わせて記しておく。
2008年10月2日に発売されたPS2版。いくつかの無双武将の無双モードの追加とコンパチの解消が行われた。しかし次世代機のゲームを旧世代機に移植したこともあって水泳などいくつかの要素が削除、それでも凄まじい処理落ちで問題となった。
2009年10月22日にはPSP版が発売となっているが、こちらでは処理落ちがいくらかマシになっている。
シリーズ初となる非君主プレイが可能。君主に武将として仕えることや、主を抱かずに放浪する在野にもなれる。武将プレイ時は君主から言い渡された目標を達成したり、君主に進言して国家運営の方針を変えることが出来る。また義兄弟を持つことや、異性の武将と結婚することも可能となった。
プレイヤーのみ領土に武将を配置するという概念がなくなり、どの領土にも好きな武将を参戦させることが可能となった。軍議において次の戦闘を優位にする効果を得ることが出来る。出撃武将数や初期配置の変更、単純な武将の強化、拠点の火計などが可能である。
4までと違って武将のレベルは引き継がれないが、クリアデータを引き継ぐことで武器やアイテムを引き継ぐことが出来る。
今作のみの特徴として、崖をジャンプで登ることが出来る。また敵に見つからないように高所から飛び降りると敵が混乱するなど、戦略要素が強くなった。
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最終更新:2025/12/10(水) 18:00
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