神光の宣告者 単語


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パーフェクトデクレアラー

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神光の宣告者(パーフェクト・デクレアラー)とは、遊戯王OCGのカードである。
専用儀式魔法である「宣告者の預言」(デクレアラー・プロフェシー)についても、本項で解説する。

概要

「THE SHINING DARKNESS」(2010年2月20日発売)で登場した儀式モンスター。魔法・罠・モンスターのそれぞれに対するカウンター能力を持つ「宣告者」シリーズの集大成とも言えるモンスターである。

《神光の宣告者/Herald of Perfection》
儀式・効果モンスター
星6/光属性/天使族/ATK 1800/DEF 2800
「宣告者の預言」により降臨。
手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って発動する。
相手が発動した効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。

《宣告者の預言/Dawn of the Herald》
儀式魔法
「神光の宣告者」の降臨に必要。
手札・自分フィールド上から、レベルの合計が6になるように
モンスターをリリースしなければならない。
このカードの効果によって「神光の宣告者」が儀式召喚に成功した時、
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
その儀式召喚のためにリリースしたモンスター1体を選択し、
自分の墓地から手札に戻す。

※「THE SHINING DARKNESS」収録のカード(TSHD-JP039、TSHD-JP059)による

手札の天使族1体をコストにモンスター効果・魔法・罠を無効にできる効果を持っている。また、儀式魔法は、リリースしたモンスターを回収する効果を持っている。

効果モンスター・魔法・罠のいずれも使用しないデッキはほとんど存在せず、現環境ではほぼ全てのデッキがこれらのいずれか、あるいは全てに依存しているので、それら全てを封殺できる効果は非常に強力。
手札コストには、儀式召喚サポートも兼ねる「マンジュ・ゴッド」や「センジュ・ゴッド」、宣告者などが使いやすい。


強力な効果とはいえ、このカードで守っているだけでは勝てないので、勝つための手段も同時に用意する必要がある。

「大天使クリスティア」は、特殊召喚を封じる効果を持っているため、このカードと合わせて使用することでより強力なロックをかけることができる。また、攻撃力も高いので、同時に戦闘をこなすこともできる。クリスティアなどの天使族アタッカーを入れ、「一族の結束」などで強化して戦うことで、戦闘ダメージで勝利するデッキが組める。「聖なるバリア-ミラーフォース-」などの妨害もこのカードで封じ込めるのが利点。
天使族の強力なテーマである「代行者」を合わせたデッキにする手もある。

完全に戦闘を放棄し、効果ダメージや特殊勝利を狙うデッキも組める。
このカードを出した後は、「波動キャノン」をひたすら守り抜いたり、「終焉のカウントダウン」を発動し、さらに相手にロックをかけて20ターン耐え切ることで勝利を狙う。自分の魔法・罠ゾーンを封じてしまうものの、耐えるターン数の少ない「ウィジャ盤」を使用するという手もある。


儀式召喚には、専用儀式魔法の「宣告者の預言」か「高等儀式術」を使用することになる。

「高等儀式術」を使用する場合、通常モンスターをデッキに投入することになる。レベル6の「逆転の女神」はこれ1体で儀式に必要な分がまかなえる。それ以下のレベルを組み合わせて合計6とすることも可能。「大天使クリスティア」を使用する場合、ここで墓地枚数の調整ができる。
また、墓地の通常モンスターを2体手札に加える「闇の量産工場」なら、墓地へ送ったモンスターを回収してこのカードのコストとすることができる。

「宣告者の預言」を使用する場合、儀式魔人を使用できたり、回収効果を使用できる利点がある。
「儀式魔人リリーサー」を使用すれば、このカードがいる限り特殊召喚を封じられるので、より強力にロックをかけられる。


強力な効果を持つが、当然弱点も存在する。

攻撃力が1800しかないため、戦闘破壊はされやすい。「オネスト」、「一族の結束」などでサポートするか、守備に徹するのが基本になるだろう。
守備力は2800と高く下級はおろか最上級モンスターでも突破しにくい数値である。                        それでも最近の環境ではシンクロなどで攻撃力2800を超えるモンスターを呼び出すことも難しくないため、戦闘破壊される可能性はある。「強者の苦痛」などで弱体化させるか、カウンター罠や「大天使クリスティア」、「儀式魔人リリーサー」などでそれらモンスターを封じてしまうのが有効。

墓地へ送られるカードを除外してしまう「マクロコスモス」、「次元の裂け目」(モンスターのみ)、「閃光の追放者」、「光の追放者」も厄介。このカードの効果は「手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って発動する」効果なので、上記のカードが存在する場合は、カードが墓地へ送れないためこのカードの効果は使用できなくなってしまう(代わりに除外して効果を発動する、ということはできない)。
前2つは、発動より先にこのカードを出しておけば無効化できるが、後2つはこのカードの効果で封じることはできない。天敵ともいえるので、戦闘破壊かカウンター罠などを使用して除去したい。

相手に先手を打たれて特殊召喚を封じられてもつらい。このカードや「大天使クリスティア」などの展開が行えなくなり苦しい戦いとなる。やはりカウンター罠などでの対処が必要。

手札に天使族がないと当然ながら無効化できない。むやみに使わず、状況を見極めたい。


以下のような効果はこのカードで無効化できない。つまりこのカードの弱点となる。

  • カウンター罠
    スペルスピード3のカウンター罠はスペルスピード2のこのカードの効果では無効にできない。
    こちらもカウンター罠を使用したり、「王宮のお触れ」などで対処したい。
  • 自身に対してほかのカードを発動できない効果を持っているカード
    「超融合」、「極星宝レーヴァテイン」など。
    E・HEROを相手にする場合、特に「超融合」への警戒が必要。フィールドにE・HEROがいる場合、このカードを含むこちらの光属性モンスターを除去されて「E・HERO The シャイニング」の融合召喚を許してしまう。
    「超融合」に対しては、先に「儀式魔人リリーサー」などで特殊召喚を封じてしまうのが有効。「禁止令」でピンポイントに封じる手もある。
  • 発動・効果を無効化されない効果を持っているカード
    「ポルターガイスト」、「電脳増幅器」、「The splendid VENUS」が存在するときに発動された魔法・罠など。
    「The splendid VENUS」を相手にすると、魔法・罠に対してまったく対策できないので、ロックパーツや「波動キャノン」、このカード自身などの除去が容易に行われてしまう。カウンター罠などで封殺するか、召喚を許してしまった場合はなるべく早く除去したい。
  • 既に発動している永続魔法・永続罠など
    このカードが無効にできるのは「魔法・罠カードの発動」であり、既に発動しているそれらのカードの効果の発動は封じられない。墓地で発動した「スキル・サクセサー」なども封じられない。
    「スキルドレイン」、「マクロコスモス」などに警戒が必要。対処としては除去カードを用意するくらいか。
  • 「発動」しない効果
    「サイバー・ドラゴン」の自身を特殊召喚する効果や、「神炎皇ウリア」の自身の攻撃力を上昇させる効果など。いわゆる永続効果などがここに含まれる。
    この点をつかれて高攻撃力のモンスターを出され、戦闘破壊される恐れがある。
  • 「黄泉ガエル」、「不死武士」など
    一応、無効化は可能だが、したとしてもノーコストで再度発動されるだけなので、事実上無効化不可能といえる。
    対策するなら「儀式魔人リリーサー」や「大天使クリスティア」などの特殊召喚封じ。

強力な効果ではあるが弱点も多いので、サポートカードで対策したい。


また、ルールとは関係ないが、相手の行動を徹底的に封じるのがこのカードを使用したデッキの特徴なので、フリーデュエルであまり使用すると嫌われるかもしれない。

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関連項目

  • 遊戯王OCG
  • 遊戯王OCGカードリスト
  • 儀式召喚
  • 剣闘獣ヘラクレイノス

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