笠松競馬場 単語


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 笠松競馬場とは、岐阜県羽島郡笠松町と岐南町にまたがる地方競馬場である。岐阜県、笠松町、岐南町の1県2町で構成される一部事務組合「岐阜県地方競馬組合」によって地方競馬「笠松けいば」が開催されている。「名馬・名手の里ドリームスタジアム」の愛称にふさわしく、数々の名馬が走り、全国区となった騎手を多数輩出した競馬場として知られている。

概要

1931年に現中津川市にあった競馬場を移転する形で開場。敷地の大半が民有地という珍しい形態になっており、内馬場には水田、畑、墓地、高圧鉄塔などが混在するカオスな状態が長年続いている。このため、借地料を巡って地主と一時裁判沙汰となったこともある。

コースは1周1100mの右回りで800~2500mまで設定。ゴール前直線は238mあり、フルゲートは10頭。競馬場の敷地が狭いことから、出走前の下見所であるはずのパドックが内馬場にあるため、ファンは当然近づけず、待機所もないため騎手はマイクロバスで乗りつけ、そこから騎乗する形が取られている。

開催は名古屋競馬場と日程を調整しており、名古屋と1週交代で平日に4~5日間開催。なお、金沢競馬場とも相互発売を行っており、金沢競馬が開催される火曜日は休催することが多い。

レースも名古屋競馬場と東海ブロックを形成して、騎手、馬とも日常的に相互交流を図っている。重賞についても地区共通の格付け「SP(スーパープレステージ)Ⅰ~Ⅲ」が採用されている。また、金沢競馬場の冬季休催中は人馬とも受け入れている。

場内実況は弘報館が担当。2013年度からは南関東・金沢を担当する耳目社からアナウンサーを派遣してもらっているほか、元福山競馬実況の西田茂弘が担当することもある。

アクセスは名鉄名古屋本線笠松駅から徒歩3分(かつての最寄り駅東笠松駅は利用者低迷で2005年に廃止された)。周辺には1100台あまりの無料駐車場も用意されている。

近年でも名馬・名手を生み、地方競馬の中でも知名度の高い競馬場であるものの、肝心の営業成績は1990年代後半から低迷、2005年度以降はかなり具体的に廃止に向けて動いた時期もあり、予断を許さない状況が続いている。賞金の削減にも動いており、2013年時点では普通競走、特別競走(JRA交流除く)、準重賞では1~3着までしか賞金が出ない。また、かつては「オグリキャップ記念(統一GⅡ)」「全日本サラブレットカップ(統一GⅢ)」とダートグレードが2競走開催されていたが、2005年に経営改善の一環でダートグレードを返上している(「全日本サラブレッドカップ」は「笠松グランプリ」に改称し、現在は両競走とも地方全国交流競走)。

本場開催が平日で、中央競馬の場外発売所「WINS」も近隣にないことから、地方競馬各場が取り入れ、名古屋競馬場の営業好転の例もある「J-PLACE」(地方競馬の販売システムでの中央競馬の場外発売)の実施が考えられるものの、笠松競馬場のトータリゼータシステムは地方競馬で唯一の日本ベンダーネットを採用しているため、開発・導入費用を単独で負担することとなることがネックとされていた。2014年10月4日よりJ-PLACEとして中央競馬の馬券発売を開始した。

主な名馬

オグリキャップ(1987~1988在籍)・・・説明不要。笠松競馬場内には銅像が設置されている
オグリローマン(1993在籍)・・・中央移籍後の1994年に桜花賞優勝。
ライデンリーダー(1994~1997在籍)・・・2歳牝馬重賞「ライデンリーダー記念」に名を残す。
ラブミーチャン(2009~2013在籍)・・・全日本2歳優駿(JpnI)勝ちなど、地方馬不遇の時代で全国区の活躍。
トウホクビジン(2009~現在)・・・現存する地方競馬全場での出走を達成。交流重賞の常連として走り続ける。

主な名手

安藤勝己(1976~2003在籍)・・・「カラスの鳴かない日があってもアンカツの勝たない日はない」。
安藤光彰(1976~2007在籍)・・・安藤勝己の兄。地方通算2818勝。中央移籍時は1次試験から受験し合格。
川原正一(1976~2005在籍)・・・兵庫移籍後の2013年に地方全国リーディングを獲得し、現在も第一線。
濱口楠彦(1976~2013在籍)・・・晩年はラブミーチャンの主戦として知られる。現役のまま2013年急逝。

 このほか、現中央競馬騎手の柴山雄一も1998~2005年は当場に在籍(ただしリーディング最高位は4位)。中央移籍時は1次試験から受験し一発合格で移籍した。

厩舎

競馬場周辺の土地が狭いことから、厩舎区画は競馬場とは大きく離れた場所にあり、競走馬は馬運車ではなく徒歩で競馬場まで往復する。競馬場までの道のりには馬専用の道路があったり、信号機の押しボタンが馬に乗っていても押せるように工夫されている。

しかし、このことから生活空間と競馬場の遮断が十分でないため、放馬した競走馬が場外に脱走するケースがあり、2013年にはそれによる死亡事故が発生、笠松競馬の開催が一時自粛となる事態になった。

関連動画

関連項目

  • 競馬
  • 地方競馬
  • 名古屋競馬場
  • 金沢競馬場
  • ババヲナラスクルマ

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